2014年08月26日

きょうの本、音楽。そしてトリオ・ザ・イエロー。


連日の災害状況報道に心痛みます。 
亡くなられた方々のご冥福と、復旧途上で困難な生活を強いられておられる方々の、一日も早い心の平穏の取り戻しが叶うことを祈るばかりです。
自然災害に加え、日々どこかしらで誰かが理不尽に命を奪われる事件や事故が少なからず起きている昨今、悩むことはあっても取り敢えず無事で「今日という日」を生きていられる事に深く感謝しないといけないと改めて強く思うのです。

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  春から続けていた「村上春樹長編・刊行順に再々…読」月間も、『1Q84 BOOK3〈10月−12月〉後編』を以て無事終了しました。
1Q84は昨年にも一度再読をしたところでしたので今回は途中いくらか端折り読みしましたが、それでも、新たなる感慨がありました。今回の『1Q84』再読で、今さらながらですがユング心理学に関する何かを読みたくなりましてJ書店で買い求めてきたのがこの一冊です。
もう30年以上前の新書ですが、『無意識の構造』(河合隼雄著・中公新書)です。刊行当時は話題になった本のようですが私は未読でした。

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ユング派の理論を受け継がれていた故・河合氏。中盤少し分かり難い箇所もありましたが、概ねユング理論に対するイメージを具体化し易く書かれていたと思います。袂を分かった恩師フロイトとの理論の違いにも(そこに主眼は置かれていないですが)触れられていました。「無意識下の理論」ではフロイト派の学者さんによる夢判断に関する書物を読んだことはありましたが、なるほど、ユングのそれとは解釈が違ってくるのですね。
ユングの無意識の深層心理が(あるいは深層心理学のいろいろが)、数多の小説、物語や映画などの作品に影響を与えている(あるいはそれこそ“無意識的に”影響を与えられている)のだと思われることも幾つかあり、今後なにかしらの書物や映像物に触れるたびに考えさせられそうです。

それにしても、、、本書の帯のコピーを引くようですが、人間って本当に“ままならぬ”厄介な無意識下のココロを抱えて生きているものなのですね。

さいごに一つ。終盤で印象的な一つの文章がありました。
「・・・人生の後半はむしろ内面への旅が要請される・・・」という一文。
前後の文言、あるいはそれまでのすべての記載内容をどう解釈するかによって変わってくるものでしょうけれど、この一文だけでなんとなく分かり合う部分もあると思える我々「The後半世代」です。
河合隼雄氏が亡くなられてもう9年になります。今度は『村上春樹、河合隼雄に会いにゆく』を再読してみるのも面白そうです。読書の輪。


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ところで<ジュスカ・グランペール>というデュオをご存知ですか。
ヴァイオリンとギターによるインストュルメンタル・アコースティック・デュオです。
実は今まで私は全く知りませんでした。
この度セカンドアルバム『2 −deux−』のリリースで、(仕事のちょっとした経緯で)発売の9月3日(水)より前に完成盤を聴かせてもらえる機会に恵まれました。これがなかなか好くて。伸びやかで心地よく、空の果てなさと吹き抜ける風、そんなのを感じます。
ヴァイオリンのふくよかで哀愁感あふれる音色も耳に、そして心に優しいです。
「太陽と風」「White Sphere」「Red Legend」や「イコロ」、ボーナストラックとして最後に収められている「夢桜」(Daiwa Sakura Aid のテーマ曲、ニューアレンジ・バージョン)が印象的でした。
<ジュスカ・グランペール>とはフランス語で「おじいさんになるまで」という意味で、共におじいさんになるまでデュオを続けていきたいという気持ちが込められているそうです。益々のご活躍を期待したいです。


さて、夏は大好きな季節ですが心身共に凹むこともたまにはあります。そんな私は三つの黄色に日々助けられています。
ここ何年か毎日の食事に必ず取り入れている土生姜、友人Nちゃんがプレゼントしてくれた金時しょうが粉末、そして叔母夫婦の自家製・ウコン粉末(自家菜園のウコンをスライスして乾燥させて何度もミキサーにかける)です。名付けて<トリオ・ザ・イエロー>。 消化・血行・代謝促進パワーにカンゾーくんへのせめてもの労わり。
あ、ビールの色も黄色ファミリーと見なすならこれにも大いに助けられていますし、Takara 焼酎ハイボール(ドライ)の缶の色も黄色ファミリーならそれにも今夏は助けられました。


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掲出の画像は約三か月ぶりにお伺いしたJazz Bar Wishy-Washy さんでの一景。
お店オリジナルのダイナマイトなロングカクテル、<ウィッシー・ウォッシー>です。
こちらでは美味しいお酒に加え、心地よく響くjazz、そしてママさんとの語らいに大いに癒されています。

日々、感謝です。 


posted by ぺろんぱ at 21:24| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記

2014年08月16日

復活の日 (懐かしのBS録画鑑賞)


今年のお盆休みも残すところあと一日のみ。
相変わらず映画には行けなかったのですが、映画的?特筆事項は3つ。

友人が貸してくれたDVD『英国王のスピーチ』(後述します)、BSフジで録画していた懐かしの映画『復活の日』BSプレミアム特番の『ゴジラ生誕60年 日本の特撮 驚異の技』を観れたこと、かな。

『復活の日 −Virus−』(1980年制作 深作欣二監督)とはこんな映画。

story
小松左京の同名SFを映像化。1982年、東ドイツの研究所から猛毒ウイルスMM−88が盗まれた。ところが盗み出したスパイの乗った飛行機はアルプス山中で事故に遭い、ウイルスが蔓延した地球は南極にわずかな人類を残して滅亡する。その生存者の一人、地震研究者吉住は、さらに大きな危険が近づいていることに気づく。アメリカ東部に大地震がおきる可能性があり、それは核ミサイルの発射を誘発するものだった・・・。

 
                            
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 ※story、画像とも、映画情報サイトより転載させていただきました。

この映画は本当に懐かしかったです。
小松左京というよりSFが好きで、そして緒形拳さんが好きで、公開当時待ちきれずに友人らと観に行った映画でした。
買いましたよ〜、サントラLP。実家に眠ったままのこのLPはもう長いこと聴いていませんが、ジャニス・イアンの歌う主題歌は今も口ずさめます。若いころの記憶力って凄いですね。

今回かなり久々に観返してみると、いろいろと突っ込みどころはあったのは否めませんが、それでもこの映画が当時の私に映画の醍醐味と感動を与えてくれた想い出深く忘れがたい一作であることに変わりはありません。

撮影を監督された木村大作氏が撮った南極の画(南極で撮らないならオレは撮影を降りる、とまで言ったとか)は、特に終盤の吉住(草刈正雄)がひたすら「南」を目指して進むシークエンスで壮大なスケール感を感じさせてくれて圧巻でした。勿論、当時のスクリーン鑑賞での感動でしたが。
しかし今回のBS、ラストが時間的制約のためにブチッと「はい終わり!」的に端折られていたのは如何なものでしょうか。CM本数の調整で何とかラストを完全に再現して貰いたかったのですが、残念です。

今思えば本作はキャスト陣が本当に豪華でした。
当時としては随分お金をかけた映画だったのだと思います、恐るべし角川映画。でも当時鑑賞後に最も惚れたのはその頃は知らなかった役者さん、カーター少佐を演じたボー・スヴェンソン。
現在は御年73歳でまだまだご活躍。近年では、私は未見ですが『イングロリアス・バスターズ』にご出演とか。「いつかの課題作」ですね。

『復活の日-Virus-』、まだアナログなあの時代に映画館の大スクリーンで観れたこと、しみじみよかったと改めて思いました。

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このBS録画の鑑賞前夜はちょっとした理由で禁酒デーでしたので、鑑賞当夜は一日ぶりのアルコール投与で赤ワインを呑みながら。
「復活の日 -Alcohpl-」ですね。
戴きものの赤ワイン、<AROMO 2010 メリタージュ ゴールドラベル>。幾重にも交錯する香りとコク、大変美味しゅうございました。


ちょこっと追記かわいい

*****『英国王のスピーチ』(2010年制作、トム・フーバー監督)
 コリン・ファースって実に多彩な演技力を持った俳優さんですね。『真珠の耳飾りの少女』を公開時に観に行ってその御名を意識し、後年に観に行った『シングルマン』で深く心惹かれ、本作ではその両作品とも全く違うコリン・ファースを観ました。まるでそれぞれ違う役者さんのようにも思えてしまうほど。
しかし何といってもジェフリー・ラッシュの存在感たるや、いやはや凄かったです。コリン・ファースというよりジェフリー・ラッシュの映画のように感じられました。
それにしても、人間が生きていくうえで「メンタル・ケア」って重要なのですね。本作で改めて痛感させられました。 
観たかった一作、Mriちゃん、DVDをありがとうね。

*****『ゴジラ生誕60年 日本の特撮 驚異の技』(BSプレミアム特番)
 「ウルトラマン」シリーズを薄〜く映るピアノ線に気付きながらもワクワクしてTVを見ていた世代にとって、「円谷プロさんありがとう」の一言を捧げずにはいられなくなる番組でした。そしてゴジラ(ゴリラ+クジラが命名由来とか)は、やっぱり我が国が世界に誇れる永遠の、そして私たちにとって無限大の偶像なのだ、と思いましたよ。現在公開中の『GODZILLA ゴジラ』、観に行きたいなあ。


posted by ぺろんぱ at 20:32| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記

2014年08月03日

トラウマ映画館 (これこそがトラウマになりそうな一冊)


先日BSプレミアムで薬師丸ひろ子さんの「35周年記念コンサート」が再放送されてましたね。
昨年の初回放送を見て、その後「SONGS」でやってた時も観たのにまたもや観てしまいました。何故か惹かれます、彼女の歌声。
来生たかお、大滝詠一、南佳孝、井上陽水、呉田軽穂(ユーミン)と、けっこう作曲陣が華やかなのも惹かれる所以かもしれませんが、やっぱり何といっても魅力はその歌声ではないかと。そして、彼女が女優であることも。舞台で歌うその姿からいろいろな物語が想い起される気がするのですよね。


さて、「村上春樹長編・刊行順に再々…読」月間はまだ続いておりまして(月間じゃないですね、こうなると)現在は『海辺のカフカ』下巻の半ば(いよいよ入口の石の登場で佳境)ですが、ふと入ったU書店で目にとまり思わず買ってしまった一冊がコレ、『トラウマ映画館』(町山智浩著、集英社文庫)です。
ページを開いてみたら衝撃的な内容のあまり上手く区切りがつけられず、あれよあれよという間に1/4ほど読んでしまいました。今は「カフカ」と並行して読み進めています。

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***こんな本です*** <本書・書評より>
町山智浩さんが主に10代の頃、テレビなどで出会った、衝撃の映画たち。
人は誰しも特別な映画を心に抱えて生きている―。呪われた映画、闇に葬られた映画、一線を超えてしまった映画など、心に爪あとを残した26本の作品を紹介。幼い頃に観たそれらの猟奇性やフェティシズムの源泉を紐解きながら、作品同士の繋がりや、のちの作品へ与えた影響を見出す、映画好きのための一冊。


表紙の作品はジャンヌ・モロー主演『マドモアゼル』(1966年制作・英仏合作)のワンシーンです。
勿論、これも著者にとっての大きな“トラウマ作品”として本書の第22章に登場します。

みなさんにとっても“トラウマとなった映画”、ありませんか。
私の中で今ぱっと思い浮かぶのは、大学生の頃に下宿の部屋で先輩女性・SEさんに言われるままに一緒に“観ることになってしまった”テレビ放映の『ハロウィン』(1978年制作のジョン・カーペンター監督?)でしょうか。
これは怖かったです〜。息絶えたはずのブギーマンがむっくりと起き上がるシーンに一瞬間違いなく心臓が止まりました。E先輩は「なかなか面白かったわね〜」と言いながら自分の部屋に帰っていきましたが、私はそれから一週間、部屋の電気を消して寝れなかったです。
あ、もう一つ思い浮かびました、これもテレビで観た『ローナ・ラブの伝説』という映画。ローナの“本当の姿”がアップになるショットは衝撃でした。孤独と情念、、、そんなものについても若かったなりに心砕かれたとその頃を記憶しております。あ、そういえはデヴィッド・クローネンバーグ監督の『ヴィデオドローム』も“お腹の中に…”のシーンは脳裏に焼き付いています。あの映画って幻覚オンバレードですか。

でも本書にはそんな私の陳腐な思い出などあっさり凌駕してしまう、あらゆるイミでキョーレツな映画がたくさん登場します。
殆どが古い映画で馴染みのないタイトルですが、その映画が幾つかの現代の作品に通じていたり、ショッキングな作品世界が当時の社会的背景や制作者の精神的背景を背負ったものであったりと、著者の考察は多岐にわたり勉強にもなります。当時まだ無名に近かった現在の大スターがアブノーマルな役柄を演じていたりするのも興味深いです。
ちょっと心して読まねばならない刺激の強さですが、著者・町山氏の映画へのとめどない愛の注ぎも見えます。


さてさて、毎日暑いですね。
暫くハイボールやアルコール度8〜9%と濃いめの酎ハイ缶(ドライで甘くないやつ)に走っていて「私はもう日本酒を飲めなくなってしまったのかしら」と思っていましたが、久々の酒席であっさり返り咲きました(なんの迷いもなく、しかもグビグビ)。

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こちらの画は某居酒屋での大吟醸呑み比べ2種です。
やっぱり美味しい…和酒はソウルアルコールです。





posted by ぺろんぱ at 11:28| Comment(10) | TrackBack(0) | 日記