2019年06月23日

旅のおわり 世界のはじまり    オックのその後が一番気になる 


シネリーブルで『旅のおわり 世界のはじまり』(黒沢清監督)を観ました。

黒沢清監督には怖い映画を撮る人というイメージがありましたが、今回手にした映画チラシには抱いていたイメージと違う作品世界に惹かれるものがあって、観に行きたいなぁと思っていました。

キホン、ロードムービー好きですし。 ウズベキスタン行ったことないですし。

story 
リポーターを務める葉子(前田敦子)はテレビの企画で番組クルーと共にかつてシルクロードの中心として栄えたウズベキスタンを訪れた。彼女の夢は、歌うこと。その情熱を胸に秘めて目の前の仕事をこなしているが、異国のロケで撮影は約束通りに進まずスタッフは苛立ちを募らせる。ある日の撮影が終わり一人街に出た彼女は美しい装飾の施された劇場に迷い込み、夢と現実が交差する不思議な体験をする・・・。(映画チラシより)

       旅のおわり - コピー.JPG

  上手く進まない撮影と本当にやりたいことをやれていないという苛立ち(=現実)から、不思議な体験を経てやがてあのクライマックスへ・・・という作品の流れは好きです。

でも主人公・葉子の「心が迷子になった」という肝心なところの描かれ方が中途半端に感じられて、どうしても深く心を添わせることができなかったです。
現実の仕事に迷いを持っているのは分かったのですが、本当にやりたい「歌うこと」への熱情は葉子の短い台詞で語られただけで…。どうやら両親との絆は薄いようですが東京の恋人とラインでの連絡は欠かさず結婚も決めていると言う葉子に「心の迷子」という背景が見えてこなかったのが残念な気がしました。そこが一番大切なことのように思えたので。

山羊のオックとの出会いと別れ、再会はとても印象深かったです。それがあってこその本作でした。
オックを解き放つくだりは現地事情を知らぬ旅人の“ある種の傲慢さ”にはならないかと危惧しましたが、そうではなかったことで救われました。
葉子に沸き起こった感動があの熱唱へと彼女を導いたクライマックスは素敵でした。
前田敦子さんにはもっともっと熱くしなやかに歌い上げて欲しかった気がしましたが……ごめんなさい、またマイナスなこと書いてしまいました。でも彼女の“ヒロイン然としていない”佇まいは後を引く魅力となったことは確かです。

ウズベキスタンの国立ナポイ劇場は戦後のシベリア抑留日本人が造ったものだということ、それ以降現地の人々には日本人への深い感謝と尊敬の念が息づいているということ、葉子のあの無謀な行動は危険極まりないけれど現地の人々は手を差し伸べようとしてくれていたのだということ、、、それらを知ることができたことも良かったです。

ロードムービーとしては「孤独感」やとにかく目の前に迫る「恐怖感」とかがあいまってまさに「異国」を感じさせてくれる浮遊感がありました。

ウズベキスタン共和国って行くならどれくらい時間がかかるのかな。


s呑み赤 - コピー (2).jpg S白 - コピー.jpg

二度続いた <サ●ゼ独りチョイ呑み>です。
赤も白も冷えててグイグイ呑みました。

ウズベキスタンってアルコール飲めるんですかね?(・・・えっ!行く気か!?)



posted by ぺろんぱ at 20:58| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記