2020年02月26日

ゴッホ 展     10年の画業、その濃密さを思う


神戸、兵庫県立美術館に『ゴッホ 展』を観に行きました。

久々の県美。
駅から歩いて近付くにつれ屋上のシンボルオブジェ <美かえる>クン が見えてきます。一気にワクワク感が増す瞬間です。

県美ゴッホ - コピー.jpg


「炎の画家」とも呼ばれることのあるゴッホ(Vincent van Gogh 1853-1890)。
画業はわずか10年とのことですが、本展はその中で「初期の頃から、印象派との出会いと交流の中で独自のスタイルを確立するまで」を追ったものです。           ※県美広報「HART」より


どの展覧会もそうだと思いますが、殊にゴッホ作品の貸出し成立には長く大変な道のりがあるらしく展覧会を開催することは容易ではないそうです。また今回のようにゴッホに影響を与えた印象派の画家たちの作品を同時展示するとなると世界各地の主要美術館から作品を借り受けることになり、会場入口の「挨拶文」を読んでいると本展開催にこぎつけるまでには並々ならぬ尽力があったことが窺えます。

現在、新型コロナウイルスの影響で各地のイヴェントが中止になったり文化施設が一時休館となったりしていますが、ウイルスの拡散が最小限に留まってほしいという願いは大前提として(勿論)、こういう多くの方々の努力によって開催の運びとなった催しが会期を終了せずして幕を閉じてしまうことがあるならば、それはやはり残念でなりません。


県美ゴッホ展 - コピー.jpg


さて本展。

私には天才的画家というイメージが強かったゴッホですが、27歳で画家を志してから独学で地道な画業の訓練を重ねた「努力の人」というイメージに変わりました。目の前のモチーフをとにかくひたすら観察するというのが彼の「土台」となったようです。
ゴッホは筆まめで友人や弟テオに向けた数々の手紙の一文がパネル展示されていましたが、真摯に自らの画業と向き合い続けた姿がそこには見えました。


力強く激しいタッチの、“執念”という一語を冠したいような作品<糸杉>はとにかく圧巻で、美しく柔らかい色彩の<薔薇>、温もりを感じる<麦畑><ポピー畑>など、深く見入ってしまう作品は多かったですが、「人物、それが一番興味深い」というゴッホ自身の言葉にはなるほどなぁ…って感じ入りました。
貧しさやそれを抱えての農民の日々の営み、ゴッホの周囲にいた人々の、その人が持つその人だけの他者との関りなど、顔や身体の一部分にその人の全てが現れていたのかもしれません。それらをずっと観察し続けてきたゴッホだったのですね。
そう思って改めて眺めた人物画 <農婦の頭部> <ダンギー爺さんの肖像> などは味わい深いです。


精神を病んで発作に苦しみ続けたゴッホ。
左耳の一部を切り落とした話は有名ですが、当時一緒に住んでいた画家仲間のゴーギャンとの激しい口論の末の発作による行為だったようです。

「僕は絵に命を懸けた。そのために半ば正気じゃなくなっている。それもよいだろう。」
ピストル自殺した年の弟テオへの手紙にはこう記されていました。


現在この今この瞬間、こんなに多くの人々が(実際美術館は予想以上の混雑でした)彼の絵を観るためだけに集まってきていることを彼は天上からどんな想いで見ていることでしょう・・・。
著名作品には熱くなりますが、初期の頃の作品に触れてゴッホという人の画業への真摯な思いを感じて、なんだか県美を後にするのが名残り惜しかったです。
ありがとう、県美。


***ちょこっと追記***
印象派の画家たちの他作品のなかではマテイス・マリス<出会い(仔ヤギ)>アントン・マウフェ<4頭の曳き馬>の二作品が深く印象に残りました。



                      Nちゃんと乾杯 - コピー.jpg

この日じゃなく別の日の神戸、、、スタンディングバルでの友人との乾杯の画。
右側はワイン好きの友人がオーダーした<紅ハイボール>です。赤ワイン+ハイボールのお店オリジナル??のカクテルです。

自宅で真似て作ってみたら中々イイ感じでした。
以来、何度か作っています。赤ワイン(割るので安価なもので十分です)の味にもよりますが、ハイボ6×赤ワイン4 が MYレシピ です。

命を懸けるほどのもの ― ゴッホにとっては絵 ― があるって本当に凄いことですよね。凄い。凄いよゴッホさん。
私なんて大酒呑んで命削ってるだけ。。。(救いようのないパターン )
 


               
posted by ぺろんぱ at 19:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記