2022年が明けましたね。 今年もどうぞ宜しくお願い致します。
今年も 年が明けてからの ‘昨年の振り返り’ とさせて頂きます。
劇場での新作映画鑑賞が激減した一昨年2020年は14本どまり、、、そして昨年2021年は なんと7本だけ でした。
別途 DVDやBSなどでの旧作鑑賞は ここに挙げていない鑑賞も含めて約15本でした。
おまけにお酒の画像も殆ど挙げられておらず、この<シネマで乾杯!>は、もはや<シネマで…>でも<…で乾杯!>でもなくなっているという体たらくです。
けれど今年も昨年同様に、本や絵、ドラマなど、日々出会った佳きもの愉しきもののことを細々とではありますが綴ってゆきたいと思っております。このような拙いブログですが、改めまして今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
昨年同様の書き方で今年も下記のように挙げさせていただきます。
■ 2021年の一本 ■
『 草の響き 』(11月14日記事)
劇所鑑賞が7本だけだったのに「この一本」だなんて全くおこがましい話なのですが、昨年同様「もう一回観られるとしたらコレ」という観点で選びました。
ラストで主人公の和雄、そして妻の純子のそれぞれの再生を願い、信じさせてくれた本作でしたが、私がもう一度観たいと強く思ったのは和雄の友人・研二の姿です。
研二が、ただひたすら変わらぬ態度で和雄を見守り続けたその姿からは、心に問題を抱えてしまった相手に対して、「何ができるか」ではなく「何をしないままでいられるか」ということの意味を改めて考えさせてもらった気がしました。もし自分の友人がそういう状況になってしまったら、果たして私はああいう形で寄り添い続けることが出来るだろうか…と。
大きく信じて静かに待つ、、、そうできる為には先ずは私自身が強くあらねばならないのでしょうね。研二を演じた大東駿介さん、今まで特に気にならなかった俳優さんでしたが本作でファンになりました。
■ 2021年の一冊 ■
『 ばにらさま 』(10月31日記事)
衝撃だった山本文緒さんの訃報の後で時を経ずに刊行された短編集です。
表紙の画が、山本文緒さんがデヴューされた少女小説の世界を彷彿とさせる雰囲気があって、しかし収められている作品たちはどれも人生の苦みに満ちていて、まさに文緒ワールドでした。またいつか読み返してみます。
文緒さん、どうぞ安らかに。
■ 2021年の ドキュ72 ■
最後にもう一つ、テレビのプログラムから。
何度か拙ブログで書かせてもらったNHKの『ドキュメント72時間』。昨年・2021年もたくさんの「72時間」に出会えました。
さて、12月30日には恒例の「視聴者が選ぶBEST10」発表がありました。私としては「これはBEST5には入っているだろう」と思っていた回が選外になっていて意外だったのですが、そういうところもドキュメント番組が持つ予測不能な不思議パワーなのだと感じました。BEST1の作品は勿論納得の回でしたが。
そして、つくづく人には其々のドラマがあるのだと、そしてそれは何にも代えようのない唯一無二の輝きを持つのだと、改めてそう感じました。
今年も「ドキュメント72時間」を追いかけてゆきたいと思っています、楽しみです。
いただいた年賀状の中の一枚に、「一体いつまで続くんじゃ、この状況!たまには外でマスク無しで大声で笑いたいわっ!」と書かれた賀状があって、家の中でしたけど読みながら笑わせてもらいました。( ←差出人様の了解を得てここに書かせてもらっています。)
私にとっての初笑いでした、ありがとうございました。勿論コロナの状況は笑い事じゃないんですけどね…でも何ていうか、笑ったらちょっと明るくなれますもんね、やっぱり。
皆さんも 笑顔になれることが一つでも多くなる今年でありますように。
