2022年07月24日
ナポレオン羊
あることで このところちょっとメンタルへこんでます。
今回のブログ更新は昨日撮った 夏空の雲 の画像を挙げるのみでごめんなさい。
実家に帰った際に元気を出そうと見上げた空、、、画像左側のモコっとした夏雲が何となく自分には 二角帽子を被った羊 に見えて < ナポレオン羊 > と名付けました。
皆さんはどんな風に見えますか?
某書で「 A blessing in disguise 」 という英語の言葉を見つけました。
「神の恵みはその姿を隠してやって来る」っていう意味みたいですが、悪いことのようでも結果的には良いことだったりするよ、的な感じなのかな・・・「災い転じて福となす」という日本の諺に近いのでしょうか。
こういう言葉との出会いにも 少し救われます。
あと一週間で8月ですね、早い早い。
2022年07月10日
考えごとしたい旅 (本)
安倍晋三元首相のご冥福を心よりお祈り致します。
ここしばらくは地味に勉強していることのテキスト本に走りがちな日々ですが、それでもふと目に留まったり誰かに教えてもらったりして、読みたい本は読むようにしています。
先日はこちらの一冊を読了、ワクワクするような表紙(タイトル)です。
『 考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール 』(益田ミリ著 幻冬舎)、旅エッセイ。
フィンランドは大好きな映画監督アキ・カウリスマキの国で、「いつか行ってみたい国」の一つであり続けていますが、この本はそれだけの理由じゃなく少し違うところで触発されるものがあったので手に取りました。
<こんな本>
温かいコーヒーとシナモンロールを頬張りながら、通りを歩く人々をぼんやりと眺める。 そして考える。時間とか、人生とか、自分について。 「食べて」「歩いて」「考える」、フィンランドひとり旅。 ※BOOKデータベースよりの転載です。
益田ミリさんの著作に触れたのは初めてです。イラストレーターさんなのですね、お名前は知りませんでしたがイラストは触れたことのある親しい感じの画です。
風景、食べ物・飲み物の写真も豊富で、ミリさんが訪れた先々でのちょっとした‘旅あるある’的出来事もさらりとした表現で書かれていて、スーッと愉しい気持ちで入ってゆけました。ミリさんの道行きに自分も歩を添える感じでした。
でも何て言いうのかな、旅への向き合い方が切実に心に響いたところが幾つかあって、そういう意味で深く刺さった一冊でありました。
◆・・・楽しいはずなのに満たされぬものがあった。旅の前に気がかりなことがあり解決せぬままにやってきたからだ。自分を守ることは大切である。しかし守りすぎるとかえって逃げ場がなくなることもあるのではないか。・・・中略・・・守るって何だろう。誰かを嫌ったり憎んだりしたくないという回避に似た気持ちなのだろうか。(本書より引用させて頂きました)
旅は非日常で確かにワクワクするものですが、非日常の中で新たに向き合った自分自身に何かを問うたり何かに‘はっ’と気付かされたり、そういうことがあるものだと思います。
考えながらもミリさんは歩き、立ち止まっては風景や建造物を眺め、コーヒーを飲み、カリッと焼きあがったシナモンロールや生クリームたっぷりのドーナッツを頬張ったりなんかして、結局こういう表現(以下)にたどり着いておられます。
◆旅の前に気がかりだったことは旅に出たからといって解決するわけではない。・・・(中略)・・・(でも)今の私は「そこまで悩むことでもなかったな」とケロリとしている。悩みごとなどない方がいいに決まっている。けれど、悩みがまったくないのが正しい状態だと思って生きるのはしんどいのかもしれない。(本書より引用させて頂きました)
大丈夫、だから旅を楽しんで、とのミリさんの声が聞こえてくる感じがしました。
私も、たとえ大きな旅でなくてもいい、またいつかそう遠くない未来に一人旅を楽しんでみたいと改めて思いました。
職場の女性からサクランボをいただきました。
遠方のご友人から送られてきたとかで、その御裾分けとして。
瑞々しくて、甘くて、キュンとした心地よい酸味もあって、とても美味しかった。この果物は ‘さくらんぼ ’っていう名前が何ともキュートですよね。
そして久々にコーヒーの画。
先日 高校時代の同級生と再会してランチ呑みを楽しんだ後、「美味しいコーヒーが飲みたい」という彼女のリクエストに応えて古くからあるこちらのコーヒー店へ。暗い感じなのは、こちらは地下にあるお店なので。
コーヒーにこういう表現が合っているのか否か分かりませんが、エッジの効いた美味しいコーヒーでした。添えられていたチョコレートが時折の良いアクセントになっていました。
そうだ、フィンランドのことは村上春樹さん著の旅エッセイ『ラオスにいったい何があるというんですか』( 文藝春秋 )の中にも< シベリウスとカウリスマキを訪ねて フィンランド編 >として登場していました。カウリスマキ監督のBARのことが書かれていましたっけ。
本棚から引っ張り出して早速再読を始めています。