2023年02月21日
「 上を向いて歩こう 」を聴きながら
前の前の週末(11-12日)はお天気が良くて空がきれいでした。
見上げた時に空の青、雲の白がくっきり綺麗だと やっぱり癒されます。
打って変わって先日の週末(18-19日)は雨天。
春の雨というより私にはちょっと冷気を含んだ雨に感じられて、外出時には手指に血が全く通わず冷たく真っ白になりました。私の持病で、こうなると感覚もなくなって物も上手く掴めないんですよね。
気持ちも上向かないままで‘W晴れない’日だったのですが ふと「行ってみようかな」と先のブログに挙げていた安田青風展に足を運んできました。
傘をさしての道行きは、それはそれで雨音が 心のザワザワ感 を沈めてくれる気もして ‘雨には雨の良さもあるんやなぁ’ と思ったりしました。
※傘をさしながらのスマホ撮りで何とも不細工なアングルですみません
『 歌人 安田清風展 』(姫路文学館にて)。
作品数が少ないためか展示ブースはいつもの半分ほどでしたが、地元所縁の歌人とはいえ名前すら知らなかったこの安田青風という歌人の歩みを 一から知るには充実した展示内容だったと思います。
居住まいを正すような感覚の歌が多かったように思えた中で、ふと言いようのない哀しさに包まれる感じの歌もあって、そういうのに惹かれて幾首かを書き留めて帰りました。
以下はその歌(一つ目は前回のブログにも記していたもの)です。
ー みづからの歩幅で歩くほかはない 道にさく花たんぽぽ・すみれ ― (以下、全て 安田清風)
ー 木の実とか草の根とかを我愛す いのちをもちてしづかなるもの ー
ー ふるさとにたゝひとりなるこころなり やまには山の花さきにけり ー
ー 空をゆく雲をうつして沼はあり くもに遊べる水くさの花 ー
ー 嶽山に 月も月を追いかくれつるそのかなしさは変ることなし ー
この世にいない人を想って詠まれた歌はもの哀しいですね。
先日友人女性が「元気の出る歌発見、YouTubeで聴くべし!」とメールくれたのはRCサクセション版のロックな「上を向いて歩こう」でした。なるほどキヨシローさんの‘アウッ!’のシャウトが刺激的だった、ありがとうね。
お礼に(?)私からは、大好きな「 上を向いて歩こう / スターダストレビュー版 」(昔コンサートで聴き惚れた)を送りました。こっちは切ないバラードになっています。でも友人も気に入ってくれたみたいでヨカッタ。
いろんな意味で‘本当の春’を待つ今日この頃です。