製作は前作に続き、ハリウッドきってのヒットメーカーと言われるジェリー・ブラッカイマー。監督も前作同様ゴア・ヴァービンスキー。

story
前作から3年。ジャック(ジョニー・デップ)が“深海の悪霊”と恐れられる怪人デイヴィ・ジョーンズと13年前に交わした約束の期限が訪れようとしていた。それはブラックパール号の船長になるのと引替えに自分の魂を渡すというというものだった。
一方、エリザベス(キーラ・ナイトレイ)とウィル(オーランド・ブルーム)は結婚式前日、過去にジャックを逃がした罪で逮捕される。放免されたウィルはエリザベス釈放の条件であるジャックの羅針盤を手に入れるためにブラックパール号を追い、エリザベスも脱獄してウィルの後を追いかけるが・・・。(映画情報誌より抜粋)
とにかく映画は理屈抜きで面白いです。
「理屈抜きで」と言ったのは、理屈をこねるとキリがないから。このジャック、ウィル、エリザベス、加えて前作に出た主要メンバーは、どこに居ようがどうしてでも運命が絡んでしまうように話が“作られて”います。導入部はかなり強引です。^_^;
でもそんな事はどうでもいいのです、なんてったって「冒険活劇」なんですから。
とにかくジョニー・デップが前作以上に面白いです!前作以上に嬉々としてノリノリでジャックを演じています。
ジョニデのみならず、二枚目スターのオーブルまでも“三枚目”的シーンをやってくれています。
凝りに凝った創りと、思わず吹き出してしまうシーンや台詞の数々で、150分余りというフィルムながら長さを感じませんでした。
登場する大道具・小道具、それからメークにも遊び心満載でしたね。
しかしあの怪人たちのメークは、ハッキリ言ってヴィジュアル的に非常に気持ち悪い

あの気持ち悪いメークの怪人と面と向かってお芝居するジョニーやオーランドも凄いですが、なんてったって、あんな色んなモノに全身覆われ素顔も披露できないまま撮影を乗り切った怪人役の役者さんたちに拍手!です。
えっ!?・・・まさかあれ全部CGじゃないですよね?そうだとしたら別の意味で凄いけれど、一部の怪人を除いては実写だと思うのですが・・・・。
でもやっぱりジャックが時折見せる真剣な表情やセクシーな眼差し・声に、スクリーン前の全女性が魅せられたことでしょう


Mad振りも健在ですよ。
ラム酒のボトルに一滴しか酒が残っていないことに愕然としたジャックが言います。
「どうしてカラなんだ・・・」・・・沈黙・・・「あぁ、そうだ、飲んだんだ!」
台詞と台詞の“間(ま)”、表情がピクリと変わる“間”。
この間が絶妙で笑えます。
これだけの作品を撮り終えた全ての関係者に大拍手を送りたいです。エンドロールが長かったのも頷けます。
表役者としても裏方さんとしても、様々な人が様々なシーンで力を結集させてこういう作品が完成するのですね。
That’s Entertainment!という感じです。
そうそう、エンドロールと言えば・・・・この映画はクレジットの最後まで席を立たないで下さい。最後の最後に、あるシーンが展開しますから。
ダーク・ラムが飲みたくなりました。
海賊たちはみんなラム好き?? 命がかかってる大危機にさえ(爆薬が少なくて)爆薬代わりにラム酒樽を使うのを一瞬躊躇するのがとても可笑しかったです。
ホワイトやゴールドもいいですが、やはりラムらしさを楽しむのはこの映画に出てくるダークなラムですね。
と、いうことで、とってもスタンダードな銘柄ながら強く甘く香る「マイヤーズ・ダークラム」を買ってみました。ショットグラスでストレートでいきましょう。

明日になったらジャックみたいに「どうしてカラなの・・・」・・・沈黙・・・「あぁ、そうだ、飲んだんだ!」って私も言ってたりして。
あり得るだけに恐い・・・・

最後に突然ですが二枚目つながり(親バカ)と言うことで我が家の猫君の再登場です。いつまた持病が再発するかとハラハラの毎日です。

パイレーツ、3作目はきっとすぐですよ
