2014年10月03日
今の小説二冊、そして「マッサン」のこと
空が澄んで、高いです。
青い空と浮かぶ雲に手が届きそうなくらいに近かった、あの日のたくさんの人たち。
心からご冥福をお祈りいたします。
もう少し早くに訂正したかったのですが今になってしまいました、前記事の『空港にて』のタイトルに付いての私見。
全て読み終えてみて分かったのですが、収められている短編は全て、主人公たちが(何らかの状況に精神的に逼迫、或いは疲弊し)海外へ旅立つことに自らの拠り所を求めるというシチュエーションになっていました。全編それぞれに、何らかの形で海外へ向かうことになる主人公たちがいました。最後の一篇(「空港にて」)はまさに旅立つ直前の一人の女性の姿が描かれていて、ストーリー的には全く何の繋がりもない全八編の作品が、「空港にて」の一篇で一気に引き合い昇華されたかのような、「空港にて」が全篇の象徴でもあったかのような、そんな想いに包まれました。単に「空港にて」に“思い入れが強かった”だけでは決してない、主人公たちの希望にも似た、著者の新たな想いで付されたタイトルだったのではないかと感じた次第です。
前記事の私見を訂正します。
そんなこんな(どんな?)の今、私の併読中の二冊は『みなさん、さようなら』(久保寺健彦著・幻冬舎文庫)と『五分後の世界』(村上龍著・幻冬舎文庫)です。「みなさん、さようなら」は近年に映画化もされましたね。
どちらも引き込まれてしまって(『みなさん、さようなら』は中盤を過ぎた辺り、悟が何故団地を出られなくなってしまったかが分かってからグンと。『五分後の世界』はもう最初っからとにかく異次元の物語世界に飛ばされてしまい、村上龍すごい、と思いながら読んでいて)、どちらか一冊ずつに集中して読もうと何度か試みたのですが、どちらも一旦中断というのが出来なくなってしまいました。このまま二冊併読で読了へと進みます。
さて、NHK朝ドラ『マッサン』が始まりました。
美味しいウィスキーを呑みたくなります。みゆきの唄う主題歌「麦の唄」もまことによろしいです。(11月12日にみゆきの最新アルバム『問題集』が発売予定です)
夜、その日の「マッサン」の録画をゆっくり再生しつつ、今度はニッカの<竹鶴><余市>それに<スーパーニッカ>なんかを改めて味わってみたいものだと思っています。
この掲出画像はバーボンですが。
大好きなワイルド・ターキーをワイルドにオン・ザ・ロックで。 ちょっとモノクロームに加工してみました。
モノクロ画像を改めて見てみると、小説の世界と同じで異次元の世界みたいで現実感が希薄になり、現実世界の「今」ではすっかり酔っているのに何だかまだまだ呑めてまだまだ酔えそうな気がしてきます。イケマセンネ。
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『みなさん、さようなら』は映画を観ました。
中村義洋監督と濱田岳くんのゴールデンコンビに期待しすぎて
少し物足りなさを感じてしまったのですが
小説だとまた感じ方も違うでしょうからまた読んでみたいと思います。
それから『マッサン』観てますよ〜。
私は出勤前にコーヒーを飲みながらですが(笑)
「麦の唄」いいですね〜。
私は『天使の分け前』を観て初めて
ウィスキーの奥深さを知ったアルコールオンチなので
このドラマでお勉強したいと思います。
amiさん、こんばんは。
『みなさん、さようなら』は中村義洋監督作品だったのですね。
濱田岳さんとのコンビで言えば『アヒルと鴨の・・・』や『フィッシュ・ストーリー』なんかが思い出されます。
でも「みなさん・・・」は、読んでみると濱田岳さん主演ということがちょっと「?」と思うところもあったのです。心的外傷を負い、団地を出ないと心に決める辺りはイメージピッタリなのですが、人差し指だけで腕立て伏せが出来るようになるまで凄まじい肉体改造をした主人公に、濱田岳さんの外見がどうもしっくりこなくて。そのへん、映画ではどう表現されていたのだろうとそれが気になってます。これは是非観て確かめるしかない、ですね。(^^)
『マッサン』、これから益々面白くなってゆくと期待しています。
私もウィスキーはそれほど詳しいわけではありませんが、時折もの凄〜く呑みたくなります。
どの土地にも、その地に則した造り方をされ愛され続けたお酒があり、そのお酒に合った食べ物があり、、、、長きにわたって日本という地に根ざした日本酒がある国でウィスキーを造ろうとした故・竹鶴氏の情熱に、私もこれからドラマを通じて触れていきたいです。(*^_^*)
でもお勉強はそこそこに?なさって、amiさん、いっしょに美味しく呑みましょう呑みましょう〜。(*^_^*)
シャーロットさん可愛いし、玉山さんもいやみがなくてええ感じですね。
で、ー竹鶴ーは買って飲むわ(さわやかぁと感じた)、川又一英著ーヒゲのウヰスキー誕生すーを読み出すわ、とうれしがりの自分です。(テヘヘのトホホ)
ビイルネンさん、こんばんは。
風雨が烈しい今です。19号が早く去ってくれますように。
竹鶴、「爽やか」なウィスキーなのですね、今度買います。実家の近くの酒屋さんでマッサンとリタさんのツーショットのラベルがボトルに掛けられていました。
>ーヒゲのウヰスキー誕生すー
その書は知りませんでした。明日会社近くのJ書店で見てみます、情報ありがとうございます。
私も嬉しがりです(*^-^*)。『マッサン』に「小確幸!」です。
「みなさん、さようなら」映画観ました。
が、あまり印象に残ってない・・・(^^;
「マッサン」
予告で主題歌の歌い始め4小節聴いた時、
「水前寺清子? ! イヤイヤ天童よしみね〜っ(^^)b」
とマジで思った私(^O^;
どーでもいいコメントでごめんッス(^^;
>あまり印象に残ってない
そうなのですか。
原作も、どちらかといえば団地にこもり続ける主人公の日々の暮らしを淡々と追っていくところが多かったです。
ラストは爽やかな感動も得られましたが。
え!
水前寺清子と天童よしみですか!
みゆきファンとしては「うぅぅ〜む」です、karcyさん(~_~;)。
しかしどちらも歌の上手い大御所でいらっしゃいますものね。
新譜を必ずチェックするのは、いまや中島みゆきだけになってしまいました。来月12日の発売も楽しみです。
「麦の唄」、入ってます。
♫ じ〜んせいはワンツーパンチ〜 ♫♫ あ、違う! (*^_^*)
モノクロテイストの1枚、良いですね!
「色」と言う情報量を敢えて減らすことで、雰囲気を想像する「愉しみ」が手に入るような感もあって、モノクロって良いなぁ〜
と感じる事がありますね。
『マッサン』は途中の1話のみ、観てみました。西川きよし師匠が出てはるので「もっと実体験(実生活)に沿ったアドバイスを頼んますよ、師匠!」とツッコミたくなってしまいますね。。
因みに、私生活ではウヰスキィではなく、
この秋〜冬は、叔父さんに頂いた「赤霧島」をちびちび呑んでゆこうと予定してます。
追記:海外では写真を撮る(シャッターを押す)時にタイミングをはかって「ウヰスキィ」と声をかけるそうですね。まぁでも、このドラマとは何の関係もないネタでしょうね(=^_^=)
TiM3さん、いらっしゃいませ。
>「色」と言う情報量を敢えて減らすことで、雰囲気を想像する「愉しみ」
なるほど、「情報」の量を減らして想像の余地を広げているわけなのですね。いつもながらの的確なご表現、脱帽です。
非・リアルな世界に飛べるのもその想像の力なのですね。
赤霧、イイですね〜。
普段はお店などで黒霧を呑む機会の方が多い私ですが、呑み比べてみるのも楽しそうです。今度オーダーしてみます。
>海外では写真を撮る(シャッターを押す)時にタイミングをはかって「ウヰスキィ」と
そうですね。2005年に日本で公開された『ウイスキー』っていう映画はまさにそういうことから名付けられた映画なのですよ。
魅力ある映画なので機会がございましたらご覧になってみてくださいね。私も再見したくなってきました。(*^_^*)
佳き「赤霧の夜」をお過ごしくださいね。
あ、 一話のみと仰らず、是非これからも『マッサン』をご覧ください。(*^_^*)