昨日8日(土)は、封切初日の『フローズン・タイム』(ショーン・エリス監督)をシネリーブル梅田に。
これは昨年のヨーロッパ映画祭で『キャッシュバック』として出品されていた新作です。
タイトルを「フローズン・タイム」とし、関西ではこのシネリーブル梅田で本上映の運びとなったものです。
story
一流のファッション雑誌のフォトグラファーとして活躍していたショーン・エリス監督が、まるでファッション写真が動き出したかのような美しい映像で見せるラブストーリー。
美大に通っているベン(ショーン・ビガースタッフ)はガールフレンドのスージー(ミシェル・ライアン)と別れてはみたものの、未練がましく「やり直したい」と申し出る。しかし、スージーにすでに新しい恋人がいるという事実を告げられベンはショックで不眠症になってしまう。アルバイトでスーパーの夜勤に出るようになった彼はある日突然、自分以外の時間を止める能力を持つことになった!時間が止まった世界で彼は夢中で美しい女性達をデッサンするが、そんな中、レジ係シャロン(エミリア・フォックス)の横顔の美しさに気付くのだが・・・。(シネマトゥデイおよびチラシコピーより)
※掲載写真はいずれも映画の情報サイトより転載させて頂いております。

女性の身体って美しい。
「造形物」としての美しさに女性である私も心ときめきます。
特に踊り子ナタリーのボディは完璧で、できればそっと触れてみたいと感じたほどでした。
けれどそれ以上に美しいのは服をまとったシャロン。彼女の深い瞳、長い睫毛、唇から鼻への曲線、そしてブロンドの髪。
はじめてスクリーンに映ったシャロンは疲れ切った表情でおそらくは多くの人が一瞥だけで横を通り過ぎてしまいそうな感じなのですが、やがてベンの審美眼を通して彼女はどんどん輝いていくのです。その輝きはスクリーンから観る者たちの心を捉えます。
それが“恋”というものなのでしょう。
そうです・・・、美しく鮮やかな色彩(床に散らばったグリーンピース!)と独創的なカメラワークが前面に出て主張している映画ですが、これはまさしくベンとシャロンのラブ・ストーリーなのです。それもとびっきり瑞々しく愛らしい感じの物語。

ベンの勤めるスーパーの店長他、同僚のメンズは皆どこか一本線がキレてて「これってコメディー?」と思うほど可笑しいのですが、それが結構いいエスプリになっていて、ベンとシャロンの初々しい恋物語を際立たせています。
そういえば「これってホラー?」と思うくらい、(驚いて)身体が座席から軽く1センチ飛んだシーンがありましたが、あのシーンもぐっとトーンを変えた“シュールな感覚”を漂わせてナイスでした。(シュールって言えば“時間を止める”っていうこの映画の成り立ち自体がシュールなのですけれどね。)
あのフードパーカーの男の子はどんなふうにフローズン・タイムを生きているのかな・・・観終わった今も、実はすごく気になるところです。

ラストはセオリー通りの展開という気がしないでもないですが、それこそがラブ・ストーリーであるこの映画の迎えるべき最後の形。
綺麗で、結晶の輝く雪景色の中の、文字通り「二人だけの時間」です。
♪使われている音楽も素敵でした。

封切初日の初回ということで、先着プレゼントとしてボンベイ・サファイヤのミニボトルをいただきました。ジンの中でもキレが高くてスタイリッシュな銘柄です。突然のサプライズ・・・しかもお酒、ジンってことでとても嬉しかったです。
ミニボトルなので開けたら直ぐに空ボトルになっちゃいそうです。
でもどうしてジンなのでしょう。
「フローズン」といえば、ジンじゃなくラムを使ったカクテルにダイキリ(Daiquiri)があり、それを凍らせた<フローズン・ダイキリ>という名のカクテルを真っ先に思い出します。
でもラムじゃなくジンなのは、それがイギリスで製造されているお酒だからでしょうか。この映画もイギリス映画ですものね。

ショートカクテルを飲む時はたいてい私的定番の3種類しか飲まない私ですが、今度機会があればフローズン・ダイキリを試してみたいですね。
ネッ!良かったでしょ。シャロンがどんどん美しくなっていく?ベンの思いが良くわかりますよね。ペロンパさんがおっしゃるように本当にこれが「恋」なんですよね。
また、タイトルも原題よりはこちらの方がいいでしょ。
PS ぺろんぱさんも使われているこのスーパーでの女性のヌード、私はなんか違和感を感じるんですが....なんでこの写真が色々な場所でつかわれるんだろうか?
これで・・明日からも頑張れそうです(←どんなヤツだ!)
はい!楽しんで観て参りました。(*^_^*)
リーブル梅田での上映情報を早くから教えて頂き、ありがとうございました。
タイトルも、仰る通りこちらの方がいいですね。(^_^)
>このスーパーでの女性のヌード
そうなのです・・・私も観る前は「この人が主人公の男の子が恋した人かな?」って思っていました。一瞬視線が止まった感はありましたが、それだけでしたよね?
でもこの女性のヌードもとても素敵です。
考えれば、スタイリッシュでアートな映画であることのアピールとしてこの写真が使われたのではないでしょうか。インパクトは確かに「大」ですものね。
ちょっとばかしの逡巡もあったのですが、私もそれに乗じて使っちゃいました。^^;
あぁ、やっぱりこの写真、いきなり出てくるとドキッとしちゃいますよね・・・すみません。
しかし“明日への活力”になったのなら良かったです。
めでたし、めでたし。(←何が!?)
元気そうですね。
今度、三ノ宮に行こうかと思うんですが、会いたいなぁ・・・
一度、飲みにも行きたいし。
といいつつ、しばらく、年度末年度初めで、ばたばたしそうですが、楽しい計画もしたいです・・・
元気?かどうかは・・・^^;。でも何とか、日々、一日の締めくくりに美味しくお酒を飲める程度には生きてます。(^_^)
また少し「多忙な日々」から遠のいたら是非!三ノ宮ででもお会いしましょうね。
また貴ブログにもお邪魔させて頂きますね。
漠然と思ってたんですが、とんでもない!
オサレであるにはありますが、すごく可愛い映画に思えました。そんなに期待
してなかっただけに思わぬ拾いものをした様な嬉しい気持です。ヾ(〃▽〃)ノ
視覚的にも楽しい映画でしたね。同性としても、スウェーデン留学生の
美しい体に目が釘付け。
ぺろんぱさんの文章を読むまで忘れてたんですが、
止まった時間に出現したパーカー姿の男性が気になりますね。あの場面だけ
なんだかロールプレイングゲームの1シーンみたいでした。
これも監督の遊び心なんでしょうか。(=^_^=)
そうですよね、とってもキュートな映画でしたよね。そう言う点では私も意外感があって嬉しかったです。
カメラワークも面白かったですね。
電話を切って呆然とするベンがそのまんまベッドの上にストンと落下する、あのシーンなんかも。(^_^)
仰る通り「監督の遊び心」がいっぱい感じられる映画でしたねー(*^_^*)!