今週末の映画はコレに決めていました。『アフタースクール』(内田けんじ脚本・監督)です。
封切初日の昨日24日(土)、シネリーヴル神戸にて鑑賞。
梅田ガーデンシネマに観に行くつもりで前売りチケットを購入していましたが、当日の風雨に怖気付いて結局は少しでも近い方のシネリーヴル神戸へ。リーヴルは会員なので前売りを買う必要はなかったのですが・・・。
本作に着いてはかなり前宣伝がされていましたよね。どの情報誌にも大泉洋さんの顔写真がインタヴュー記事と共に出ていました。
そういうのもどうかなぁぁと冷静に眺めつつ、記事は(読まずに)スルー。一方で当日は混雑するんじゃないかなぁぁと心配でしたが、やはり恐るべしマスコミの力・・・かなり前に着いたのに、しかも神戸なのに、、、「立ち見席」でした。後のスケジュールもあって思う時間に観たかったので立ち見席で了承し、通路脇の階段に腰を下ろして鑑賞いたしました。
しかしあっという間の鑑賞時間・・・本作、私的には(未だ5月後半ながら)「本年度劇場鑑賞作品BEST5入り」となる予感です。
文句なく楽しめて、あとで爽やか。

story
長編デビュー作『運命じゃない人』がカンヌ国際映画祭4部門を受賞したほか多数の映画賞に輝いている内田けんじ監督による「30代になった、かつての同級生たちが織り成す“大人の放課後”」を描いた新感覚エンターテインメント。
母校の中学で働く教師、神野(大泉洋)のもとに、かつての同級生だと名乗る探偵(佐々木蔵之介)が訪ねてくる。探偵は、神野の幼なじみで今は一流企業に勤める木村(堺雅人)の行方を追っていた。心ならずも木村探しに巻き込まれるうちに神野の知らない木村の姿が明らかになり、事態は誰もが予想しない展開に向かっていく。(シネマトゥデイより)
※映画についての掲載写真は、チラシを写したもの意外は全て映画の情報サイトより転載させていただいております。
やっぱり脚本が凄いですね。
それを彩る俳優陣も、前作として比して著名な(そして勿論演技力もある)俳優さん達で固めているのが成功要因として挙げられるのかもしれませんが・・・。それにしても前作『運命じゃない人』を見逃したのが悔やまれます。
全てのシーンが後半から一気にリンクしあい、カシャカシャと音を立てて一気にル−ビック・キューブを完成体に仕上げていく・・・という感じのものです。(ルービック・キューブって例えも古いですね、しかし(^_^;)。)
いわゆる悪い人や、裏社会に生きる人、底辺で非合法的な世界に足を踏み入れている人達がたくさんたくたん描かれているにも関わらずこんなに観終わってから爽快感に包まれる映画ってありません。
観終わった後、拍手したい気分を抱きつつも抑えていたところ、後方に座しておられたカップルがパチパチと拍手なさいました。その気持ちは凄く分かりました。

細部に至るまでの「辻褄あわせ」は、いささか上手く運び過ぎ的な感もあるほどに“完璧”ですね。まるで「ネタ振り」と「ネタ晴らし」を監督(脚本も)自身がとっても“楽しんで”いるような感じです。ただ、それに走ってしまうと映画としての楽しみも半減しそうなので、観る側としては全部パズル合わせができなくともよいと、私は思います。チラシには「甘くみてると騙されちゃいますよ」なんていうコピーが書かれていますが、むしろ真っ白で甘くゆるい姿勢で臨むのがいいのではないでしょうか。
演じる役者さん達が皆いいです。
主演の3人を初め脇を固める人達は皆ハマリ役といった感じですし、“ちょっとだけ出演”の方々も「一体どこから探してきたの?」という逸材?ばかりでした。
そういう細部へのこだわりは登場する“モノ”達にも現われていて、探偵グッズや警察グッズ(捜査の仕込み)の数々はなかなか楽しかったです。

聞かせてくれる台詞も幾つかありましたね。
特に最後の方で神野が探偵に言った言葉には、痛烈な批判と共に、世の中で凹みながらも生きてる人達への温かいエールが込められているように感じました。
ラストはそれでも“笑いの小ネタ”で幕を閉じる辺り、心ニクイ演出です。
下駄箱の横でラブレターを渡されるのもいいけれど、「大人の放課後」、いいんじゃないですか・・・。
最後に、一つ。観に行かれる方はエンドロールが終わるまで席を立たないで下さいね。
さて、「アフタースクール」ならぬ私の先日の「アフターワーク」から一枚。
仕事で<堂島リバーフォーラム>を訪れた際、当夜に開催されるZARDフィルムコンサートを覗かせて頂けることになりまして、開催を待つ間にホール隣のリバーサイドテラスにていただいたのは・・・とても美味しい<マティーニ>でした。
オリジナルの配合比なのか少しジンが強いように感じられ、ジン好きには嬉しいかなりのドライ感でした。

川面を眺めるガラス張りのロケーションは、屋内なのに風までも感じられて、夜景では得られない夕暮れ時だけが持つ優しさを演出してくれていたように感じました。
私は猫事情で残念ながらコンサートは冒頭部のみでしたが、重厚な生バンド演奏にのって流れるZARD・坂井泉水さんの澄んだ歌声は今も耳に残っています。そしてとても涼しい瞳を持った女性だったのですね。
生前は「負けないで」と歌ってくれていた坂井さんだったのに・・・。でも歌の詞はファンの皆さんの心にいつまでも残っていくのでしょうね。
いやー面白かったですね。体感テンポが非常に良く、脚本のすばらしさ、キャストのすばらしさの勝利でした。
それで、のんびり癒し系とくれば、たぶん、ベスト何々に残る作品として評価されるでしょう。
基本的に騙す行為はいいもんです。騙されているヤツをみていると楽しいもんです。(爆)
観客の見終えた後の表情はほんとに興奮状態でした。
興味津々です。
わたくしも見たよ。
大泉洋さん、佐々木蔵之介さんは
好きな俳優さんです。
田畑さんも。
丸暴の刑事役さん、警察のチームを
仕切っていた刑事役さん、情報屋の
おじちゃん、脇役がいいですね。
そうそう、このあと、もう1本見ようと
したが時間切れだったよ。
『丘をこえて』って言う映画です。
keyakiyaさんもご覧になられたのですね!
楽しめましたね、これ。
そうかぁぁ・・・騙す行為もそうやって楽天的に考えれば悪いことではないのかも・・・だってこうやって救えわれる人がいるのですものね。
「BEST5入り」は観終えた直ぐ後のテンションでは
もっと高いものでした・・・私も興奮状態だったのでしょうね。(^_^)
そうです、きっと『キサラギ』に通じるテイストはあるかと思います。機会がございましたら是非ご覧になってみて下さい。
TiM3さんの、「手厳しい」か「心酔」か、どちらかのレヴューを楽しみにしています・・・ってプレッシャーですか?「どっちでもなし…」だったりして(^_^;)。
しげぞうさんもご覧になったのですね!
私は蔵之介、田畑さんに加え、堺さんが好きです。堺さんは今はNHK大河でしっかりチェックしていますよ。
「だめじゃ、だめじゃぁ〜」←NHK大河での堺さん演じる家定のモノマネです。
私的には、「情報屋のおじちゃん」に危なさを感じつつハマりました!(^_^)。あっ、○ボーのおじちゃんもナイスでした!
今日、都合があって梅田に出たので劇場(スカイビル)へ行ってみましたが・・
「満席:立見受付中」との表示だったんで、やめました(×_×)
何やら“鑑定!ナイトスプーク(←そんな番組ねぇって)”
でPRされて、すっかり火が点いてるみたいですね(⌒〜⌒ι)
もそっと鎮火したら、観に行ってみます(=^_^=)
※ブログを模様替えされたんですね。良い感じです。
折角スカイビルまで行かれたのに残念でした・・・神戸でああいう感じでしたので大阪なら尚更でしょう。しかしTiM3さんを知っての狼藉かっ!って怒っておきます。(私ごときが怒っても事態は微動だにしませんが・・・^^;)
大泉さん、余りに『アフタースクール』背負い過ぎです、多分そうさせられているのだと思います。
ほとぼりが冷めた頃に(お時間がございましたら)ご覧になって下さい。
模様替えは自分の気分転換にも・・・しかし自分でも慣れてない画面だからログインするとドッキリしたりしてます。
最近、読みたい本が貯まって倒れそうなので、映画には少しご無沙汰です。でも梅田ガーデンシネマのチケットがあるので、何か観たいです。「パリ恋人たちの二日間」を観ようかなと思っていましたが、ぺろんぱさんのこのこの言葉を読んでいると心が揺れます。一方、TiM3さんのコメントを見るとまだ一杯だから見に行く時期ではないかなと、やっぱり揺れる心です。
チャンスがあったら観に行きます。
PS 堂島リバーフォーラムにピーコックが出来るっていうのは知ってるんですが、前を通ったりするだけでまだ行ったことはないです。川縁で良い感じの店のようですね。今度行ってみます。
初夏の緑は眩く、なんだかいろんな可能性を示してくれてるみたいですね。初夏は好きです。
『パリ恋人たち…』も興味があります。
映画との(劇場での)出会いはタイミングと言えると思いますから、是非その時のwest32さんのタイミングでご選択下さいね。(*^_^*)
堂島リバーサイドテラス・・・今の季節はいいと思います。ノンアルコールのものもありますから是非一度。
読書で過ごす休日もいいですよね。
貴の「@本」には時折お邪魔させて頂いております。(^_^)
確かに楽しめた映画でした。元々あんまり気にしていない映画だったのですが....ぺろんぱさんや皆さんの評価が高いので見ましたのが正解でした。
確かにエンドロールの最後の最後まで立たないのが良いですね。
ご覧になられたのですね、楽しんでいただけたのなら良かったです。でも本作は多分何にも前情報無しで観る方がよいかも知れませんね。
私のブログは抑えてている積もりでもいろいろ書いてしまっているところもあるのでちょっと申し訳ないです。_(._.)_
一作目の『運命じゃない人』も、ラストで意義あるワンショットがありますよ。もし機会がございましたらどうぞご覧になってみて下さいね。
えーっ!!!!
次に鑑賞する映画の時間がせまっていたので、終わるなり出て行ってしまいました。(>_<)
先にこのレビューを読んでいれば。。。
めっちゃ気になるところですが、DVDで見るまでの楽しみにしておきます(と自分を慰める)。
「そうじゃのぉ」(←NHK大河では私的にはこのセリフが印象的)の堺さんもいいんですが、大泉洋さん好きの私としては、サービスショット(着替えのシーン)が2回もあったし。へへっ。
佐々木さんは、今回損な役所でしたね。
それにしても、私まんまと騙されました(特に山本圭さんに)。ラストシーン(エレベーター前の)の田畑さんと堺さんの会話も面白くて印象的だったし、『運命じゃない人』も近々見たいと思います。
今日の大河もよかったですね。でも二人に別れが迫っているようで・・・「悲しいものじゃのぉ」ですね。
本作のおまけシーンは、まぁ無くても大勢に影響はないのです、「あっ、やっぱりね」という感じです。←余計気になりますっ?!ゴメンナサイね!
洋さんファンなのですか?
私は堺&佐々木さん派です。(*^_^*)
あと、やたらとアブナイ人達も気に入りましたぁ。田畑さんも若いのに実力派女優って感じでいいですね。
『運命じゃない人』も是非楽しんで下さい!
今夕に『アフスク』観て来ました〜。
もうじきブログにアップ出来そうです。
ご覧になられたのですね。
また貴ブログにお邪魔します。