2008年08月03日

百万円と苦虫女


  昨日2日(土)はシネ・リーブル梅田で『百万円と苦虫女』(タナダユキ監督)を鑑賞。

 映画の後で、急遽、ワイン好きの友人N子と前回ブログで紹介のぽっぽ亭に行くことになりました。(ワインについては後述)
手先の器用な彼女が手作りのビーズの指輪をプレゼントしてくれました。ぴかぴか(新しい)

                リング.jpg

とても素敵です。
こういうアクセサリーをいただいた瞬間、“乙女”になりますね。
ずっと昔にどこかに置いてきたままで、その存在すら忘れていた私の乙女心ですが・・・。

 さて、昨日の映画は、そんな乙女心が切なく弾けて、苦虫女をちょっと逞しく大きく変えさせてくれるっていうお話、でしょうか。
だけど単なる乙女チックメルヘンじゃないですよ。結構「花に嵐のたとえもあるぞ」の世界でした。
さよならだけが人生だ!???

story
 就職浪人中の鈴子(蒼井優)は、アルバイトをしながら実家で暮らしていた。彼女は仲間とルームシェアを始めるが、それが思いも寄らぬ事件に発展し、警察の世話になる。中学受験を控えた弟(齋藤隆成)にも責められ家に居づらくなった彼女は家を出て、1か所で100万円貯まったら次の場所に引っ越すという根無し草のような生活を始めるが・・・。(シネマトゥデイより)
    ※映画に関する掲載写真は全て映画の情報サイトより転載させていただいております。
                百万円と.jpg

 前週の鑑賞作『ハプニング』で「こんな死に方もあるんだぁ。死のうと思えばどうやったって死ねるものなんだ。」って思いましたが、本作では「こんな生き方もあるんだぁ。生きようと思えばどうやったって生きていけるものなんだ。」と思いましたね。


 誰も自分のことを知らないところに行ってそれまでの自分をリセットしたいっていう気持ちは何となく分かります。
そこで一つの目安にしたのが100万円。
その目安の額が妙に現実的で可笑しくも可愛いです。

実際、若い女の子が一人で100万円貯めるのってそんなに簡単じゃないと思うけれど(それこそ辛酸をなめるくらいのことがあるかもしれない)、意外とさらっと貯めていくところが非現実的でちょっと漫画チックではあります。
                百万円と1.jpg

まあそれはいいとして、リセットしたって自分の人生は続くわけだから、どこに行ってもやっぱり自分と向き合わなきゃならないのですよね。
「逃げてちゃいけないんだ」って最後に分かるのだけど、それが結局は“ブロークンハート”と、最初に逃げ出してきた“家族の存在”によって気付かされたというところが、なんとも皮肉でほろ苦いですね。

                百万円と2.jpg

海の家では軽いジャブ。
桃園では手痛い洗礼を受けつつも人の心の温もりを知り(ピエール滝、とてもいいです!!)、ホームセンターでは涙の味を知る・・・。
若い女の子の話なのだけど、いつの間にか凄く引き込まれてしまいました。

ラストも“ビター・テイスト”だけど、それなりに教訓になってることもありました。
                 百万円と3.jpg

先ず、物事はやり方を間違えると取り返しのつかないことになるのだということ。
中島君、若さと純粋さのなせることとはいえ、その方法は駄目でしょ。心理学を勉強している大学生とは思えないくらいに稚拙だとしか思えないよ。(一途さのせいで判断を誤ったか?)
鈴子が最後に語った「言葉に出して気持ちを伝えないといけないんだ」ということを、中島君は多分一番分かっていたはずなのに・・・。彼の心の幼さがまた、何だかつらいなぁ。

それから、鈴子ちゃん。
「もう逃げない」って決めたのなら、あそこにあのまま留まって立ち向かうという選択もあったと思うのだけど。
どうしてもう一回リセットしたのだろうって思うとちょっぴり悲しいですね。
                百万円と4.jpg                
でも、しかし!
ドーナッツ齧って明日へと旅立つ鈴子ちゃんに心からエールを送りたくなりましたよ。
うん、人生は思いっ切りビターなのだね。


  映画の後は先述の通りNちゃんと福島のぽっぽ亭へ。
二人なので明るいうちからボトルを開けちゃいまして、それでも足りずにグラスワインを2杯ずついただきました。
シェフ服に身を包んだママさんのお料理は美味しく、珍しいところでは<畳鰯のチーズ焼き>なんていうのも赤のお供にはgoodでしたよ。

      ボトルで.jpg    畳鰯と.jpg

二人の苦虫女?はワインでほろ酔い、“甘ふわ女”になって帰途につきましたとさ、めでたしめでたし。

posted by ぺろんぱ at 19:55| Comment(10) | TrackBack(2) | 日記
この記事へのコメント
『フラガール』『クワイエットルームにようこそ』より
『人のセックスを笑うな』の蒼井優が好みでした。

ロードムービーと言える作品なのかな?

少し興味津々です。
Posted by TiM3 at 2008年08月04日 00:36
観に行きたいよなぁと思った一つです。(行けんと思うが・・)(ウゥッ)

けど、どなたかがおっしゃってたように(keyakiyaさんでしたか)ぺろんぱさんのプログ読んでるとー行かなくても行った気になるーてなりますね。よかった、よかった。
(それでええんかいっ!)(すまん・・)

TiM3さんが触れられた”人のセックスを笑うな”も、原作があまりにおもしろかったので、ガクッとくるの覚悟しつつ前売券買ってたものの、諸般の事情で人にあげてしまったという今年の劇場鑑賞状況・・・。(トホホ)

せめてBSで録りためた映画を何としてでも週1本は観ようではないか、外科、小児科!



Posted by ビイルネン at 2008年08月04日 01:30
ぺろんぱ様 こんにちは。
ビイルネンさまもおっしゃっているように、ぺろんぱ様のブログ読むと行った気になっちゃいます。最近はかるーいスナック菓子みたいな映画しか観てなくて、コメントをお送りするのが恐れ多いんです…
タタミ鰯のチーズのせ。今度私もやってみます〜
Posted by oblio at 2008年08月04日 17:12
けっこうあちこちの映画に出ていた蒼井優さんですが、この映画は蒼井優さん一人のために製作されたような映画でした。

人は常に大なり小なりのリセットをしながら生きているのかな思いました。ボクなんかは「捨てる」「忘れる」の連続で現在があるようなものです。
Posted by keyakiya at 2008年08月04日 19:15
TiM3さん、こんばんは。

>『フラガール』『クワイエットルームにようこそ』より『人のセックスを笑うな』の蒼井優が


すみません、全て未見です。^^;
「クワイエット…」「人のセックスを…」は原作は読んだのですが。
でも蒼井優ちゃん、本作で好きになりましたよ。
少女漫画的に“カリッと細身の”彼女、可愛かったです。

そうですね、、、ロードムービーとも言えるのでしょうね。ロードしている映像は無かったのですけれどね。
よろしければご覧になってみてください。(*^_^*)
Posted by ぺろんぱ at 2008年08月04日 19:57
ビイルネンさん、こんばんは。

いえいえ、私のはあくまで私の受け止め方に過ぎないので・・・是非ビイルネンさんの“ハート”でキャッチなさって下さいね。
あ、、、でも、もしかしてそれって私のレヴューが「ネタ晴らし」しすぎているせいでしょうか。だとしたらゴメンナサイです。しゅん。

確かに、『人のセックス…』の原作は中々おもしろかったですね。最近の若き作家さんは凄く自身への自信を感じちゃいますが。

お忙しいビイルネンさんなので、劇場鑑賞が叶った作品が、それこそ“縁のあった記念すべき作品”ということで・・・。(*^_^*)

先ずはBSの録画作品をゆっくりお楽しみ下さいん、コサイン、タンジェント!(←ふ、古いっ!?)
Posted by ぺろんぱ at 2008年08月04日 20:05
oblioさん、お越し頂きありがとうございます!

先述しちゃいましたが、もしも「ネタ晴らし」しちゃっていたらゴメンナサイです。なるべくそうならない様に書いてはいる積もりなのですが、きっと書いてるうちに「あれもこれも」と思って書きすぎちゃってるかも、です。
でも是非!気になる作品はoblioさんのハートでキャッチを!!(*^_^*)

スナック菓子的作品と仰る映画も、きっとその時のoblioさんの癒しとなっているはず・・・是非また御感想をご記述くださいね。

たたみ鰯のチーズのせ、是非お試し下さいね!ごく軽〜く焼いてあるのがよかったです。(*^_^*)
Posted by ぺろんぱ at 2008年08月04日 20:12
keyakiyaさん、ようこそです。

観に行ってよかったです。
あのラストも、苦さが却ってよかったと私は思います。
実は蒼井優ちゃんは、出演作を初めてちゃんと観た映画です、これが。そしてファンになりました。

考えてみれば、私も多くのものをリセットしてきた気がします。でもそれらは多分、きっちり心の奥に滓となって残っているような気もします。

なかなか佳き映画でした。
keyakiyaさんのブログにも触発されたところはあったと思います、ありがとうございます。
Posted by ぺろんぱ at 2008年08月04日 20:24
ぺろんぱさん、こんばんは♪
蒼井優ちゃんはドラマ「Dr.コトー」のキャラが少々苦手でしたが、「フラガール」ですっかりファンになってしまった女優さんです。・・・あっ、ぺろんぱさんはドラマとか、あまりご覧にならないかな?
本作は、感想に書かれている「こんな生き方もあるんだぁ。という部分に興味をそそられますね〜 観てみたいなぁ。でも此方では上映されるのかしら・・・(~~;)

それから、、“甘ふわ女”の響き、イイですね〜 色っぽい感じがして(*^^*) 手作りビーズの指輪も画像を拡大してウットリ^^ 私の乙女心も、遠い昔何処かに置いてきた様です。
誰か指輪ちょうだい(笑)
Posted by Any at 2008年08月04日 22:38
Anyさん、こんばんは!

「Dr.コトー」、観ていないです。(>_<)
そして「フラガール」も。(>_<)

蒼井優ちゃんはちゃんと拝見したのは本作が初、そしてファンになりましたよ。

>「こんな生き方もあるんだぁ。…

年を重ねる毎に出来難くなっていく生き方ではあるのですが・・・。もしもご覧になられたらAnyさんなりの解釈を楽しみにしています。


甘ふわ女は色っぽくないです!
ただの酔っ払いです!^^;
Anyさんの乙女心は、私、「Candy Cinema」 の中にいつも見つけてますよ(^_^)。「灯台下暗し」ですよ〜!(*^_^*)

指輪、どんなんがいいですか!?(*^_^*)






Posted by ぺろんぱ at 2008年08月05日 23:30
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/17580061
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

百万円と苦虫女
Excerpt: 百万円と苦虫女 HP http://www.nigamushi.com/index.html ちょっと最近「コスプレ的に陥っているな」と自嘲的になりながら、堂々と観に行く。この映画を観るんだ、蒼..
Weblog: Art- Mill  あーとみる
Tracked: 2008-08-04 19:02

「百万円と苦虫女」:清澄白河駅前バス停付近の会話
Excerpt: {/kaeru_en4/}ラーメン屋の前を通ると、アルバイトをしていたころを思い出すな。 {/hiyo_en2/}指をどんぶりの中に突っこんで客の前に出して、いっつも店長に怒られてたわね。 {/ka..
Weblog: 【映画がはねたら、都バスに乗って】
Tracked: 2008-08-10 09:33