ここ二、三日で挑戦した

一本は以前から観たかった作品ながら、その余りの展開の速さと入り組んだ人物や時間軸に‘のほほん’と観ていたら途中でわけが分からなくなってしまい、仕方なく機をみて気合を入れ直して鑑賞し直すことにしたもの。
もう一本は劇場公開時に観に行った作品で(私的に)近年屈指の傑作と思っている作品ながら、その余りの“痛さ、グロさの描写”にもう二度と観ることはできないのじゃないかと懸念していた作品で、案の定、再生しては痛いシーンの直前で止め、再生しては止め、結局再見できていないままケースに収めてしまったというもの。
・・・トホホぺろんぱです。

だからというわけではなく、本日は写真展のお話です。
社用で出かけた際にハービスENTで宣伝用の立て看板を目にし気になっていた写真展です。21日(木)迄とのことで本日20日、行って参りました。
<世界報道写真展〜2008〜>です。於:ハービスHALL(ハービスOSAKA 地下2階)

チラシ掲載のコピーより一部抜粋 ↓
地球上では今なお多くの場所で争いが起き、人々が飢え、苦しみや悲しみに満ちた日々を送っています。私たちが普段目にすることのないこのような事実を、写真はありのままに伝えます。戦闘に疲れ果てた若い兵士の姿、虐待に苦しむ子どもたち、逃げまどう人々…。見過ごすことのできない状況が、そこには写し出されているのです。
125カ国からの応募総数80536点から選び抜かれた59人の作品が紹介されていました。
普段目にしている報道やドキュメンタリーを含む映画など、自分なりに「知ろう」として「知り得たこと」なんて、実はほんの一握りにすぎないのだなと改めて思い知る内容でした。
非常に心に痛い「戦争や部族間の紛争」、社会の一画に存在している「悪」によって痛めつけられ苦しみ続けている子どもたち、貧困や病、自然破壊、それらに加えて、アートやエンタテイメントやスポーツの世界を映し出す作品にさえ、知っているつもりでも実は知らなかった「そこにしかない一瞬」を見た思いでした。
ペンの力も大きいけれど、ビジュアルのもたらす力も凄いのですね。
その“一瞬”の画に凝縮されたジャーナリストたちの突き刺すような「問いかけ」や孤高な「挑戦」を感じました。

どれも力強い作品なのですが、最も心を引いたのは<一般ニュース部門 1位>を受賞されたバラツ・ガルディ氏の写真でしょうか。
アフガニスタン北東部・コレンガル渓谷で米軍のロケット弾により負傷した少年を抱く村の男性が、誰かに訴えるように、或いは何かに挑むように、上部を見据えている写真です。
しかしながらチラシの表を飾っている<一般ニュース部門2位、世界報道写真大賞>を受賞した写真は、同じくコレンガル渓谷の地で、こちらは襲撃している側の米軍の兵士の一瞬の休息を捉えた一枚です。
其々の受賞云々は別問題ですが、そこには「襲撃する米軍でも、現場に赴く兵士たちはみな戦争の犠牲になっている」という事実があるのだと感じました。
報道は多角的に捉えてこそ意義があるというこことに今更ながらハッと気付かされた作品です。

エアコンの効いた綺麗でゆったりとした会場で、明らかに一線を画した平和な状況で作品を見ている自分を思う時、ある種の後ろめたさと息苦しさとを感じないわけではありません。しかしそれも一つの見る側の義務(そしてそれこそが「意義」)なのかな、とも思います。
そして、苦しく心痛む写真ばかりではなく、地球に生きる人々のそれぞれの人生のそれぞれの一瞬の表情を捉えたポートレイトもあり、心和む瞬間もありましたよ。
最後のブースでは昨年9月にミャンマーで取材中に亡くなったジャーナリスト・長井健司さんの取材映像の一部が上映されていました。
改めまして御冥福をお祈りいたします。

いい感じです。
写真展、21日までだったのですね。
行けなかった・・・(-_-;)
2本目は『ラストキング・オヴ・スコットランド』か『ノーカントリー』なのかな? と推理しますが、いかがでしょう?
ときに・・今まで目にした報道写真で、一番強烈だったのは、何と言っても
ルーマニア(元)大統領の処刑(1989)直後のご遺体の写真でしたね(×_×)
あの衝撃は、いつまでも忘れられません、、
ちょっと書きようがなかったです。
そうなのです、眩しい夏も終わろうとしているので変えてみました。(って、季節逆戻りの“薔薇”になっちゃてますけど。^^;)
この写真展は会期が短かったみたいです、ご覧になれずに残念でしたね。
>冒頭の2作
一本目は『ユージュアル・サスペクツ』で、二本目はTiM3さんには「ちぇ、なんだよ、それか!」と言われそうですが『パンズ・ラビリンス』です。
ああでも『ラスト・・・』も思いっきり“痛かった”ですねぇ。
>ルーマニア(元)大統領の処刑(1989)
チャウシェスク(元)大統領夫妻の処刑ですね。
公開処刑とした詳しい背景も、この貴コメントをきっかけに改めてネットで調べてみました。(勉強になりました、ありがとうございます。)
ルーマニアって自由化してからそう長くは経っていないのですね。
そうだ、<おでかけ>シリーズのブログもお持ちだったのですよね。
写真展にも行かれていたのですね!(^_^)
仰る通り「衝撃的」でした。
しかし幾つかの部門の写真の展示の仕方に(精神的に)緩急を付けるようなところがあって息を継げるところも有り、よく考えられているなと思いました。
来年も行きたいと思います。
昨夜は民放深夜で「うんたら&ザ・シティ」をダラダラ観てて、すっかり今朝は寝坊しちまいました(×_×)
>一本目は『ユージュアル・サスペクツ』で、
一瞬そうかなとも思いましたが、否定してしまいました。
あの映画はそんなに深く考えず楽しむべきと思いますよ(=^_^=)
要するには「カイザー・ソゼ」って誰? ってことですもんね(ファンからすればもっと深いのかも知れないが、、)
>二本目はTiM3さんには「ちぇ、なんだよ、それか!」
>と言われそうですが『パンズ・ラビリンス』です。
ワインの瓶でバコバコ殴る所から「えっ? 何?」って感じでしたね。
そういや、あの軍人さんも“ジョーカー”になってましたね、後半・・
>ああでも『ラスト・・・』も思いっきり“痛かった”ですねぇ。
私的には衛星第2降臨(=^_^=)に期待してます。
>ルーマニアって自由化してからそう長くは経っていないのですね。
20世紀のドラキュラ、などとも呼ばれてるとかいないとか。
ご夫婦で一緒に・・と言う部分のみは美談かも知れません?(果たしてそうか?)
※関係ないけど、ルー大柴氏のフォロワーのことも「ルーマニア」と言うらしいですね(⌒〜⌒ι)
そのカイザー・ソゼが誰なのか!
実はつい昨日、友人との会話でその映画の話題が出て、その子がポロッと名前を言っちゃたんです!!
友人曰く、「あぁごめん、見てなかったんだっけ?」
わーっ!
・・・仕方ないからそれを踏まえた上で観直します。
>ワインの瓶でバコバコ
そうなんですよね〜。あの映画は“いきなり痛い”シーンですもんね〜。
>20世紀のドラキュラ
そうなのですか?どういう意味をもつのでしょう・・・調べてみます。
>ご夫婦で一緒に・・
夫人の方も加担した咎があったかと・・・。
※ルーマニア・・・ルー・マニア?
TiM3さんに拍手です。
今夜は“秘密結社・鷹の爪団”のネタ元(?)とし気になってた邦画『大菩薩峠』を観て行ってるんですが、なかなか面白いですよ☆
今のとこ、あちゃらとの関連性は全くありませんが・・(=^_^=)
>友人曰く、「あぁごめん、見てなかったんだっけ?」
>わーっ!
>・・・仕方ないからそれを踏まえた上で観直します。
しばらく絶交しましょう!(おい)
>あの映画は“いきなり痛い”シーンですもんね〜。
オープニングの女の子の「ヨコ写し」からして、痛いですね、、
>20世紀のドラキュラ
>そうなのですか?どういう意味をもつのでしょう・・・調べてみます。
(共に)ルーマニアを代表する暴君・・ってだけですけどね。。
>夫人の方も加担した咎があったかと・・・。
ですので、最後もご一緒に。。
>ルーマニア・・・ルー・マニア?
これは一般に流布してる(してるか?)言葉らしいです、、
これはもう、トゥギャザーするしかない!(せんでいい!)
『大菩薩峠』!
調べました、1960年の雷蔵さん主演の映画ですね!そこにあの顔面真っ青の菩薩峠君の謎が…?!
貴レヴューを楽しみにしています。
思わぬ因果関係が露出するかっ!!? (←だから関係性は無いってTiM3さんが言ってるし…^_^;)
>しばらく絶交しましょう!
はい、そうします。(こらこら!)
>(共に)ルーマニアを代表する暴君
なるほど、です。
確かキングの小説?、、、で、映画化されたらしいのですよね??(←拙い調査の結果)
ルー語とやらで再ブレイク(一度はブレイクしたのか!?)のルーさん。
あまり面白くはないけれど憎めないキャラです。
>『大菩薩峠』!
>調べました、1960年の雷蔵さん主演の映画ですね!
何度か映画化されてるのでしょうね(・ω・)
ワタシが今回観ておるのは仲代達矢さんご主演です〜
でも、ここしばらく衛星第2がアツくて(=^_^=)中断しております。。
今夜はヒッチコック先生の『北北西に進路をとれ!』ですぅぅ。
ラシュモア〜!
マーティン・ランドォー!
そうですか、仲代さん主演での映画なのですね。
仲代さん、好きでしたぁ。無名塾からも多くの俳優さんが巣立たれましたよね。
『北北西に・・・』
観ていないままです。
近日の貴ブログをチェックさせて頂く事とします!(^_^)