2019年05月13日

チョコレートドーナツ(DVD鑑賞)    Any Day Now


映画館での新作鑑賞から遠ざかっていた数年の間、訪問させて頂いていたブロガーさんたちのところで「いいなぁ」と思えた作品を<My いつか観るリスト>にしてきました。
幾つかは鑑賞が叶ったもののリスト消化は遅々として進まず、週末の一日、“それ”をメインテーマに過ごしてみました。といっても二本のみなのは情けないかな。

一本目は『チョコレートドーナツ』(トラヴィス・ファイン監督)です。

1970年代アメリカの実話をもとに、母親に見捨てられたダウン症の少年マルコと一緒に暮らすため周囲の偏見と闘うゲイのカップル(ルディとポール)の姿を描いたドラマです。


any day now - コピー.JPG


 同性愛に切り込んだ映画って、希望の持てるラストであったとしても何処かもの悲しい余韻を残すものですが、ここまでつらい出来事が待っていたとは。
現代は『any day now』ですが邦題の『チョコレートドーナツ』から勝手に私が描いていたイメージは少年マルコ自身が望んでいた「(物語は)ハッピーエンドでね」でしたから。

法律は時に残酷ですね。本来は苦しみに喘ぐ人々を救うためのものであったのではなかったか?
何がより良い方法かではなく、何がより正当性が高いかを追求する法廷シーンには見えない壁の大きさに打ちひしがれる思いでした。

ネグレクトだけでも問題なのに麻薬常習者なんですよ、あの母親は。
それでも母親の養育権が是とされるのは余程ゲイに対する偏見と差別が大きかったかということですね・・・1980年目前アメリカ・カリフォルニアの話なのに。

今起きていることを、その経緯を、抱けるかもしれない希望を、、、きちんとマルコに伝えられない(マルコが上手く理解できない)であろうことがとにかく悲しすぎて。さまよい続けた三日間、マルコは何を思ったのでしょうか。
彼が二人を求め続けた思いを想像することが一番つらく悲しいです。


ルディを演じたアラン・カミングの熱き歌声がいいです。ぴかぴか(新しい)
歌の文句で本作の原題でもある「any day now」が残された二人ルディとポールの心の叫びでした。


                     ハイボール - コピー.jpg
                   
こういう映画の後はハードリカーをガツンと呑みたくなるのですが、今日の画はハードリカーを炭酸水で薄めたハイボールの画です。

薄いので呑んでもあまり酔いません。でも呑み過ぎたら酔います、当たり前ですが。



posted by ぺろんぱ at 21:21| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
これもまた観てないんですが・・そんなんばっかりですみません。ただ、アラン・カミングて人は「エマ」に出たはった人ですね。

で、自分、ハイボールの写真見てくぅ〜っ!とうめきました。あほな自分、おととい、デュワーズハイボール(濃い目)を飲みすぎて、昨日一日使いもんになりませんでした。
あ、昔からの知り合いの店で。しかもカールスバーグ2本飲んだ後で・・。身の程知らずのあほまるだしです。年いってるから、後でばぁ〜っとくるんですね。しゅん。
しかも、間に水飲まずで・・。あほです。大反省です。
ほなまたです。
Posted by ビイルネン at 2019年05月14日 18:49
 ビイルネンさん、ようこそです。

二日酔いからは脱出されましたでしょうか。
使いもんにならん的な一日・・・その苦悩は私よく分かります。自分自身含め世界を全否定してしまいたくなるような気分です、二日酔い。

私もデュワーズ大好きです。
デュワーズでハイボール作ってくれるお店は神戸方面に結構多かったので自分でも気に入ってデュワーズをボトルで買ったりしました。
時に呑み過ぎるのも人としての在って然るべき姿です! 少なくとも私はそう思います!

あ、、、アラン・カミングさん。
『エマ』という映画、知りませんでした、すみません。
ロバート・ダウニー・Jr とか ダスティン・ホフマン を想起させる俳優さんやなあと感じました。足して2で割ったみたいな。アランさんはアランさんなのでご本人には申し訳ないですね。でももうしっかりとアランカミングとしてインプットされました!

Posted by ぺろんぱ at 2019年05月14日 21:49
オープニングから、ラストまで、
印象深い作品でした!
3人が3人とも、必要な時に、人生の決定的出会いを果たし、、、
幸せは長さじゃないよ。と、無理にも思い、自分を納得させたけど、
「自由の国アメリカ」の不自由の歴史のホンの一端。
心が揉みくちゃにされた作品でした。
Posted by kira at 2019年05月14日 22:06

kiraさん、お越し下さり嬉しいです。

数年前にkiraさんが本作の記事を挙げておられた時に私コメントさせて頂いていましたね、その節はありがとうございました(*^-^*)。

>「自由の国アメリカ」の不自由の歴史のホンの一端

仰る通りですね。
表立っては見えなかったにせよ其々の苦しみと闘いの積み重ねで今のアメリカの「自由の国」としての在り方があるのかもしれませんね。

マルコが二人を“信じて”くれていたことをひたすら祈りたいですし、であるからこそ何か違った道が開かれてほしかったです。

Posted by ぺろんぱ at 2019年05月15日 23:23
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