シネリーブルで『Girl ガール』(ルーカス・ドン監督・脚本)を観ました。
観に行く前に抱いていたイメージに対してかなり(私にとっては)衝撃的なラストでした。
いつものことですが今回は敢えて「結末に触れる記述をしております」ことを最初に記しておきます。
story
15歳のララの夢はバレリーナになること。しかしそれは簡単なことではなかった。彼女は男の体に生まれてきたから。それでも強い意志と才能、娘の夢を全力で応援してくれる父に支えられ、難関のバレエ学校への入学を認められる。夢の実現のためララは毎日厳しいレッスンを受け血の滲むような努力を重ねていくが、彼女へのライバルの嫉妬や成長による肉体の変化で彼女は次第に精神的に追い詰められてゆき・・・。(映画チラシより)
文字通りの痛みと苦悶と、それを超えて余りある強固に抱き続けた夢への真っ直ぐな思い。
あれだけの痛み(壮絶な痛みも描かれます)に耐えても、ララはただひたすらに本物のGirl 女の子 になりたかったのですね。
途中、「ああ彼女は今ここで泣き崩れてしまいたいだろうなぁ…」って感じるシーンが何度も、何度も何度も何度もあって…。
周囲の大人たちはきっと心あたたかくララを支えてきたはずなのです。だけどやっぱり15歳でトランスジェンダーのララの心を、誰も完全に理解することはできなかったのですね。
「外観を気にし過ぎるのは良くないわ」
「物事の良い面を見るようにね」
ララのためにと語りかけられた言葉だったのですが、ララにとって物事の良い面って一体何なのでしょうか。
思春期の、意思の非常に強い彼女であるがゆえにララが最終的にとった行動は絶対に良くないことではあるけれど、誰にも彼女を責めることはできない気がしました。
結局ララが、それを、、強く望んで選んだ、、、のだから。
何をしようとしているかが分かった段階から画面を直視できなかったのですが、目を覆いながらも心のどこかで、ララが今そこで向き合っている現実を見届けるべきではないかとも自問自答していた私がいました。
最後には、あれほどまでのララの深く強固で切実な願いを目の前にしてただただ涙が止まらなかったです。
あまりの苦痛を前に、自分の中では拒絶反応のほうが強いと思った瞬間、何故だかもう嗚咽のごとく泣き出してしまっていました。
ララを演じたビクトール・ポルスターがとにかく透明感のある美しさで素晴らしかったです!
実際にバレエスクールに在学の現役トップダンサーとのことで、繰り返し描かれるレッスンシーンはドキュメンタリータッチでリアル感に満ちていました。
ララを必死で支えようとした父親を演じたアリエ・ワルトアルテの静かで深い憂いを湛えたような存在感も心に残りました。

この画はいつだったかのシネリーブル神戸からほど近い、世界地図が貼られていることで有名な老舗の角打ちです。
一人で入っていったら、「えっ、お客さん??」と言われてしまいました。私、スピリッツは酒呑みオヤジですから近かったらきっと「まいど」と言われるくらいになりたいところです。
世界地図を眺めながらの妄想も楽しいものでした。
「えっ、お客さん??」と言われるっちゅうことは、ある意味褒め言葉のような気ィもするが・・(そないな上品なお人が、てか)チッチッチッチッ(と指を動かす←古っ!)。
そない画一的な見方されてもなぁ。
「角打ち」にジェンダーはないっちゅうか、「飲むこと」「食べること」すなわち「生きること」にジェンダーはないのでは・・と。
このジェンダーて言葉だけがこの映画につながった気ィが・・かんにん。
ほなまたです。
ビイルネンさん、ようこそです。
女性一人(若くて勢いで入ってきたっていう年齢じゃないし)っていうのがちょっとビックリされたのでしょうね^^;。
>「飲むこと」「食べること」すなわち「生きること」にジェンダーはないのでは
まことに仰る通りと存じます。
好きなものを追求するのにジェンダーはない、とするなら「かんにん」なんてとんでもなく、凄く深いお言葉やと感じました。
ありがとうございます(*^-^*)!
勝手に抱いていて、ちょっとひるんでしまいました。
辛かったです。ヘタレにはキツい映画です。
そうそう、年配女性からマンツーマンで指導を受けるシーンは
ドキュメンタリータッチだったし、他のレッスンシーンも
リアリティがありましたね。
そして、あのお父さん!
言うことない素晴らしいお父さんだけど、やっぱり男性には触れられたくない事も多い。
ララが抱える繊細な問題、母親になら少しは話せたのかもしれないなぁと思ってしまいました。
お父さんと弟の存在が、彼女の幸せの一部だろうけど。
お酒に弱い私ですが、この夏はクラフトビールをササッと一人で飲みに行ってみたいと
野心をいだいています。
実現できれば、また報告します。勇気でるかなー
Yururiさん、お越し下さり嬉しいです。
私もひるみました。そして鑑賞後は結構長くトラウマ的に引きずってしまっていました。私も超ヘタレです。
>母親になら少しは話せたのかもしれないなぁと
そうですよね。
ララが女の子である以上、どうしても女親の存在は必要になってくるわけで・・・。お父さんの必死の“寄り添い”を思うにつけ、一層つらかったですね。
Yururiさん、クラフトビール紀行、楽しみにしております。
日本の地ビールでは、だいぶん昔に私は岡山の<独歩>にかなり衝撃を(美味しいという意味で)受けた記憶があるのですが・・・。
勇気をもってクラフトビール独り呑みのチャレンジなさってくださいね(^^)/