※結末に触れる記述をしています。
大阪ステーションシネマで『ターミネーター ニュー・フェイト』(ティム・ミラー監督、ジェームズ・キャメロン原案)を観ました。
シネリーブルも専ら神戸ばかりで梅田での鑑賞めっきり減りましたがこの大阪ステーションシネマでの鑑賞は本当に久しぶりです。LINKS UMEDAも出来て圧倒されつつEV.に乗り込みました。
本作ニューフェイト、1991年の『ターミネーター2』(T2)の正統的続編という触れ込みがよく分かりました。というか、核となる構成や物語の展開はほぼ「T2」と同じでした。
変化球だったのは“メキシコ人の小柄な女の子”ダニーの役割。
救世主を生む母親・・・じゃなかったのね。
Story
人類滅亡の日である「審判の日」は回避されたが、まだ危機は去っていなかった。メキシコシティで父と弟とごく普通の生活を送っていた21歳の女性ダニーのもとに未来から最新型ターミネーター<REV-9>が現れ、彼女の命を狙う。同じく未来からやってきたという女性戦士グレースが、ダニーを守るためにREV-9と壮絶な戦いを繰り広げるなか、かつて人類を滅亡の未来から救ったサラ・コナーが現れる。
※映画情報サイトより転載
展開が「T2とほぼ同じ」と書きましたが、それって本作キャッチコピーの「時代は変わった。運命はどうだ。」の意味に深く通じるものがあったのですね。
スカイネットの「審判の日」はサラたちの手で回避されても、新たに命を得たサイバー戦争用AI<リージョン>の反乱で地球は壊滅的状況になっていたわけで・・・時代の在り方は変わっても人類の負った運命は何ら変わらなかった、ということですね。
シリーズの「3」や「4」や「5」の世界はどこへ?? とも思いますが、パラレルワールドって結局一つじゃないのですよね。多分幾つものパラレルな世界が同時に進行しているのだ、と。ふと村上龍の小説『5分後の世界』を思い出しました。
本作、いきなり死闘が繰り広げられます。
登場する最新型ターミネーターREV-9はとにかく、どこまでも、ひたすら、強い。
「T2」のT-1000の時も思いましたが今回は更に、もうこちらが(こちら??)闘う気力なんて消えてしまうくらい無限の能力を備えていて、最後はどんな葬り方をされるのだろうと・・・それって不可能なのじゃないかと思ってしまいました。(実は観終わった今もあのREV-9の葬られ方の科学的根拠が私にはよく理解できていません。)
とにかくREV-9は強くて不死身。
演じたガブリエル・ルナって本来は笑顔の方が似合いそうな“気のいい隣のお兄ちゃん”という感じでしたけれど、対する<強化型兵士(というらしい)>グレースを演じたマッケンジー・デイヴィスは役どころと合致したかなりの魅力を放っていました。顔立ちは美しいけれどマニッシュな雰囲気で、程よく鍛えられた感の全身がファイトにも美しさを感じさせてくれました。
ダニーとの関係性(これがラストで“効く”)もサラとのそれも丁寧に描かれていましたね。
かつてのT-800がカールとして現在を生きていたことの背景は“登場させることありき”でしつらえられた感が否めませんでしたが、それでもカールがいてこそのあの結末には(「T2」と同じ展開でも)やっぱり泣いてしまうのでした。このシリーズにはアーノルド・シュワルツェネッガーが不可欠の人だったということでしょうか。
ターミネーター、ターミネーター2、そして本作が正統的続編と銘打たれて制作公開されて、じゃあもうこれで終わりでいいじゃないですか・・・と思いきや、本作のラストは「次回作創る気満々!」っていう感じでした。
私はシリーズ一作目と二作目の世界だけを抱いて自分の中でピリオド打っときます。

大阪なので再びこちらのBARに寄ってしまいました。
寒くなってきましたがジンの香りが恋しくて。
ジン・トニックならぬ、今回もやはりジンをソニックにしていただきました。
安定の美味しさです、ありがとうございました。
それにしても、「ターミネーター」一作目の頃と比して今はAIの語を見ない聞かない日はなく、本作の世界もぐんと現実味を帯びてきていてそこは不気味ではありましたね。
嘗ての「T3」の酷評と「T4」で(ワタシ的に)若干盛り返してはみたものの
「ジェネシス」からの3部作も打ち切りになってますから本作以降もどうなることやら(笑)
本作、ストーリーに目新しさはないとはいえ、やはり元祖キャラ(俳優さん)そのまま使ったのは嬉しかったです。
いま、キャメロン監督は「アバター」続編4部作の編集中なので、それ(VFX&裸眼3Ⅾ)に向けての試作品を
こうして過去の関連映画で製作をしているのかと思うのは考え過ぎかな〜(笑)
にしても、冒頭シーンの若き日のサラ・コナー、ジョン・コナーは完璧に蘇ってましたよね。
itukaさん、お越し下さり嬉しいです。
「T3」はそういえばかなり酷評でしたね。ジョン役だった彼、T−X役だった彼女、今もきっとどこかでご活躍だと思いたいですが。
「ジェネシス」からの3部作??私、もうついて行けそうにないです(;∀;)。
「アバター」!
itukaさん、確か続けて2回(3回??)ご覧になられるほど大ファンでいらっしゃいましたよね!
そうですか、続編4部作ですか、、、どこまでもエネルギーの尽きないキャメロン監督なのですね。
本作の冒頭シーンはやはりCGによる蘇りなのでしょうか??
最初は過去作品の中に似たようなシーンがあってそれをうまく編集して作ったんか?と思ったくらいのリアル感でした。
それか、監督が遊び心で撮ってた当時のスピンオフ的動画やったんかなぁとか思ったり。←いやそれ絶対違うでしょ。どこまでもおバカな私です。
しかしいきなり「ジョン君がっ!!」でびっくりしました。