録画していたBS.P.での映画 『 ハドソン川の奇跡 』 (クリント・イーストウッド監督 2016年9月 日本公開) を観ました。
放送は8月11日でした。日本では1985年の8月12日に 日航ジャンボ機墜落事故が起こりましたね。毎年この時期になると追悼の様子が報道されます、今年も改めて亡くなられた多くの方々に安らかな眠りを と祈りました。
この映画は未見でした。実話を基に作られた映画で観たいと思っていたので放送されてよかったです。
< story >
突然の全エンジン停止という危機のなかハドソン川に不時着して乗客全員が生還した2009年の航空機事故のてん末に迫る。
2009年1月15日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かう。飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点で急にエンジンが停止してしまう。このまま墜落すれば、乗客はおろか、ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で彼が下した決断は、ハドソン川への着水だった。 (映画情報サイトよりの転載です)
94分という映画としては比較的短い時間に多くの示唆が込められていた良い映画だったと思いました。
事故の経緯が淡々と描かれていますが、管制塔との緊迫のやり取りや不時着時の脱出劇にはやはり心臓の鼓動が早まります。
人が時として陥りがちな危険な盲点、それに抗い真実を見極めようとする苦悩と憔悴。全ての命が救われた後で起こった出来事なのに、更に鼓動が早まる思いでした。
英雄化という流れが一気に形作られる世の中もどこか怖さを秘めていました。
大切なものを見落としてしまうコンピュータ分析を過信してしまう流れは怖さの極致で(事故調査委員会はまさにその流れに飲み込まれていた感があり)、当事者が冷静でいなければ覆す論点など見出せなかった気がします。
一方でサレンバーガー機長側の、自己への誇りとプロとしての固い意識や深い経験が導き出すものの尊さも大切に描かれていましたし、事故調サイドが過ちを認めた潔い姿勢にもまた気高さを感じました。
そして根底にあった家族の存在の大切さ。先ずはそれがないとやってゆけなかったことかもしれません。
邦題からは何となく‘結果としての奇跡’をより強く感じてしまいますが(勿論奇跡的なことなのでしょうけれど)、この結果は乗客も含めフライトに関わった全ての人々の信念と叡智によるものだったのだと感じました。
「自分の力ではない、全員の力(が為したもの)だ」と語ったサレンバーガー機長。
本作の原題が彼のニックネームである「Sully」であったのも頷けました。
エンディングの「155(人)の数字にそれぞれの顔がある」とのSullyの語りは深く心に残ります。
自然災害や厄災、事件や事故による死者の数が大きくカウントされ続けている現況や、何かに苦しんで自らの命を絶った悲しい報道などにも接して、この今の‘生きてこそ’の想いに繋がるものがありました。
主演のトム・ハンクスは実直さと穏やかな人間味が伝わってきて実在のサレンバーガー氏と実によく似た雰囲気でした。そしてこの事故に焦点を当て映画として世にヒューマニズムを問うたイーストウッド監督って・・・やっぱり何歳になられても信念の人なんだなぁと改めて感じました、です。

夏の雲。エネルギーの放出を感じます。

ヒューガルデン。 ゆっくり香りを楽しむビールですがあまりの暑さにグイっと呑んでしまいました。
それにしても「危険な暑さ」っていう言葉はいつ頃から使われ出したのでしたっけ…。
"アーロン・エッカート"観たことある人やけど、どこで観たんやった?と最後まで思ってました。(後で「幸せのレシピ」とわかる←それしか観てへんが・・)
昨日炎天下の中、自分なりのやるべきことやってきましたが、ほんまー熱中症ーて言葉を身近に感じました。コロナ怖いのは当然ですが、水分補給とかほんま注意せなあかんなぁとつくづく思います。
(あ、ビールは水分補給にはなりませんね、美味いけど)(・・わかっとるわぃ)(・・・)
ほなまたです。
ビイルネンさん、ようこそです。
アーロン・エッカート、『幸せのレシピ』なかなかよかったですよね(^^)。
ちょい昔に観た『プレッジ』にもご出演でしたが、最近のキョーレツな印象としては『ダークナイト』でのデント検事&トゥーフェイス役でしょうか。
熱中症は所ジョージさんが以前に罹患された際に「フツーに庭仕事してたのにまさかなるとは…」と語っておられて怖いなぁって思いました。
>ビールは水分補給にはなりませんね、美味いけど
そうなんですよね〜。
水分補給になれば実益兼てていいのに…(._.)。
夜はビールや他のアルコールでお腹も膨らんでいますが就寝前にお水は更にガッツリ飲むようにしてます(そしたらアルコールをちょっと控えたらええんちゃう?)。
お互いに気を付けてまいりましょうね。
ほなまたです。