晩秋の京都は岡崎、京都市京セラ美術館での 開館記念展『 京都の美術 250年の夢 』に行ってきました。
「日本画から書まで、京都の美の系譜を辿る旅」として3部構成で約260点(前・後期合わせて)の作品が展示されています。(本展は12月6日をもって閉幕予定です)


今回の訪れは この記念展が観たかったというより、新しく生まれ変わった市美(京都市美術館)を観たかった、という思いからだったと言えます。
本館は昭和8年に開館し、今は現存する国内で最も古い公立美術館建築と言われています。
2017年に改修・増築工事のために一旦閉館し、今年2020年5月に<京都市京セラ美術館>としてリニューアルオープンしました。( 2017年に50年間のネーミングライツ契約を京セラ鰍ニ締結し、京都市美術館から京都市京セラ美術館に改名 )
京都市美術館時代に幾度か訪れ、仕事で同館での開催展にほんの僅かですが関わったこともあったりしたのでその後の新たな姿に興味がありました。コロナ禍が第3波として更なる深刻化を見せる中、遅れ馳せながら行くなら今しかないという思いで先月終盤に行ってまいりました。

タイル貼りの外観や正面玄関の趣きはそのまま残して、実際の入り口は地下に採光を十分に考えたガラス張り仕様で新たに作られていました。おぉ!
館内は全体的に明るくモダンな感じになっていましたが、しっかりと昔のままの古(いにしえ)の建築様式、古の建造物としての重厚さは効果的に残されていて(展示室をつなぐ仕切りとか大理石が施された階段とか)新しいのに歴史を感じる不思議にカッコイイ!空間となっていました。
一つ一つの展示室が大きく、本展ではそこにいずれも大作の大型作品が次々に展示されていて圧倒される感じ。 開催前期でしか観られなかった作品や出展期間が短期限定の作品もあって見逃したものについては残念でしたが(リーフレットの上村松園の画《娘》は期間限定で観られず)、後期も中々に見応えある展覧会でしたよ。
この日はヒールの高さ5センチくらいのブーツを履いて行ってしまったので、殆ど立ち続けで全ブースを廻るとさすがにちょっと疲れました。件の重厚な趣の階段を上っている時に小さくコツコツと響くヒールの音が自分的には心地よかったりもしたのですけれど、、、やっぱり今度行く時は踵の低い歩きやすい靴にします。

美術館を出て、少し歩いたところに流れる小さな川沿いに オープンテラスのあるカフェ を発見。
夜はフレンチ?イタリアン?のお店になるみたいで 好い雰囲気のお店でした。
白ワインのグラスを。
少しひんやりし始めた京の夕風を頬に感じながら美味しくいただきました。
程よく冷やされた、良い意味でドライ感の強い白でした、ありがとうございました。
