オリンピックに続いて東京パラリンピックも幕を閉じましたね。
このコロナの状況下、加えて様々な他国の政治的事情も表に出て、アスリートの皆さんは勿論、一般の我々も皆いろんな思いをそれぞれの心の中に残した両大会だったと思います。
そんな今夏は、買っていたサングラスの存在も忘れてしまうくらいずっと雨が続いたりコロナ禍でバケーション的お出掛けもなかったり、の日々でした。
今年6月25日に文藝春秋社より刊行の 村上春樹・新刊『 古くて素敵なクラシック・レコードたち 』 を今読んでいます。
この本のこと教えてくださったK女史に感謝です、ありがとうございました。
そんなことも知らんでどの口が春樹ファンやて言うとるんじゃ!と両頬ツネッて い―っ!ってされそうですが・・・まあ何とか遅ればせながら買って少しずつ読んでおります。
春樹さん自身が所蔵のクラシックレコードから独自の目線で「好きなレコード、面白いレコード」を「486枚ほど」厳選してその美しいジャケットとともに紹介しているクラシック音楽エッセイです。
書店では完全パッケージングで並べられていて自宅で初めて中を見ることができました。


かなり本格的で内容は深いと思います。
一般的に名曲とされているものからそうでない曲まで、とにかく教科書的な解説じゃなくて春樹さん自身の感性とクラシック音楽に触れてきた独自の経験値で縦横無尽に語られていきます。これ、クラシックを愛好している人にはきっとたまらない一冊だろうなぁって感じます。
クラシック音楽は、クラシック好きだった兄が聴いていたのをとっかかりに有名曲や指揮者の名くらいは知っていたつもりでいたのですが自分から深く聴きこんだことはなくて・・・だから今読んでいて情けないくらい理解の域を超えることばかりで。
今まで刊行されてきた春樹さんによる音楽に関する何冊かのエッセイでは、春樹さんの小説作品とリンクするところがあったり いわゆる人生の示唆的文章が散りばめられていたりと、それなりに深く頷きながら読めていたけれど本書はちょっとちょっと違う、、、アウェイ感すら味わう感じ?
いいえ、しかし、そこはやはり曲たちに対する春樹さん独特の、他に類似性を認めない趣深い表現が随所にあってやっぱり心地よくページを繰れています。なんて言えばいいでしょうか、、、春樹さんが文中で何度か使っている表現を借りれば「 インティメイトな 」感覚に浸ることができています。だから読んでいてやっぱり幸せな気持ちになれているのです。
オールカラーで掲載されているジャケットたちも素敵。
まだ1/3くらいを読んだところ・・・このあとも少しずつ楽しみながら読んでいきますね。
それにしても、クラシックにせよジャズにせよ、春樹さんちの 村上ライブラリー ってホント凄いなぁ。

今夏お世話になったこの缶ハイボ。
写真はそのまま撮りましたが今夏は普段ガッツリ氷を入れて飲むことが多かったです。少しお酒に弱くなってきたのかな? でも結局その分たくさん飲んだら一緒ですね。