多分年内最後の美術館巡りとして姫路市立美術館へ『 展示室で会いましょう 』展に行ってきました。
日比野克彦さんと姫路市美さんのコラボ企画で、日比野さんが憧憬するアンリ・マティスをはじめ、時代も国も異なる6人の作家の市美所蔵作品約100点と日比野氏作品約100点が一堂に会するという展覧会です。
7つのシーンで構成されています。
T. アンリ・マティスと出会う
U. フランシスコ・デ・ゴヤと出会う
V. アンリ・ミショーと出会う
W. ピエール・アレシンスキーと出会う
X. ガブリエル・ベルジョンヌと出会う
Y. 「会いたい」
Z. コンスタンティン・ブランクーシと出会う
※Z.の<コンスタンティン・ブランクーシと出会う>のゾーン以外は全て作品撮影O.Kです。
面白いアーティスト氏なのですねー、日比野さん。
恥ずかしながら今まで氏の作品にちゃんと触れたことがなかったので、本展で、とにかく自由自在で常に身体中からアイデアが吹き出ているエネルギッシュな印象を氏に感じました。
特に惹かれたのは<ゴヤとの出会い>のブース、そして<「会いたい」>のブースです。
「会いたい」ブース。
ここでの絵は「小学校の先生からパブロ・ピカソ、さらにはモーセやクフ王といった太古の英雄まで、今まで日比野が出会った人だけでなく、これから会いたい人たち約80の人物をモチーフに」描かれている作品 とのことです。(展示パネルより)
「街に出かける目的は人に会いたいからである。人に会うことが何よりも自分の世界を広げ、自分を安心させてくれる。(中略)どの時代にも行けないところはある。でも、人間はそこへ行こうとする。その気持ちが、創造力が、文化文明を作ってきた。いくら地表を征服し、すべてのものがつながったとしても、つなぎきれないのは自分と他人である。」
これは過去に記された日比野氏の「デザイン考」の中の一節です。
今のコロナ禍において深く考えさせられてしまう一節ですが、大きな空間に浮遊するがごとく天井から吊るされたたくさんの人たちの表情からは、見ているうちにいろんな問いかけがなされてくるかのようでした。
やっぱり人物画って好きだなぁ、私。
各ブースでの様々な作品は、込められた意味を探ろうと身構えてしまうとちょっとハードルが高くなったりもしましたが、肩の力を抜いて目に映るものをそのまま、ただ眺めているとなかなか楽しいものでした。
併設のコレクションギャラリーでの< 森崎伯霊展 >も実はとっても良くて、眺めていると優しーい気持ちになれる絵ばかりでした。思わず絵葉書買いました。
多分これが今年最後の拙ブログ記事になるかと思いますので(例によって年が明けてから2021年を振り返っての記事を挙げたいと思っています)、最後はやっぱり自分の好きなモノの画像で締めくくります。
ランチビールならぬ ランチジントニックです。
とても落ち着いた感じのお店で、お酒も丁寧に作って下さった感じが伝わってきました。
外での食事もお酒を飲むことも殆どなくなってしまいましたが、たまに外でいただくとやはり華やいだ気持ちになれるものですねー。
12月に入って辛く悲しいニュースが続きました。
どうか皆さんにとって少しでもよい年末、よい新年でありますように。

どんどん・・・な頭(トホホ)にいつも刺激を与えていただきました!感謝です。
ー姫路市立美術館ーいっかい行ってみたいと思いつつ行けずじまいになっていますが、今年こそ行きたいものです・・・。その時は昔からあるというジャズ喫茶(何か今年新しいとこもできたみたいですね)に是非行ってみたいものです。
今年もあとわずか!やり残しの掃除と準備不足の「何ちゃっておせち」がどこまでできるか?
・・・まぁ大してでけんと思うが。(今から居直る)(・・・)
ほなまたです。良いお年を!
ビイルネンさん、お越し下さり嬉しいです。
今年ももう幕を閉じようとしています、早いですね。
こちらこそ多方面での示唆を本当にありがとうございました。
姫路市美は建物の佇まいや周辺の景観だけでもなかなか眼に良いものと思いますのでいつか是非に。従来からのジャズ店も(^^)。
お節のご準備でお忙しい中コメント下さりめっちゃ嬉しかったです、ありがとうございます!
どうぞ佳いお年をお迎えください(*^^*)。
絵画鑑賞いいですよね。自分にとっていいことも悪いことも絵画を眺めていると心穏やかになってしまいます。
ワタシも鑑賞するなら人物画の方が好きです。
12月の衝撃ニュースには言葉にならないものがありました。『アナ雪』の曲が聴こえてくるとまだ辛いです。
でも、時は進んでいきますからね。
今年もよろしくお願いいたします。
2022年が明けましたね、今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
わー、itukaさんも人物画がお好きなのですね。対象が人間だからか、語りかけられてる感がありますよね。人物画に限らずですが、絵画はやはり(眺め続ける時間的にも)自由にいられるのでイイです(*^-^*)。
アナ雪のあのひとのこと…全てを持てているように見えていても、人生は複雑なのだと改めて思い知りました。
そしてその直前のあの事件も…実は前の会社(職場)がとても近くて…言葉を失いました。
>でも、時は進んでいきますから
そうですね、本当に。
互いに「今」在ることを大切にしたいですね。