2022年03月06日

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ & 劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2 ( 共に、NHK BSP 録画鑑賞 )

 
 猫の日(2月22日)とその前日(21日)に、NHK BSプレミアムで粋な計らいの2作品を連夜で放送してくれていてどちらも録画していました。
21日には『 ボブという名の猫 幸せのハイタッチ 』( ロジャー・スポティスウッド監督 2016年制作 )、猫の日の22日には『 劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2 あるがままに、水と大地のネコ家族 』(岩合光昭監督・撮影 2020年制作)が放送されていました。
現在『 ボブという名の猫2 幸せのギフト 』(チャールズ・マーティン・スミス監督)が劇場公開中ですが、私は録画したこの一作目をやっと先日観たところ、です。

『ボブという名の猫』は実話を基に作られた映画で、『 劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2 … 』は猫たちが主役のドキュメンタリ―映画です。
勿論テーマもアプローチの仕方も全く別物の二作品ですが、どちらもそれはもう猫への愛が溢れていて幸せな気持ちになれました。

ボブという名の猫.jpg
  
< ボブという名の猫 story >
ホームレスのストリートミュージシャンと野良猫の運営の出会いを綴ったノンフィクションノベルを実写映画化。本物の「ボブ」が殆どのシーンでボブ自身を演じている。
ロンドンでプロのミュージシャンを目指すジェームズ(ルーク・トレッダウェイ)は夢を果たせず薬物に依存、家族にも見放されホームレスとしてどん底の生活を送っていた。そんな彼のもとに迷い込んできた一匹の野良猫。足をケガしていたその猫はボブと命名され、ジェームズはそんなボブを有り金をはたいて看病し…。 (※映画情報サイトよりの転載です)

ネコ歩き劇場版2.jpg

< 劇場版 世界ネコ歩き2 story >
ミャンマーと北海道の2つの土地を舞台に、流れゆく季節の中で営まれるネコたちの家族愛を描く。ミャンマーのインレー湖では、湖上に建つ小さな高床式家屋で暮らすネコの家族とヒトの家族にカメラを向け、寄り添いともに生きる様子を記録。北海道の牧場では、たくさんの母ネコ、オスネコ、子ネコたちがまっすぐに生きる姿を映し出す。俳優の中村倫也がナレーションを担当。(※映画情報サイトよりの転載です)

 
 『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ 』を観て一番に思ったことは、互いが互いの存在を求め手放さなかった事がもたらした力 です。
昨年の12月12日付の拙ブログで 本/『 ぼくのだいじなボブ 』(トム・コーウィン著 )について書いていたのでしたが(あ!あの本に出てくる犬もボブっていう名だ!)、あのボブも「トムと暮らしたい」という明確な、そして切実な意思が感じられたものでした。そしてトムの方にも「ボブと共に生きてゆきたい」という強い想いが。
この映画も同じなのですよね。猫・ボブにもジェームズにも、互いを必要とする強い想いがあったのですね。
絆というのはどちらか一方からの愛、一方からの庇護や依存では成されない、双方で形づくられるものであるのだなぁと、何となくそんなことを感じたのでした。
この映画からは猫・ボブの明確な意思が伝わってきました。そしてそのことがジェームズの心を動かし、彼の人生を大きく変えたのでした。ボブ、サイコーです、主演猫優賞を贈ります。非常に悲しいことに、一昨年、実在のボブは亡くなってしまったそうですね、哀悼。
 ラストのサイン会でジェームズのファンとして登場した男性は実在のジェ−ムズさんでしたね、きっと。そう思うと彼がジェームズに発した言葉「僕の人生そのものだ」が心に響きましたし、そのあと直ぐにカメラが捉えたボブも、本物のジェームズを見る とっても優し〜い表情でしたよねー。なんて素敵な演出。

 『 劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2 あるがままに、水と大地のネコ家族 』はとにかく猫たちが愛らしいです。それぞれの猫家族にそれぞれのドラマもちゃんと描かれていて、同じ地で暮らす他の動物たちや周囲の人間家族との共存にも互いの世界を浸食しない自然な関係があって、これはもう 保存版!です。
 ミャンマーでの、湖に落ちた仔猫を救おうとする母猫の姿には 岩合さんも語っていらしたけど私も「心が震えました」。時おり岩合さんの語りが挿入されていますが、全編通しての中村倫也さんのナレーションが優しくて心地よかったです。


春先の空 - コピー.jpg

本物の春がそこまで来ているというのに・・・世界情勢は不穏極まりない。



posted by ぺろんぱ at 09:33| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
ぺろんぱさん、おはようございます。

『ボブ』の続編が公開されているのですね。最近新作情報にめっきり疎くなってしまって、、(^^;
前作は以前WOWOW で観ましたが、ボブが御本猫だとは知らずに観ていたので、エンドクレジットの“Bob AS HIMSELF”にビックリ!まさしく主演猫賞ものでしたね。カンヌのパルム·ドッグ賞みたいなのがあればいいのに(笑)
Posted by ami at 2022年03月12日 09:11

amiさん、お越し下さり嬉しいです。

私も新作情報にはめっきり疎くなっています。それどころか過去作の情報にも多々欠落が。あかん奴です。

事前情報なしで観ていたらそりゃあ気付きませんよね、本描だとは(^^;)。
でも観ていると不思議と何だかボブの撮影カメラへの信頼感?みたいなものが感じられるというか、、、あれ、何なのでしょうか、、、やっぱりボブには人智を超えた何かが宿っていたような?
パルムドッグ賞の猫賞があってボブが授与されていたらどんな授与式になったことでしょうね(*^-^*)。

Posted by ぺろんぱ at 2022年03月12日 21:43
ぺろんぱさん、こんにちは。

随分とご無沙汰しております。
お元気でございましょうか?

本作、何年か前のTV放送(民放BS?)で観た覚えがあります。

主人公の知人であるドラッグ男が、結局「アレな運命」を辿ってしまうのが、
何ともやり切れなかった記憶があります。

しかし本作って・・「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」と同じ監督だったことを知り驚きました。

「マッド・マックス」のジョージ・ミラー監督が「ハッピー・フィート」「ベイブ2(都会へ行く)」を監督されてる事実を知った時以来の衝撃です(←他にも色々あるだろ)

動物系と言えば・・最近、馳星周氏の直木賞受賞作「少年と犬」のコミカライズ版を読破(←読破って)しました。
なかなかにヘビーな物語でした・・
Posted by TiM3です at 2022年07月10日 12:08
TiM3さん、お越し下さり嬉しいです。
本当にお無沙汰でございます。。。ってか、貴ブログでは先日の更新でお伺いし再会が果たせましたが(バラしてすみません^^;)。
いやしかし、拙ブログにお越しいただけるのは本当にどれくらい振りか…ありがとうございます。

>主人公の知人であるドラッグ男が、結局「アレな運命」を辿って

そうです、「アレなご退場」でしたね。ああいう世界に踏み込んでしまうと軌道修正はかなり難しいのでしょうね。

>本作って・・「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」と同じ監督

あ、そうなのですか?知りませんでした。
「マッド・マックス」「ハッピー・フィート」「ベイブ2(都会へ行く)」が同じ監督作品っていう方が私としては衝撃度が高い気がします^_^;。
あれですよね、ヴァイオレンス作品とほのぼの系作品という距離の大きさってことで解釈していいんですよね??

馳星周氏の「少年と犬」は近いうちに是非読んでみたいと思います。


Posted by ぺろんぱ at 2022年07月10日 17:10
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