2023年03月21日
バグダッド・カフェ ---- 何度も観ているのについまた観たくなる
先日 NHKBSプレミアムで放送されていた『 バグダッド・カフェ 』( パーシー・アドロン監督 1987年制作 )。
実はコレ 購入したVHSソフトを持っているのですが、拙宅のビデオデッキが不具合で最近は再見が叶わず…もう何度も観ているのについまた観たくなって録画してしまいました。
本作、「 うら寂れた砂漠のモーテル“バグダッド・カフェ”にやって来た一人の女性と、彼女をめぐる人々との交流を描いてゆく ( 映画情報サイトよりの転載 ) 」物語です。
独特の空気感、個人的にはちょっと夏の終わりを感じさせる寂寥感にも似た空気を感じて、そこに沁み込んでいくように流れるホリー・コールの「コーリング・ユー」の、哀切でそれでいて優しく包んでくれるような感じがとてもイイです。
ジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)の心が少しずつ解放されてゆくのが嬉しい。
スーツケースを間違えてを着替える服が無くても、着ていたタイトなスーツよりコットンの下着のままの彼女の方がずっと綺麗だった。コットンのインナードレスは何度でも洗い直せばいいのだから。
何といっても好きなのは、ジャック・パランス演じるルーディーが野の花を摘んでジャスミンの部屋にプロポーズにやってくるラストです。
ドアを開けるまでのジャスミンの小さな振舞いがとても素敵。
「ブレンダに相談するわ。」の台詞には 乾いたバグダッドの地に立つ彼女の足もとを清らかな水が自在に流れゆくように感じられて、ああジャスミンはこんなにも解き放たれて自由になったのだなぁとエンドロールでは柔らかい幸せに包まれるのでした。
ありがとう、やっぱり好い映画です、『 バグダッド・カフェ 』。
先日久しぶりに再会した友人とカフェへ。(バグダッドのカフェじゃないですけど勿論)
たまには私も友人に合わせて こんなんもオーダーします。ハニー・キャラメル・ラテ?やったか?? 生クリームの上にとろりとかけられた蜂蜜が美味しゅうございました。
お酒も宅呑みで飲んでいます。
お酒がもたらせてくれる悦びはスイーツから得られるそれとは少し違うような気がしています。
村上春樹さんの言葉にこういうのがあります。
「酒吞みには二種類あって、一つは自分に何かを付け加えるために呑まなくてはならない人、もう一つは自分から何かを取り去るために呑まなくてはならない人」というものです。
自己解釈で分析してみるに私は後者ですが、それに例えさせてもらえるなら、甘いものをいただく時は「自分に何かを足してくれる感じ」がします。お酒は ‘酔うこと’ で「自分から何かを拭い去ってくれる感じ」がします。
すみません、そんなん考えず とにかく甘いものもお酒もどっちも好きなように楽しめばよいのですよね。
侍ジャパン、日本時間明日の決勝戦での勝利、祈っています!
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かつて何度も観た気に入ってる映画です。
今の自分が特に思い出すは"お尻キュッキュッしながらジャスミンが掃除するシーン"
ちゃっちゃっといらんもんガンガン捨てて掃除できる人尊敬です。(なかなか捨てれない自分←トホホ)
けど、ブレンダそれでええんかいって気ィもして。(大事なもん捨てられたんちゃうんか、て心配はないんかい←元々何もない?)
ー甘いもんをいただく時は「自分に何かを足してくれる感じ」ーうまいこと言いはりますね。パチパチ〜ッ。
侍ジャパンの優勝も暗いニュースが多い中「自分に何かを足してくれる感じ」しました。
ほなまたです。
ビイルネンさん、お越し下さり嬉しいです。
‘お尻キュッキュッ’でお部屋お掃除のジャスミン、楽しげでキュートでしたね。
事務所を掃除されたブレンダが一回は激昂したものの「もういいわ」って許したのは私もちょっと意外でした。その頃から通じ合うものを感じてたんですかね。
私もなかなか物を捨てられない方で、特にエイヤッ!で捨てたものに限って後日に‘あっ、あれ!’って思う事もよくありますが…まあそういうのも定めなのかなぁと。
WBC優勝は本当によかったです(涙)。
あ、「甘いもん…何かを足してくれる…」は春樹さんの表現を拝借しただけのものですので、どうぞ貴拍手は春樹さんへ(^^)。(春樹さんは全然違う意味で書かれた文章かもしれないのですが…)