今年の初鑑賞映画は、本日4日、ここ九条シネヌーヴォでの『オリンダのリストランテ』(パウラ・エルナンデス監督)です。
マイナーな映画ながら、今年の一作目としてはこんなハートウォーミングなヒューマンドラマがよいかしらと、久々の九条まで行って参りました。
story
ブエノスアイレスにあるオリンダ(リタ・コルテス)が店を構えるレストランは、いつも常連客でにぎわっていた。ある日、オリンダがかんしゃくを起こして投げた皿が運悪くドイツ人青年ペーター(アドリアン・ウィツキー)に当たってしまう。恋人を捜しにやって来たものの泥棒に遭い、文なしのペーターは結局店に泊まらせてもらうことになり……。(シネマトゥデイより)

ドイツ人青年ペーターが訪れた国が、この国・アルゼンチン。
ラテンアメリカにありがちな、出来るだけ人生を楽しもうとする快楽主義の血。青年の言った、ドイツには無い「太陽や青空」の国。
アップビートな音楽に乗ってつむがれる物語は、“過ぎ去りし人生”にしみじみと想いを馳せるホロ苦さを織り込みながら、根底には“カラリ”とした人生への肯定感に溢れているのです。
主演の中年女性オリンダの台詞は一つ一つが、彼女の生きてきた歴史を物語る深いものでした。
次第に心を通わせていくペーターとオリンダの、夜更けの会話は人生の深淵に触れるものでした。
「移民」という南米の問題に触れながらも、人生の折り返し地点を過ぎた人・今まさに過ぎようとしている人にとっては“普遍的な”人生の通過点として、それらは感慨深い言葉として心に響いたはず。
「すれ違い・・・それが人生よ。」
「若い頃には“幸福”というものへの希望があったわ」
・・・過ぎ去った「時」への寂莫の思いが溢れ、ふと、オリンダにいつか来る自分を重ねていたりするのですね。
でも、ペーターはオリンダに出会うことで一日一日を精一杯生きることの大切さを、オリンダはペーターとの出会いで「チャンスは二度あってもいいのだ」という、しごく健康的な、真っ当な、そして温かい真理に思い当たるわけですね。
思うだけじゃ駄目・・・一歩を踏み出さないと・・・ね。

人間って、何かの壁にぶち当たったり煮詰まったりしてしまうと、それらを一度リセットする気力をも失ってしまうものなのかもしれません。
その人生の迷路に、一滴の投薬をしてくれたのがペーターだったと思います。
オリンダは、先ずはリセットすることから始める勇気を持つことが出来たのですね。そしてそうすることで、彼女はもう一度外見的にも輝くことができたのです。
本当に美しいのは、翳りを知った上で再び光の輝きを感じられる人なのかも知れません。
小品だけど、とても素敵な作品でした。
登場するトマトソースのニョッキはとても美味しそうでしたよ。そのニョッキと荒くちぎったパンを赤ワインで楽しそうに食していた登場人物の面々。
ああ、、、私もいつかこの先、オリンダのように瞳を少女のように輝かせたいなぁー。

先ずは“荒くちぎったパンとワイン”を真似てみましたぁー。
最後は、初詣の帰りに買ったルーム・シューズの画です。

何かで落ち込んで帰った際、玄関でこのルームシューズが迎えてくれたら生きる勇気が湧いてくるっていうものでしょう。(←かなり大袈裟)
それでは皆さん、今年もどうぞ宜しくお願い致します。

新年早々絶好調のぺろんぱさん!
「人間って・・から・・人なのかもしれません」の6行にじじーんときました・・。おおきにです。
それと、自分も落ち込んだとき用にSNOOPYを 2、3 家の要所にスタンバイさせてありますぬーぴー。(・・・1字だけやしぃ)
フフッ、このルーム・シューズ、私の中のぺろんぱさんの
イメージ(大人の女?)とかなりギャップありますねー。
ところで、今年は年明け早々観たい映画が目白押し!
でかなり見逃す自信(?)ありです。( ̄▽ ̄;A
この作品も観たいと思っているので、
あとでまたじっくり読ませていただき、
おじゃましたいと思います。
今年もよろしくお願いしますね。ヾ(〃▽〃)ノ
ワタシは、、梅田で鑑賞した某ホラーが今年の1本目ですた。。
ちょっと、しょっぱかった・・正直(×_×)
ルームシューズ、可愛いですね。
パープル(ですよね?)はワタシの好みの色でもあります☆
あ、でも、カカトを踏まないであげてね(=^_^=)
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします^^
1年の始まりは、やはりハートウォーミングな映画が観たいですね。
こちらの作品は残念ながら地元での上映はないようです(泣)
でも観てきましたよ〜「ウォーリー」
記事はまだ書いていませんが、
年間ベストの「健気 DE 賞」を贈りました(笑)
ワインと荒くちぎったパンがいいですね〜
私もズッシりと重たいパンが大好物です。
それから、ルームシューズ!!可愛い〜
これを履いた時の猫君の反応はどうですか?
私も可愛いルームシューズが欲しくなっちゃいました。
本作、上映を見つけられてよかったです。久々にシネ・ヌーヴォの“緊迫感ある火花散る世界??”に行けたのも嬉しかったです。
>6行
絶好調ではないです・・・むしろ「人生って・・・なんだかなぁー」の思いが行きついた6行でした。でもじじーんときたと書いて下さって嬉しいです。
アメリのようにスヌーピーに癒されてるビイルネンさんを思うと、「乙女だなー」って思いますぬーぴー。(創作力がなく、拝借!)
大人になりきれない(年齢だけは立派に大人の)ぺろんぱです。^_^;
そうそう、10日辺りの封切作品で私も気になるものが沢山あります。結果的にスルーしてしまうものもありそうですので、ゆるりさんのブログを拝見し、観に行けなかったものはそちらで楽しませて頂こうかなぁ〜などと今思っています。
なので頑張って下さい、ゆるりさん!(←他力本願^_^;)
今年もどうぞ宜しくお願いいたしますね。(*^_^*)
某ホラー・・・わぁ、分かりましたぁ!
私はとにかく予告編を観るだけでも怖くて、キーファー君のお目々の描写に至っては「大変なコトになってるざます!」と、何度観ても目を覆ってしまいます。
ルームシューズは、どちらかと言えばショッキングピンクでしょうか。パープルがお好きなのですか?芸術家でいらっしゃいますね。(*^_^*)
私も淡いパープルは好きで、会社で早く消費するマーカーの一色でもあります。
>カカトを踏まないであげてね
この一文にTiM3さんの優しさが溢れていますね。
はい、カカトを踏まずに使います。(*^_^*)
本作はこちらでも一館のみの上映でした。なかなか佳い作品なので淋しいですね。
>年間ベストの「健気 DE 賞」
そうですか!ではCandy Cinema賞が発表されたのですね!早速お邪魔します。(*^_^*)
ウォーリー君の受賞、嬉しいです。健気でしたから。(T_T)感涙。
ルームシューズは、うちの猫は淋しくらいに無反応でした。
面白いのはね、Anyさん、去年買ったロングのダウンコートです・・・それを着てモコモコになって猫の前に行くとビミョーに恐れるんですよ。^_^;
それと、うちに置いてる真っ赤な脚立。あれを抱えてると異常に恐れます。(~_~;)
ちなみに、友人にもらったスヌーピー柄のブランケットは使用開始後1時間で奪われました。(T_T)
今年も宜しくです。
なかなかハートフルなお話のようですね。
ボクは、白昼夢もような妖艶な世界からのスタートになりました。
とにかくいろんな映画を愉しみたいものです。
“さりげない”あったかさがよかった映画でした。シネ・ヌーヴォでのスターとっていうのもなかなかよかったです。(^_^)
Keyakiyaさんのスタートは何だったのでしょう・・・。
今年もたくさんの映画を通じていろんな事を感じたいです。
どうぞ宜しくお願いいたします。
>根底には“カラリ”とした人生への肯定感に溢れているのです。
そーなんですよね、やっぱラテンだからでしょうか。
ケセラ・セラ的な雰囲気が感じられましたよん。
ロングのダウンコートや脚立、
ニャンコはやっぱりかさ高いものが恐いんでしょうか?!
ちなみにうちの犬は、たとえフェイクでもファーには恐いくらい食い付きます。
当たり前ではありますが。
そういえば、小学生の時にスヌーピークラブって作ってました。
ただ単に自分ちのスヌーピーを持って友達の家に集まるだけなんですが。( ̄▽ ̄;A
やはり“お国柄”ってあるのでしょうね。
オリンダの逞しい後姿(特に御尻の辺り)に偉大なる生命力を感じ、それが“美しい”と感じてしまうほどでした。日本であの路線で美をアピールできる人は稀有な気がします。
オエリンダさん、(怖いけど))好きです。
ファーものは猫も要注意です。^_^;
一度何気なく置いていたファー付きのセーター・・・ファーの部分が噛みしがまれてへちゃへちゃになってしまってました。(>_<)
スヌーピーのブランケット、私は特にファンではなかったのですが、友人がくれました。でも友人も貰い物だったそうです。^_^;
スヌーピークラブ・・・ゆるりさんはじめ可憐な少女達の社交界の場だったのですねー。(*^_^*)