しかし如何せん、同監督の作品はホラー色の強いものが殆どであり、他作品になかなか手を出せないままの不甲斐無い私でした。
この10日に公開となる『永遠の子どもたち』は他監督作品ながら同監督の製作総指揮のもとに作られた映画で、やはりホラー色が強く、観に行こうと思っていた気持がくじけがちだったものの、拙ブログと相互リンクさせて頂いているKiraさんのブログで意義ある後押しのコメントをいただき、観に行く意を固めるに至った次第です。この場を借りてKiraさんにお礼を申し上げます、Kiraさん、ありがとうございます!

そして本作『ヘルボーイ』。
ギレルモ・デル・トロが「監督」を務めるシリーズの新作『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』が、『永遠の子どもたち』とほぼ時を同じくして公開されます。つい最近まで本作『ヘルボーイ』はタイトルから想像してホラーとばかり思っていましたが、実は人気のアメコミを映画化したものだったのですね。(しかしそこはやはりゴシック・ホラーの鬼才と称されるギレルモ・デル・トロ監督の作品ですから、おどろおどろしいクリーチャー達が多く登場してきます。同監督はこのアメコミ「ヘルボーイ」の大ファンだったとか。)
第二作目とされる新作『ゴールデン・アーミー』の公開を前に、是非とも第一作目の本作を鑑賞しておきたくてDVDをレンタルして参りました。
そして・・・これが予想を上回る面白さ!で、デル・トロ監督作品という贔屓目で観たせいでは決してなく、すっかりヘルボーイ・ワールドにハマってしまいました。
私、“ホラー系”は大の苦手で駄目なのですが、意外と“モンスター系”(はっきり言って“バケモノ系”)は好きなのかもしれません。^_^;
あ、、、そう言えばエイリアンもプレデターもシリーズ全作観てましたね。それに、子どもの時<円谷プロの怪獣トランプ>を大事に持ってましたっけ。

story
ゴシック・ホラーの鬼才、ギレルモ・デル・トロ監督がカリスマ的人気を誇るアメコミ『ヘルボーイ』を映画化。
第二次大戦末期、ナチスの科学施設で世界を破滅に導く計画が進められていた。魔界に通じるワームホールから怪人ラスプーチンの手で産み落とされた悪魔の子、ヘルボーイ(ロン・パールマン)。だがその異形の赤子は連合軍のブルーム教授(ジョン・ハート)に保護され、人間の子供として育てられる。それから60年後の現代。FBIの新任捜査官マイヤーズ(ルパート・エヴァンス)は、配属先の超常現象調査局で驚くべき光景を目撃する。そこは成長したヘルボーイや半魚人エイブ(ダグ・ジョーンズ)ら特殊な能力を持つエージェントたちが、ブルーム教授の指揮の下、怪奇事件の解決に当たる秘密機関だった!(story 写真ともgoo映画情報サイトより)
悪魔として生まれながら正義のヒーローとして活躍する姿には、日本の不朽の名作アニメ「デビルマン」を想起させるものがあります。
しかしこちらには、デビルマンにはないコミカルな部分を併せ持つ(ある意味)人間くさいキャラ設定がなされています。何しろヘルボーイ(通称・レッド)くん、ちょんまげ結ってますから。
そしてレッドが迎え撃つ相手は基本的に“悪魔”であり、戦闘シーンを含めた映像世界はダークで怪奇なものとなっています。

しかしそのおどろおどろしい映像の中に確固として流れているテーマが、「愛」であることに心を打たれるのです。
ヘルボーイを「My son 息子」と呼び続け、死の寸前まで「その呼び名が変わることはない」と尊厳をもって言い放つヘルボーイの育ての親・ブルーム教授。演じるジョン・ハートの慈愛に満ちた眼差しにグッときてしまいました。
「悪魔として生まれ異形の体でありながらも、人間の心を持つことはできる」「人格や個性は何を選択するか、人生をどう生きるかによって決まるのだ」というテーマが本作の底辺には深く流れているのですね。アメコミの世界にあってその崇高な?理念…泣けてくるではありませんか。
レッドは時に茶目っ気たっぷりで、時に子どもの如く我儘できかんぼうで、思いっ切り孤独(だと本人は思っている)。猫が友達というところも何だか近しい。
ビジュアル的には“インテリ戦慄系?”の半漁人エイブ(通称・ブルー)が私としては好みですが、この二人の間には奇妙な絆があって、そこにも苦笑いものの人間くささが感じられてなかなか楽しいのです。
悪の権化ラスプーチンの描写や、演じる役者カレル・ローデンに今一つ心をかき乱されるほどの恐怖と戦慄を感じなかったのはちょっと残念ではありましたが、彼に付き従う重要キャラのナチス・クロエネンは日本の殺陣を彷彿とさせる超人的な身のこなしで次々に相手を倒していく姿が実に見事で、且つ、マスクを外した時のビジュアルインパクトは本作中ピカ一だったと言えます。(そこはマジで怖かったですぅ〜。)

ビジュアルで言えば、おそらく二作目の『ゴールデン・アーミー』は更に本作の上をゆく、“パンラビ”の世界と重なる(一度見たら絶対忘れないというビジュアルインパクトの)クリーチャーたちが登場するようです。
何より、“淋しきヒーロー”“孤高の戦士”のワードに滅法弱い私としては、やはりギレルモ・デル・トロ監督の新作としてのコレは絶対はずせないですね。
パンラビのペイルマンは確かに凄く怖かったけど、ぎりぎり踏ん張って劇場鑑賞したいです。
さて、ビジュアルという言葉、今回のレヴューで4回書いてますね。(語彙が乏しくて・・・)
で、年末年始のお酒で最もビジュアルインパクトのあったお酒はコレでしょうか。<ロジャー・グラート・カヴァ・ロゼ・ブリュット>です。
少し前の某局のテレビ番組「芸能人格付けチェック」で、出演芸能人が当時10万円とも言われる<ドンペリニヨン・ロゼ(1975)>と、このスパークリングを飲み比べ、殆どの出演者が「こっちがドンペリ!」と言ってしまった事で一躍名を馳せたとされている伝説のロゼ・スパークリングワインです。
ロゼのスパークリングなのですが、ロゼ以上、まるで“赤”のスパークリングのように濃い色でしょう? 味わいもまるで“赤”のそれ系でしたよ。


そういえば、ギレルモさんじゃないけれど、ベニチオさん(ベニチオ・デル・トロ様)主演の新作映画『チェ 28歳の革命』も、ほぼ同じ頃に封切となります。
今月は「デルトロ月間」になりそうですねー。

ワタシの観て来た『スターリングラード』も『ブレイド2』も、
どっちもロンさんがひっどい退場をしてはりましたから、、
それがようやく報われ、なおかつ2作目を迎えるってのは、隠れファン(?)としては嬉しいトコですね。
※本作は、流石にBS2じゃ放送ムリやろね、、(×_×)
ロン・パールマンのファンでいらっしゃるのですね。
デルトロ監督は、企画当初からこの作品の主演はロン・パールマンでと決めていたらしいです。で、もっとメジャーな俳優をという制作会社を説き伏せるのに7年をかけたそうです。(ウィキ情報によるのですが・・・)
報われて2作目が完成してよかった(*^_^*)・・・というよりですね、より2作目は「パワーアップ」しているらしいですよ!(*^_^*)
BS2はやっぱり作品世界重視なんでしょうか・・・(・・? でもコレ、なかなか善いと思えるのですが・・。
で、”ロジャー・グラート何ちゃら”ーそないいわくのあるのんやとはキッパリ知りませんでした!
ここ1、2年、人へのちょっとしたプレレント的によく使ったものですねん。
”けっこうイケルっ”と思ったからてこともあるけど、”モエエのロゼ”は高いからそれに代わるもんとして・・・ってただの”経済的選択”ですがな!(すまん)
娯楽作と銘打たれていても、そこには必ず人生を示唆してくれる何かが存在しているのでしょうね。同作品の新作もこの連休中に観に行きたいと思っているのですが・・・。
>”ロジャー・グラート何ちゃら”
おお、やはりビイルネンさんは御存知でしかも御愛用されていらしたのですね!さすがですね!
モエエは確かにお高いですものね。(しかしそれなりにやはり美味しい!)
あ、シャンパンといえば、私は某BARのママさんに教えて頂いた<テタンジェ>というのも美味しくて好きです(*^_^*)。
ご紹介して頂きまして、嬉恥ずかしです〜(^^ゞ
ぃや、この記事を見てからは、なぜか
ぺろんぱさんも大丈夫だったんだから、、とこの連休で行こうと思ってましたが、
「おどろおどろしい」のが、、×△※@こわい(笑)
こ、こんな私でも大丈夫ですか〜?
注:バケモノ好きではない、はず!
本作の新作『ゴールデン・アーミー』を、実は昨夕に観てまいりました。(近日中にレヴューを挙げたいです。)
新作の方は、コアの部分は別として細部には「笑い」と「遊び心」が満載でしたよ。しかしクリーチャーたちの“グロさ”も一作目以上に満載でしたが。^_^;
『ゴールデン・・・』の方はどっちかと言えば「M.I.B」の世界に近くなってましたから、あの世界が大丈夫ならOKかと思います!
しかし一作目のこの『ヘルボーイ』をご覧になられていらっしゃらないのなら、もしかしたらチェックされてからの方がより楽しめるかもしれません。