私の中に従来からあるアンジェリーナ・ジョリーの強烈な“ファイター”的イメージが先行して幾許かの逡巡はあったのですが、やっぱり外せません、イーストウッド作品。
そして、イーストウッド監督のヒューマニティーを全編に溢れんばかりに感じた2時間22分でした。
アンジーは、あんなふうにソフトな声も出せる女優さんだったのですね。
本作でも、武器こそ持っていませんが“闘う女性”であったことには変わりありません。でも本作での闘う彼女には強く心を引きつけられました。
story
息子が行方不明になり、その5か月後に見知らぬ少年を警察に押し付けられた母親の真実の物語。
1928年。ロサンゼルスの郊外で息子・ウォルター(ガトリン・グリフィス)と幸せな毎日を送る、シングル・マザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)。だがある日突然、家で留守番をしていたウォルターが失踪。誘拐か家出か分からないまま、行方不明の状態が続き、クリスティンは眠れない夜を過ごす。そして5ケ月後、息子が発見されたとの報せを聞き、クリスティンは念願の再会を果たす。だが、彼女の前に現れたのは、最愛のウォルターではなく、彼によく似た見知らぬ少年だった。(※story、作品写真ともシネマトゥデイおよびgoo映画情報より抜粋)

映画の冒頭に映しだされる「It's a true story」の文字。
この言葉が、中盤以降まさに「痛いほど」身にしみる作品です。
堕落したL.A警察の腐敗と駆逐、悪魔に魂を売るがごとき行為の数々に、特定の権力を持つ者が「全能感」をも持ってしまうことの恐ろしさを感じました。それは「怒り」を超えた「恐怖」となって街と人々を支配する、いうなれば「圧倒的な暴力」だといえます。
静かだがしっかりとクリスティンに寄り添う姿勢で、監督はクリスティンへの共感と彼女と共に闘う意志を、観る者にも漲らせてくれます。
クリスティンは闘う。
しかし幾多の困難と罠と、そして事件の背景に潜む「ある重大な事件」が彼女を劇流へと呑み込ませて行く・・・。

その「ある事件」。
本当にこの世に悪魔はいたのだと、そう感じさせるほどの出来事なのですが、監督は決してその凄惨さにも残虐性にも目を逸らさずに捉え続け、最後には監督なりの答えをきっちりと我々の前に出してくれていた気がしました。
クリスティンと彼女の側に立つ人間、彼女を落とし入れようとする側の人間、その背景でうごめく「ある事件」に関わる人間、それらの全てにイーストウッド監督はおざなりではないカメラの視線を向け続けていたように感じました。
決して妥協せず、揺るぎない視点でもって「この実話」を描き、監督自身が自分なりの決着をつけ、我々に正義や信念、そして人間の自由と尊厳といったものを問うてくれたのだと感じました。
イーストウッド監督の人間性に作品を通じて触れることが出来たような思いです。

本作では“本当に発狂してしまいそうな”一歩手前で、それでも闘うことを止めなかったクリスティンも素晴らしかったけれど、彼女の周囲で「存在」を神に感謝したい人物がいました。
先ずはブリーグレブ牧師。(演じるはジョン・マルコヴィッチ)
クリスティンの闘う意志を導いてくれました。
彼が現われなければ、クリスティン一人では権力と絶望に潰されてしまっていたはず。
そしてヤバラ刑事。(演じるはマイケル・ケリー)
彼がいなければ一連の解決(勿論、全てが解決した分けではないが)はなかった。
腐敗しきった組織の中において、かくも人間味ある刑事がいてくれたことに救われる思い。
彼が、加害者でもあり且つ被害者でもあるカナダ人少年に寄り添う姿には心を打たれます。
本作で、登場人物としても演じる俳優としても、最も心に残った人でした。
精神病院で出会ったキャロル。(演じるはエイミー・ライアン)
彼女はいわば同志。
あの閉鎖された異常な状況下での彼女の存在はとても大きかったと思います。
忘れたくないのは、クリスティンをじっと見つめ続けた上司ベン。
(役者さんの名前はネットで調べてみたのですが分からず仕舞いでした。どなたか御存知でしたら教えて下さい。)
報われることがなくとも、蔭からずっとクリスティンを見守り続ける姿が切ない。クリスティンもそんな彼の想いを知りつつ受け入れることはできなかったけれど、ベンの優しさに心のどこかでほんの一瞬でも癒されることがあったと信じたいです。

二つの裁きが結審し、これで映画もエンドを迎えるのかなと思われた後で、終盤さらに二つの大きな山場が用意されています。
前述したことの繰り返しになりますが、一連の事件に関わった全て(主犯者も含め)の人間にきちんと向き合い、それぞれに焦点を当てた監督の真摯で熱い精神をひしと感じた終盤でした。
勿論、クリスティンに涙は残る。拭っても拭っても、拭いきれない涙です。
そして生涯をかけての闘いは続けられます。これはもう本当に「痛み」となって観る者の心をも打ち続けます。
しかし事実を事実として描きながら、最後にはそっとクリスティンを救い上げる優しさも用意されたラストだったと思います。
イーストウッド監督、凄い人ですね。

あ、最後にひとつ。
ウォルターの替え玉少年となったあの男の子。
あの子には奇妙な思いが残りましたね。それは、ある意味でゴードン・ノースコット(「ある事件」の主犯)に抱いた恐怖以上の、現実感を伴わないひどく奇妙な感覚でした。
あの子の放った最後の言葉に、彼の未来に待ちうける黒いものを予感してしまいました。
さて、現実に戻って、(何の脈絡もないですが)あまりに美しいと感じたカクテルの画がカメラに残っていたのでここに挙げたいと思います。

以前にお伺いした時に撮ったBAR SPEAK LOWでのジンソニック(ジン+トニック+ソーダ)の画です。
脈絡を付けるとしたら、映画もカクテルも作り手のセンスが映える「アート作品」っていうことで。
佳き映画、佳きお酒、佳き人生。 ←3つ目は定かはありませんが。
この映画、気になっていました。イーストウッドいい映画作りますよね。毎回何かを考えさせられ答えが奥深くに盛り込まれている感じです。
さて、アンジェリーナジョリー、ハードポイルド系のワイルドな役のイメージが強かったですがいい女優さんになられましたよね。
観てみます!
クリント イーストウッド
本当に 素晴らしい監督になりました
おっしゃるとおり マイケル・ケリー良かったですね
一番光っていました
そのうち 私めのブログにもアップします
お楽しみに
鑑賞お疲れ様です。
本作は決してハッピーエンドではないけれど
僅かながらの希望を持たせてくれてますよね。
同輩を助けた勇気に立派な男として逞しさ誇りを感じさせてくれたことが唯一の救いです。
生死に関わらずともシングルマザーとして育てた9年間は
決して間違ってなかったという答えをイーストウッド監督は表現したかったのでしょう。
急いで帰りたいクリスティンに対し
市電にワザと乗り遅れさせた感のある上司のベン・ハリスには
ずっと疑いのココロを持ってました^^;
因みにベンを演じた彼の名はフランク・ウッドだと思います。
http://www.imdb.com/name/nm0939703/
J.マルコヴィッチ。久しくお目にかかっていない気がします。
公式HPで見る限りはなんだかちょっと老年に入ったシブイ感じに見えますが、
どうなんでしょう?
それにしても、こんな話が実話やなんて!ロス市警やってくれますよねー。
最近は、CIAが絶対的権力を持つ実は有害なだけの組織やという話が出たりしてますね。
アメリカって国は恐いけどそれを表沙汰にしようという意志のある人も多いから
そういう面では素晴らしいと思うし。
なんだか観てて辛そうな予感がして後回しになっていますが、
レヴューを拝見してやっぱり気になります!
ワタシの周囲にも(本作を)観た方がちらほらおられ、
評価は高いんですよねー。
何とか時間を見つけ、鑑賞したいもんです。
だから貴レビューは「薄目」で読みました(=^_^=)
レビューを拝読し、本作を思い出して涙目になってしまいました。
イーストウッド監督の「静かだがしっかりとクリスティンに寄り添う姿勢」同様、
毎回ですが「静かだがしっかりと映画に寄り添う」ぺろんぱさんの想いが
こちらの感想から伝わってきて…(ノω・、) ウゥゥ・・・
私は予告編で観る前知識のみで鑑賞に臨みましたが、
まさかあのような重大な事件が背景に潜んでいたとは驚愕です。
私もアンジーに関してはファイター的イメージが強かったのですが
本作での渾身の演技はオスカーノミネートも納得です。
そしてイーストウッド監督、やはり凄い人ですね。
クリスティンの生涯をかけての闘いを希望と受け取れるラスト、
もちろん拭い切れない涙ではあるけれど、
そっと救いあげてくれる優しさに彼の人間性を感じましたね。
俳優としての最後の作品もきちんと見届けなくては…そんな思いです。
ジンソニック、美しいです〜
グラスの中で煌めく氷もまさにアート☆
イーストウッドさんは監督になられてからの方が私は惹かれるところ大の御方です。
日本人の感覚に近いものも根底に流れているようにも感じます。(一日本人の単なる思い込みかも知れませんが・・・(^^ゞ)
アンジーは、実はあまり好きな方ではない女優さんだったのですが、本作で少し見方が変わりました。こういう路線の役柄をもっとして欲しい気がします。
もしも機会がございましたらご覧になってくださいね。(*^_^*)
Lonelyさんもご覧になられたのですね!
貴レヴューを楽しみにしております!
マイケル・ケリー、良かったですよねー。
特に右頬のうっすらとした傷、シブい!
実は私は未知の(少なくとも名前をインプットしていない)俳優さんでした。
やっぱり世界は広い! 違う作品も観てみたいです。(*^_^*)
鑑賞できて良かったです。itukaさんの「五つ星」評価に触発されたところも大きかったですよ、ありがとうございます。
イーストウッド監督が光を当ててくれた人物たちに「報われた思い」と「希望」と、、、逆に「人間の罪」や「償い」や「代償」や、そんな負の部分にも深く考えさせられるところがありました。
>上司のベン・ハリス
あ、ファミリーネームはハリスさんだったのですね。(^−^)
確かに最初の登場シーンはなんだかス○○カーにでもなりそうな気配もありましたよね。^_^; そうじゃなくて良かったですが。
フランク・ウッドさんという俳優さんなのですね!ありがとうございます!
早速リンク先に行ってみましたが、真ん中の写真のフランク・ウッドさんが薄幸の研究者?っぽくて好みでした。(*^_^*)
>J.マルコヴィッチ
私、実は彼がどんな役柄なのか全く知らないまま観に行っていまして、(ファンなので)「もしかしてすっごい悪い奴だったらどうしよう…」なんて思っていましたが、立派な人の役柄でした。ホッ。
しかしゆるりさんご指摘の通り(いい意味で、ですが)「加齢」を感じましたです。
アメリカはやはり個の力が主張する分、こういう汚職や腐敗も多いのでしょうか。
CIAも有害組織と言われているのですか!??
アメリカは正義を表立って重んじる反面、対極に位置する人も多いのかも・・・。
しかし仰る通り、その分、その反対側に働くベクトルも大きいのかもしれませんね。そこんところに期待したいです。
「つらい部分」といいますか、(私としては)目を覆うシーンがありました。それも現実だったのでしょうけれど、やはり辛かったです。
薄目でも読んで下さって恐縮です、その後のご鑑賞の暁には是非「ガン見読み!」でご再訪下さいませね。
その際は是非貴レヴューも拝読したいです。(*^_^*)
透明&半透明のお酒が映える季節がもうすぐ其処まで来てますね〜。(*^_^*) Anyさんもジンはお好みでしょうか??
私も実は殆ど前知識がない状態で、なのでAnyさん同様、あの事件が発覚し始めた時は心臓がバクバクしてしまいました。
あれも「事実」だったのですよね・・・かなり凹みましたよね。
アンジーは実は本作で見方の変わった女優さんです。そう言う意味でも観てよかったと思えます。
ラストの彼女の言葉は救いと共に力になりましたよね。
そうそう!イーストウッドさんの俳優としての新作!多分、本作の前の予告編で紹介されていたあの作品ですよね?? 私も観てみたいです。
私のレヴューはいつだって大切な部分を的確に捉えてなくて恥ずかしい限りです。Anyさんに、嬉しくも分不相応なお言葉を戴いて恥ずかしさを感じるばかりの私です・・・なので、今からまたお酒を飲んでごまかします(*^_^*)。 ← いえ、もう既に飲んでます。
さすがの巨匠の仕事でしたよね。
ヨーロッパ映画派の私は、イーストウッドとかスコセッシとかは自分の担当外と言い続けていたんですが、近年はもう降参という感じです。
代わりにやってきたあの少年は本当に不気味でしたよね。
ホラー映画を見ているかのようなゾゾゾ感。
マルコヴィッチがこういう大作系に出るのってめったにない気がしますが、イーストウッドの映画ならそりゃあ出るでしょうねぇ♪
『ミスティック・リバー』を観た時の衝撃もさることながら、それ以降もドンドンとすっしり心の残る作品のオンパレードで、仰る通りの「降参」ですね。
あの少年、そうですそうです!「ホラー的」と仰っているのがピッタリの感覚でした。不気味でしたよね。
>こういう大作系に出るのってめったにない
そう言われてみれば大俳優のマルコヴィッチなのに、意外とミニシアターでお会いすることが多いですよね・・・なるほど、ちゃんと自分なりの哲学をもって選んで出演している人だったのですね。益々惹かれそうです。(*^_^*)
レヴューはしばしば読ませていただいているのですが鑑賞のタイミングがあわないようで・・
このチェンジリングは早いうちに見ていました。
“ミスティックリバー”、“ミリオンダラー・ベイビー”に共通する、一生懸命生きている人に訪れる不幸、現実の人生は不公平なもの・・・
がテーマとして感じられましたがどうでしょう?
イーストウッドさんはスクリーンのこちら側に、深く考えさせつつ、“それでも人間は信念と希望が必要なんだよ”と語っているようにも思えました。しかし、戦前に女性が一人、組織を相手に“闘った”事実があったというのには驚きました。
ストーリーや俳優陣の演技(アンジー上手いね!)もさることながら、
その映像の美しさに嬉しくなりました。
全体は時代を感じさせる様なあせた色合い、
その中で主人公の口紅や路面電車の赤い色が印象的でした。
人間ドラマとしてだけではなく、芸術的にも素晴らしい作品ですねー。
そういう面でちょっと見くびっててごめんなさい!です。
CIAについては最近存在を知った本に詳しくかかれている様で、
稚ブログのレヴューに詳しく記してありますので良かったらおいで下さいませ〜。
拙ブログを時折ご覧頂いている由、とても嬉しいです、ありがとうございます。
>一生懸命生きている人に訪れる不幸、
あー、そういうの感じますね。
だから、心に「ずしん」と「ドドーン」と来るのでしょうね。
>それでも人間は信念と希望が必要
そうですね。
イーストウッドさん自身がそれを“身をもって”示している気がします。信念を持って映画を撮り続け、また、そうやって生き続けるのだという希望が漲ってますよね。
本作でもクリスティンは信念をもって闘って、最後には涙を希望に変えていましたよね。
それにしても、さかさんの仰る通り、彼女はあの時代にあって組織を敵に回したわけですよね・・・それほどまでに「母」は強いのだということでしょうか。
そしてさらに、劇中でも語られていた「失うものがない」ということがもたらす強さもあったのかも知れませんね。
ご覧になったのですね(*^_^*)。
>映像の美しさ
おお!そういう視点で語られているところ、凄く新鮮な感動を覚えます!
確かにあの時代に(ごく自然に)入り込めた、あの空気の醸し方は演出の技量によるものかと思います。
そしてクリスティンの真っ赤な口紅、映えていました。彼女のファッションも素敵でしたね。
CIAの件も知りたいので、後ほど貴ブログにお邪魔致しますね。
クリントウッド作品って事はJazzテイストも
あって見たいです!!
先日、サンドロ・ブロック主演のシャッフルと
言う映画も共通するところがあるなあと
思っています。
どうなかな。。。
そうなのですってね!イーストウッドさんはかなりのJAZZ好きだそうですね。
本作でも音楽監督はイーストウッド氏でした。
本作ではどちらかと言えば流麗なピアノ曲が耳に残っています。
>『シャッフル』
共通と仰るのは音楽のテイストで?それともストーリー的にですか??
どうなのでしょう・・・シャッフルは観ていないのでよく分からないのですが、サスペンス的な要素があるところは同じなのかもしれませんね。
本作、観て来ました。よって「ガン見読み!」敢行しますた(=^_^=)
私的には「刑事映画」として観てましたね。
それにしてもラストの「金網シーン」の挿入は素晴らしかった!
あんな構成は、ちょっと思い付きませんよね。
ファンタジーを絡めずして、あそこまで「少年を描ける」となると・・スティーヴン・キングが嫉妬しそうですね(=^_^=)
「虎猫の気まぐれシネマ日記」のななと申します。
映画と猫とついでにお酒も大好きです。
この作品は見事でしたね。
アンジーは確かにアクションこそしてなかったけど
十分「闘う女」の役でした。
彼女を支え,応援してくれた人って,そんなにも沢山いたんだな,と
記事を拝読してあらためて感動しました。
・・・それだけみんな,あの時代の警察のやり口に義憤を感じていたのかもしれませんが。
ジンソニック,私も家でよく作ります。
ジンは「ボンベイ・サファイア・ジン」がお気に入り。
また遊びにこさせてくださいね。
ご覧になられた由、私の方こそ後ほど、貴ブログに「ガン見読み!」にお伺い致します。
>「金網シーン」
最後の最後の「山」となってましたね。
ウォルター少年に「命」が吹き込まれましたね。
しかしそこに敢えて言及されるあたり、さすがのTiM3さんですね。スティーヴン・キングも尊敬の眼差しを向けることでしょう。(*^_^*)
先ほど少し貴ブログを拝見させて頂きましたが、写真も綺麗で、レヴューも味わい深い魅力的なブログですね。あ、ボイラー・メイカーは私もたまに自宅で飲みます。拙ブログでもどこかで書いていたと思うのですが、仰る通り、ワイルドな飲み方にはバーボンが最適かと存じます。(*^_^*)
また後ほどじっくりお伺いさせて頂きますね。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、アンジーの「闘う姿」、彼女の意志的な唇も闘い抜く姿勢を物語っていましたね。
しかし「独り」ではなかったことを神に感謝したいと思いつつ、それも彼女の闘う姿がもたらした僥倖だったのかもしれません。
「ボンベイ」がお好きなのですね!
これからの季節、拙ブログにジンの登場回数も増えそうですので是非またいらして下さいね。(*^_^*)
やっと観ました。
泣いている方もいましたね。
わたくしは、国家権力って怖いなあと
感じました。
『失うものは何も無い』って強いです!
母親だから子供の為なら出来る事なんで
しょうね。
男には出来ないでしょうね。
母強し!!
あと、神父様、現場の刑事さん、子供さん、
の想いもそれぞれは小さい事だけど集まれば、
大きな力となって世論を動いた事も世の中、
捨てたもので無いなあと思いました。
ご覧になられたのですね!
>国家権力って怖いなあと
そうです、怖いですね。拙レヴューでも書いていますが、その権力者達が全能力を持ってしまうところも怖いです。大いなる勘違いです。
「失うものがない」っていう強さ。
「守るべきものがある=強い」という図式もありますが、守るものがあるってことは逆に弱さにも繋がってしまいますものね。
その点「何もない」のはある意味“怖いくらいに”無敵なのですね。
私も愛猫の為に少しは強くなれるのでしょうか!?!
皆さんから遅れること四半期、でも良かったです。
この映画は必見でしたね。
あの予告編が親子モノって感じでちょっと引いてしまってたんですが、観るべきでした。いや観たから良かったといえるんですが...
C・イーストウッド監督本当に良い作品を作られますね。今度はまた月遅れで「グラン・トリノ」を観ようと思っています。
コメントの返信が遅くなってしまってごめんなさい!
私も当初、実は“親子もの”ってことでテンションが上がりきらないところがありましたが、同じく、観に行ってよかったと感じた次第です。
『グラン・トリノ』で更なる高揚感に浸ってくださいませー。(*^_^*)