2007年は先ず『007/カジノ・ロワイヤル』(マーティン・キャンベル監督)から。
於:OSシネマズミント神戸。
07年の幕開けが007だなんて、なんていう偶然でしょうね。(それほどのことでもないですか・・・?)

新生ボンドは英国俳優ダニエル・クレイグ。
この人は、私としては05年に観た『Jの悲劇』という映画で初めて知った俳優さんでしたが、男性ストーカーに付きまとわれ悲劇に巻きこまれるジョー(J・・・あっ、この映画でもJだったのですね)という大学教授の役でしたが、クールで知的なイメージが合っていて凄く心惹かれるものがありました。

『Jの悲劇』のD・クレイグ
そう・・・だから彼が007のボンド役に抜擢されたと知った時に、その余りのイメージの違いに「この人の魅力が生かされるのかしら」と思っていたのですが、それは老婆心に過ぎませんでした。
今までの(どちらかといえば“負”のイメージの)軟派なプレイボーイ的なボンドから“孤高のボンド”へと変貌を遂げた新作は、期待以上の新春のプレゼントを私にくれました。
ダニエル・クレイグ、彼がボンドであり続ける限り、私は新作毎に劇場へ足を運びます(言い切った!・・・大丈夫か?!)。
story
英国諜報部MI6のスパイである‘00’の地位に昇格したジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、最初のミッションとして国際テロ組織のネットワークを絶つ任務を課される。テロ組織の資金源であるル・シッフルと接触を命じられたボンドは、モンテネグロのカジノでル・シッフルと高額の掛け金のポーカー対決を開始する。(シネマトゥデイ)
007シリーズ通の知人に言わせると「今までの007は何処かアニメだった。今作でやっとコミックが“実写作品”になったと感じた。」とのことです。
確かに『カジノ・・・』のボンドは生身の人間・本物の生きたスパイとしてそこに存在していました。
カッコイイだけじゃない、血の通った独りの人間としてのボンド像を私の中に築かせてくれました。

シリーズ最初の謂わば“ビギンズ”としての作品であるためか、嘘のような改造車も、魔法使いが出してくれるような何でも叶う小道具も一切ありません。
拷問を受けて血を流し悶え苦しみ絶叫するシーンも、そこに本物の痛みがあり苦しみがあり、瀕死のボンドが居ます。
この辺り、特に前作の“甘いマスク&セクシーでニヒリスト”のピアース・ブロスナンのボンドとの違いは大きく、ハードボイルド・孤高・・・そんなボンドを感じましたね。
女性に対する「愛し方」も同様。
今作ボンドガールであるエヴァ・グリーンの演じるヴェスパー。
今までは(あくまで私のイメージとして、ですが)何処かその場限りの嘘っぽさが拭えなかったのですが、今作では無防備なまでのヴェスパーへの傾倒が伝わってきて、それが仇になるのは“お約束”っぽかったかのしれないまでも、真摯さには胸を突かれるものがありました。

エヴァ・グリーン
浴室で膝を抱えうずくまるヴェスパーの横にそっと寄りそうボンド・・・このシーンには心を完全に捉えられてしまいました。
その女性の「全て」を受け止め抱えようとする温もりを感じました。心に傷を持つ人間だからこそ持てる優しさだと感じましたね。
細かいことはこの際、抜き。
テロリストの金脈を断つ為、一人でもテロリストを葬る為との銘の下、数多くの無実の人が死闘に巻き込まれ、どこかのプラント建設現場は目茶目茶に破壊されるという冒頭シーン。多くの罪なき人の人生が台無し・・・。
根本的な疑問を抱きますが、まあこの辺は大目に見て進んでください。その後きっと、孤高のボンドに魅せられると思いますから。
あっ・・・でも、愛を失い、ラストで“00”としての道を選んだボンド・・・もう迷いが無くなった彼は、今後の回を重ねる毎にやっぱり従来のスーパープレイボーイなボンドになってしまうのでしょうか・・・それはちょっと寂しい気がします。
(往年の007シリーズファンの方々、シリーズ素人の私の出すぎた感想、すみません。)

賛否両論あるところとは思いますが、私としては、とにかくダニエル・クレイグ、最高です。
ラストの台詞からエンディングに至ってはちょっとシビレましたね。
新年の宴は拙宅で二宴連夜で。
いずれも“余り(殆ど?)飲めないけれど日本酒とワインが大好き!”という女性の友人達と・・・。
和洋折衷、取り敢えず並べたテーブル上のディッシュ・・・グラスにはワインと地酒。
一番のご馳走は「語らい」で。
用意したお酒の95%を飲み干したのは私でした。
猫に「まだ飲むか・・・」と呆れ顔で?見守られつつ・・・。
& あけまして おめでとうございます。
私も 007シリーズにおいては素人同然ですが、
同じく!ダニエル・クレイグがボンドであり続ける限り
劇場へ足を運ぶと思います。(*^^*)
それにしても、ワクワクするブログですね♪
また、ゆっくりお邪魔させていただきます。
TBさせてくださいね?
ご来訪、とても嬉しいです、ありがとうございます。早速anyさんのブログを覗きに行かせて頂きました。「映画館で過ごす一人の時間が好き♪」という台詞に「おんなじだぁ」と更に嬉しくなりました。これからもどうぞ宜しくお願いします。
ダニエル・クレイグは、私は一目見て好きになった方ですが、anyさんの彼への第一印象の記述を読んで(微笑ましく)笑ってしまいました(^_^)。でも今からは一緒に、どうぞダニエル・ボンドを応援させて下さいね!
今さらですが・・この作品が、ワタシの
08年の1本目となりました(・ω・)
また拙ブログに記事を挙げておりますゆえ・・
(ゆえ・・何だ?!)
シブい08年の幕開けですね!
期待度200%(←どっかで聞いた当てにならない数字…1000%に訂正)で貴ブログにお伺い致します。(^_^)