写真左の本が件の本です。

ぼろぼろ過ぎます? そうです、半身浴にこの本を持ち込むのは確かこれで3度目です。
途中でカバーが湯気と汗でぼろぼろになってしまって外してしまいました。柔らかいパステルブルーのなかなか味わい深いカバーだったので残念ですが、仕方ありません。
短いエッセイの数々。
川上弘美さんのエッセイは(小説もだけれど)半身浴の時間にはもってこいの、のんびりと心と身体を包み込む世界が展開しています。
特にこの『ゆっくりさよなら・・・』のエッセイは大好き。登場する「本」、「モノ」、「人」、「空間」、そして文字で紡がれる「時間」たち。
これからも折にふれて読み返したいし、そろそろこの“初代”『ゆっくり…』を“二代目”『ゆっくり…』に切り替えてもいい頃かなと本屋さんに行ってみたら、なんと別のエッセイが新刊で文庫になって出ていました。
それ、買っちゃいました。『此処 彼処(ここ かしこ)』(新潮文庫)です。写真右の本がそれです。
さらっぴんの本だから(*^_^*)先ずは通勤の電車の中で嬉しくページをくります。
そのあと、この本もまたいつかは半身浴の友デヴューとなるでしょう。 で、やっぱりぼろぼろになる日がまたやって来るのかなぁ。
それまでよろしく。
川上弘美と言えば・・『蛇を踏む』に所収されている『惜夜記(あたらよき)』の独特の浮遊館が懐かしいです。
うなぎ(どぜぅ?)をすくい出しては地面にぴしゃっぴしゃっと叩き付けてる少年(?)の辺りの奇妙さは格別でした(・ω・)
酔って読むと最高かも知れませんね(=^_^=)
『蛇を踏む』は摩訶不思議な小説でしたよねぇ。
これは川上弘美さんに触れる上では不可欠の作品のように感じます。
そして『惜夜記』・・・、独特の浮遊感というご表現、なるほどと思っています。
川上さんのこの手の作品で感じるのは、ふふふと笑いながら、でも堂々と遊ぶ空想の世界、とでも言いましょうか・・・でもちょっとぞくっとしたりもして?不思議な感覚です。
>酔って読むと最高かも
はい(*^_^*)。
そして川上さんのお話を読んでいると、不思議とお酒が恋しくなってきたりもします。
小説もエッセイも、お酒を飲むシーン、結構多いですし。一緒にしみじみ盃を交わしてみたい御方です。
新聞小説はとりあえず読み始めるものの、最後までぐぐぅっといくもんと、途中断念するものとにキッパリ分かれてしまう自分です。
ちなみに、もうすぐ川上さんにバトンタッチされる乙川優三郎氏の「麗しき花実」は最初ついていけるだろうかと思いつつ結構最後までぐいぐいいけてしまいました。よかったよかった。(自己満足)
『蛇を踏む』は、先述もしましたが、川上さんを語る上で必須の作品と感じます。
不思議でちょっと怖い、そんな世界ですね。
『七夜物語』!
そうなのです、会社で朝日を読んでいて知りました。
会社で日経と朝日が読めるので、今は新聞をとっていない私です。でもこの川上さんの連載小説のために朝日を再購読するっていうのもシブイなぁと考えています。(どうしようかなぁ。)
この『ゆっくりさよなら・・・』も、また機会がございましたら是非読んでみてくださいね。
「今までの人生で一番多く足を踏み入れたのは本屋、次がスーパーマーケット、三番目は居酒屋だと思う。」っていう書き出しの編があります。
3つめは、ビイルネンさんならさしずめ「Jazz Bar」になるところでしょう。でもこういうのに何かしら通じるもの、感じますよね。(*^_^*)