2007年01月28日

ユメ十夜・・・漱石せんせ〜!

 今週末の一本はこれ、『ユメ十夜』をシネリーブル神戸にて。
夏目漱石の幻想的短編集「夢十夜」を10人の監督の手で映画化したオムニバス。
74c53fd4-s.jpg              
story
『姑獲鳥の夏』などの大御所実相時昭雄監督や、ハリウッドでも活躍する『呪怨』の清水崇監督らがそれぞれの思いを込めて漱石の夢の世界に挑む。俳優陣も小泉今日子、香椎由宇、市川実日子、阿部サダヲ、松山ケンイチらという豪華な顔ぶれが集結。
<第一夜>作家の百聞(松尾スズキ)は、妻のツグミ(小泉今日子)と穏やかに暮らしていた。彼はいつものように机に向かっているが、その筆は遅々として進まない。土間の茶店で働いていて魚鉢を割ってしまったツグミは、新しい金魚を夫にねだる。
やがて彼女は静かに着物を脱いで畳に横たわり、遺言めいた言葉を夫に残して死んでしまう。 (シネマトゥデイより)


 漱石さんの千円札を出せばそのまま千円で入場できるという計らいでしたが、残念ながら野口さんのしか持っていなかったので私は1500円(シネリーブルの会員なので)で入場。
原作を読んでから映画に臨む方が分かりやすいかもしれませんが、余りに原作とかけ離れた解釈のもとに撮られた作品も多くて、結局は“別物”に仕上がっているようなので“文豪・漱石”は頭から除外して観た方が素直に楽しめると思います。ちなみに私は国文学専攻だった割りに恥ずかしいですが未読。早速読みます!読みたくなりましたから!

<第一夜>実相寺昭雄   <第二夜>市川崑  
<第三夜>清水崇     <第四夜>清水厚  
<第五夜>豊島圭介    <第六夜>松尾スズキ
<第七夜>天野喜孝 ・河原真明 <第八夜>山下敦弘   
<第九夜>西川美和    <第十夜>山口雄大     
以上、監督名

             
私は単純に、10人の監督の其々の持ち味が体感できて楽しいのじゃないかと思って観に行きましたが、実際、楽しめましたよ。
326058view001.jpg 
             第一夜の小泉今日子
               

予告編で流されたシーンが漫画チックで、「夢十夜」を「ユメ十夜」と改題している辺り、そこはかとなくハイテンションな匂いがしたものですが、確かに“ぶっ飛んでいる”作品もあって一体どういう原作が個々の監督のフィルターを通せばこういうふうになるのかを是非とも知りたくなってしまいました。明日、会社近くのジュンク堂で買います、小説。

映画としては第六夜が何といっても面白いです。これは驚きに近い。
それ以外には一夜・五夜・九夜などが印象深かったです。
 
五夜は、ややチープな感もあるけれど、(昔のドリフ「8時だよ!全員集合!」のお化けコントですら怖がっていた私には)十分に怖さを体験できるものだったし、怖さの後で漂う物哀しさが尾を引きました。ラストはスクリーンが毒々しいまでの色彩に染まるんですが、その毒々しさとは真逆の哀切感がたまらなかったです。
326058view002.jpg 
             六夜の阿部サダヲ         

四夜はストーリー的にしっかりしていて(夢なんだからストーリーなんか無茶苦茶でもいいんだけど・・・十夜なんて滅茶苦茶ですよ)、作品として見事に完結しているように感じました。
二夜のサイレントも趣が違って面白かったですし、七夜のアニメーションは大海に舞う巨大な金魚の美しさに息を飲みます。
八夜と十夜は“もう何でもあり”みたいな感じがあって、でもそれこそが夢の世界で、監督がすごく楽しんで作ってる雰囲気が感じられました。
第十夜・・・・いやはや、本庄まなみの女優魂に敬服しました、ぶひっ!
        326058thumb003.jpg  
             十夜の松山ケンイチ

原作を読んでから、DVDが出ればもう一度観てみたいです。


昨日はお昼過ぎから友人と三人で、元町の美味しいと評判の焼き鶏店で食べる飲む食べる飲む・・・・。場所を変えて映画の話なんかもしながら大酒を飲んでしまいました。
友人達はそれでも今日は元気にテニスを楽しんでいることでしょう・・・きっと強靭な胃、きっと巨大な肝臓・・・日頃「私は肝臓が二つあるのよ」をウリ文句にしている私も流石に彼女達にはかないません、完敗です。

焼き鶏店での宴は残念ながら写真に撮っていませんが、コースで次々に出される焼き鳥はどれも本当に美味。特に炭火でこんがり焼かれた手羽はジューシーで甘味があり、ささみ山葵と肝は半レア状態で大変美味しゅうございました。焼酎のロックが進みましたね。

昨日のお酒ではありませんが、「今年は追いかけてみたい」と言っていた黒糖焼酎。
地味に追っかけしてますので、二つほど此処でご紹介をします。

 長雲2.jpg 北新地Wishy-Washy での【長雲】
背後に並ぶ洋酒ボトルの前で異色の輝きを放つ長雲のボトル黒糖のコクが感じられるお酒でした。

 かめ.jpg 刀屋さんでの【龍宮かめ仕込み】
度数が確か40度ラムのような華々しいお酒でした。


お酒はほどほどに楽しみましょう信号
ユメの十夜、それぞれを反芻しつつ、今宵は温かいコーヒー喫茶店いただきます。










posted by ぺろんぱ at 16:55| Comment(4) | TrackBack(2) | 日記
この記事へのコメント
こっちも先に行かれちゃいましたね。私は今週後半の千円の日(2月1日か金曜)に梅田のシネリーブルに観に行こうと思っていました。
なんかペロンパさんのブログ観ていてマスマス観たくなりました。

ちなみに漱石さんの原作はネット上の「青空文庫」で読めますよ。
こんな夢を見た.....
Posted by west32 at 2007年01月29日 21:26
今週末、楽しんできて下さい!
梅田のシネリーブルは眺めが良くて中々良いですよね。
ヨドバシ横を通る時には様々な“人生模様”も垣間見れますし・・・??

青空文庫ですか・・・知らなかったです、ありがとうございます。『文鳥・夢十夜』は今日買ってしまいましたが、また見てみますね。

Posted by ぺろんぱ at 2007年01月29日 22:39
ばんはです。

先日は、拙ブログへの訪問、有難うございました。
『ユメ十夜』に『バベル』・・なかなかに弾けておられますね!

『ユメ十夜』は・・DVDソフトの発売を待つぐらいに期待してる作品です。
実相寺監督の晩年の作の出来も気になるし・・何と言っても原作の「仁王像を彫るハナシ」とかが大好きなもので・・

青空文庫で一気に読みましたが・・流石に文豪。
恐ろしいほどに完成された文体です!

ではでは。
Posted by TiM3 at 2007年02月24日 01:05
弾けて・・・ますか??
原作の「仁王像を彫る話」とはかけ離れていますが、第六話、私はとっても気に入りました。
DVDが出たら是非感想を貴ブログにアップしてください。

文豪漱石ですが、名前だけ「森鴎外」も登場しますよ(^_^)。

ではでは。
Posted by ぺろんぱ at 2007年02月25日 11:42
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/3187289
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

ユメ十夜
Excerpt: ユメ十夜   1月27日(土) @シネ・リーブル池袋 初日初回観賞してきました 夏目漱石の千円を持って千円で観賞です 電車に乗ってる時から眠くて眠くて 第二夜から、うとうとしてしま..
Weblog: シュフのきまぐれシネマ
Tracked: 2007-01-28 18:25

ユメ十夜
Excerpt: 久々のシネ・リーブル会員デー、千円で! ずーっと前から予告編を見ていて気になっていた映画。良いのも、判らないのも色々、十の小話。私にはやっぱり六夜、七夜、十夜くらいが判りやすくてしっくりくるかな。 ..
Weblog: westさんに映画を
Tracked: 2007-02-04 19:03