空から注がれる太陽の光を全身に浴びたい気分でした。それだけ、救われないなぁって思った映画だったのでしょうか。
シネリーブル梅田にて『悪夢のエレベーター』(堀部圭亮監督)を鑑賞。
story
木下半太のベストセラー小説を映画化。メガホンをとったのは、今回が初監督作となる俳優・堀部圭亮。
鋭い頭の痛みで小川順(斎藤工)が目を覚ますと、そこは急停止したエレベーターの中だった。一緒に乗り合わせたのは見るからにワケありな男女3人(内野聖陽 佐津川愛美 モト冬樹)で、非常ボタンは故障し携帯電話は電池切れ、助けを呼ぶこともできない。なぜか互いの秘密を暴露し合うハメになった彼らがそれぞれに不信感を募らせる中、思いもよらぬ事件が起きてしまう。(シネマトゥデイより)

密室劇かと思ってたらそうじゃなかった。
序盤に見られるあざといほどの演技過剰は、あとになって解せました。
後半からの急展開にハラハラし、ホラーかと思う画には目を背け?、ある意味“ホラー以上に怖い”ラストには驚いた後でぐったりとしてしまった。
原作はどうなんだろう。
原作の作品世界もこうなのかも知れないけれど、映画としては監督はどう着地させたかったのかなぁ。
「(苦しいことがあっても)それでも、生きていけ」っていう温もりのあるメッセージが聴こえてくる以上に、素のカオル(佐津川愛美)の存在が強烈過ぎて、「苦しみを背負いながら、果たして人は生きていけるのか?」と砂を噛むような後味の悪さが残ってしまった。
その“生きることの不条理さ”や“生きるうえで、何処かで吐かれている毒”こそ描きたかったことだったのか。
ラストのあの「事実」は勿論、物語として不可避のものだ。この物語の根幹なのだから。
だけどもうちょっと「救い」を感じたかった。
「今よりも辛い日々を楽しみにして生きていけ」
嘘と綺麗事で励まされるよりも、こんな言葉の方が人はどん底から這い上がれるのかもしれない。
屋上で繰り広げられたこの言葉のシーンがとっても良かっただけに、私はむしろそのテイストを前面に出してエンディングを迎えて欲しかったなというのが正直な気持ち。
やましいことなど何もない人間なんて、多分いないと思う。
謝らなくてはならない人や、恥ずかしい思い出の一つや二つ、あると思う。
そして、辛いことの何一つない人生なんて、多分、存在しないと思う。
だから、あのエレベーターで起こった事は、悪夢であっても、あり得ない悪夢なんかじゃない。もしかしたら、誰にでも、明日にでも起こりうる現実なんだって思った。
笑えるシーンは幾つかあった。
でも、その小笑いも消えるほど、実は凄く怖い物語だったと感じてる。

バリ島旅行から帰国した友人がくれたお土産、猫をデザインしたお箸。
強烈な映画から帰宅のあとは、このお箸に癒されながらおつまみとお酒。

実は、本作と『エスター』のどちらかを観ようと迷っていたのですが
予告編対決で『エスター』にしたんです。
拝読する限り、予告編のイメージとは微妙に違っているようにみえました。
そうか〜!劇場を出てから青空を見上げたくなる気持ちになるんですね。
最後は、なんか一瞬で決着の付くって感じで怖いです^^;
ってことでDVDの出る来年まで待つことにします。
「主人公が眼を覚ますと・・」って言う部分が、余りに余りに余りに(←敢えて3度も書きます(=^_^=))
「ベタ過ぎる」のが気にはなりますが・・ちと興味をそそられます。
モトさんは『いけぼく』でもカラテ使いの牛乳配達のおっさんを好演されてました。
今年は「モトイヤー」なんでしょうかね?(=^_^=)
そうでしたか、予告編のクオリティーで『エスター』に負けちゃったんですね。^_^;
予告編では“人間の怖さもちょっぴり覗かせたハイテンションコメディ”って感じでしたが、本編を観終えた後では、私の中ではすっかりコメディ色が姿を消してしまってました。
あ、でも途中ちょっとだけ挿入された「某ホステス?二人のスプーン曲げのシーン」には笑いました。(*^_^*)
DVDでどうぞお楽しみくださいね。
・・・って、結構心がどんよりしてしまう作品かもしれませんが・・・。
誰が主人公かと問われれば、目覚めた彼は主人公ではないです。(あ、でも、主人公の一人と言えなくもないか・・・)
「ベタすぎる」展開にも、意味も無くはないのです。(え?)
広義で捉えると「シチュエーション系」になるのでしょうか、でも正直、ジャンル分けが分りません。(重ねがさね、ハッキリしない言い方、すみません。しゅん。)
本当に怖いのはエレベーターの中じゃないです。
もしよろしければ、「本作の存在」をDVD化されるまでご記憶に留めおきくださいね〜。(*^_^*)
モトさんは本作中“2パターン”楽しめます。(^^)
いよいよ、高松で観て来ますた〜
コレは・・私的には「おススメ出来ません!」って作品ですね。
ぺろんぱさんほどショックを受けることはなかったですが、
何だか期待し過ぎてソンした気がします。
追記:地震に備え、やはりアタマ(=枕)の位置にTVが落下して来ないようにしないといけませんね。。顔面がへっこむから(×_×)
ご覧になられたのですね〜。
もしももしも、私の拙いレヴューが期待感を煽ってしまっていたとしたらゴメンナサイです。それはないかと思うのですが。
でも、それにしても、、、「ソン」ですか^_^;、、、その辺をお伺いしに楽しみに貴ブログを拝見します。
はい、TVの位置にはお気を付け下さい。
(本作の管理人さんの部屋ではどこに寝ていても被害に遭いそうですが・・・^^;)
あ、それから紛らわしいタイトルのビデオは止めましょう。