2009年11月08日

マイケル・ジャクソン THIS IS IT

  「走らなきゃ」って思ってスポーツシューズのお店を数軒探し、先月やっとエアサスペンションの入ったジョギングシューズを買いました。以来、一度も走ってません。
そういえば、うちには「鍛えなきゃ」って思って通販で購入したステッピングマシーンがありますが、ずっと猫のオモチャが乗っかったままです。
こんなんじゃいつまでたってもできないよ、ムーンウォーク。(って、する気だったのか?! 私っ!)

ということで、昨日は109シネマズHAT神戸へ。
遅れ馳せながら観て参りました。『マイケル・ジャクソン THIS IS IT 』(ケニー・オルテガ監督)です。


解説 
   2009年6月、1か月後に迫ったロンドンでのコンサートを控え、突然この世を去ったマイケル・ジャクソン。彼の死の数日前まで行われていたコンサート・リハーサルを収録したドキュメンタリー。何百時間にも及ぶリハーサルを一本の映画にまとめあげたのは、予定されていたロンドン公演のクリエーティブ・パートナーでもあったケニー・オルテガ。(※解説、写真ともシネマトゥデイより転載)

                 MJ.jpg

MJ、凄いよ。
私は有名曲しか知らない程度の決してファンとは言えない人間だけれど、それでも心地よい興奮が収まりきらず、真っ直ぐに家路を辿れなかった。
リハを撮った映像でこれだけ興奮するのだから、本番の公演ならもしかして卒倒してしまったんじゃないだろうか。

マイケルはリハの中で「(観客に)日常を忘れさせるために・・・(観客を)未知の領域に連れて行こう」って言っていたけれど、十分に未知の世界に連れて行ってもらった、ありがとう。
一瞬たりとも目を離せなかった華麗で研ぎ澄まされたかのようなダンスと、リハなのに熱唱のように感じられた澄んだ高音の歌声。
ステージ上のダンサー達を統率し牽引するかのようなエネルギーの帯。そして圧倒されるほどに放たれていたオーラ。

コンサートのメインダンサーのオーディションでスタッフの一人が語っていた合格の条件。「どんなに美しくてもダンスが上手くても駄目。華がなければ駄目なの。」とは、そのまま、主人公マイケルに当てはまることだったのね。彼はやっぱりステージで輝く“華”だった。

オーディションに来た人たち、合格した人も駄目だった人もみな、きっと素晴らしい踊りをしていたに違いない人たち。
人生に意味を見出したいと、マイケルと共に踊ることだけを夢見てオーディションに集ったダンサーたち。
THIS IS IT ! 「それがこれだ」、「それが今だ」、そんな叫びが聴こえ、彼らの熱意は渦をまいていた。
そんなふうにして選ばれたメインダンサーたち。ステージ上ではマイケルと同じ位置で踊り、同じ舞台を作り上げる人間として手を取り合って公演の成功に祈りを捧げる姿が印象的だった。・・・彼らはこのステージが本番を迎えることなく封印されてしまったことに、どう向き合っているのかな。希望に溢れんばかりだった彼らの表情を思い起こすに、今は胸痛む気持ちになる。

                MJ.jpg

妥協を許さず、あくまで最良で最高のものを作り上げようとする姿勢は、ステージスタッフをして「常に挑戦をし続ける」人間と言わしめ、一度仕事をした者からは「ステージを共にする相手として“頂点”」と言われるアーティストだったマイケル。
スタッフたちに、「もっとこうしたい」と自らの意志を伝えるマイケルの言葉は「怒ってるんじゃないよ、愛だよ。L・O・V・E。」だった。
「Love」「 I love you」「God bless you」は、彼の口から頻繁につむがれていた。
それが彼の姿勢だったのかな。ステージ・パフォーマンスだけじゃなく生きる上においても。


「THRILLER」「BEAT IT」「BILLIE JEAN」などには鳥肌の立つ思い。サイドの女性ギタリストのテクニックには、(私は)素人ながら唸る思い。そして、ジャクソン5時代の設定で歌っていた「I'LL BE THERE」では、「この時代が彼の原点だったのかな」と思うと胸に熱いものがこみ上げてきた。最後に流れてた「HEAL THE WORLD」「THIS IS IT」も本当に素敵だった。

リハーサルだからマイケルにとっては完全なものじゃなかったのかも知れない。
けれど、仲間たちと共に完璧なものを作り上げていこうとする“全ての瞬間”は本物であったと思うし、事実こんなにも多くの人達を魅了しているということに於いて最高のものだったと信じたい。

本作、これから観に行かれる方はどうぞ劇場が明るくなるまで席を立たないで。最後までサプライズの映像があります。
MJ、天国で安らかに。


                  風の森 無濾過生.jpg
 
  興奮冷めやらず、久方ぶりに六甲道の<刀屋さん>を訪れました。美酒・美肴で映画を反芻、写真は<風の森 無濾過生こぼれ酒>と<トマトのピクルス>です。
随分と御無沙汰していたのに、常連さんに話していた『THIS IS IT』のことを耳にしてBGMをMJのアルバムに変えてくださったマスター、ありがとうございます!感激。


昨夜はもう一つのプレゼントが待っていました。7年振りのV、おめでとう。

posted by ぺろんぱ at 06:57| Comment(13) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
おはようございます。

ぺろんぱさん、えらく興奮しておられますね。
色々なところで色々な方がこの映画が良いとおっしゃって、私も興味深々の映画です。
本当にマイケル・ジャクソンは華!ですね。

ちなみに今日これからどこかで観に行こうかなと思っています。
またおっしゃる最後のサプライズの映像!も楽しみにして行ってきます。
Posted by west32 at 2009年11月08日 10:38
こんにちは☆
凄い!・・・ありがとう。。。
の世界でしたよね?

マイケルの世界を表現しようとする、その瞬間に
スクリーン越しではあるけれど立ち会えて、
素の彼、表現者としてのストイックな部分も、
彼が広い意味で、愛に支えられた人だったという事も、
感じ取れる111分でしたね。
Posted by kira at 2009年11月08日 12:26
ぺろんぱさん、コメントありがとうございます。
TIIに関しては観に行く度に発見があるもので何度も記事をあげてしまいますが、
その都度おつきあいいただき、たいへん嬉しく思ってます!

選ばれたダンサーたちは、悲しみから立ち直る準備に入っているようです。
最近「The Ellen Show」という番組で振付師のトラヴィス・ペインと
バックダンサー達が元気に躍っている動画を見てちょっとホッとしました。
本当に素晴らしいダンサー達でしたね。

また、バックヴォーカルの一人ジュディス・ヒルさんは、あの映画のシーンは
「初めてマイケルと一緒にリハーサルでデュエットした時のもの」とインタビューで答えています。
彼女も素敵でしたね。

なんかMJに関する事だとついついコメが長くなってしまって、ごめんなさい。
ぺろんぱさんやいろんな方の「観て良かった」という言葉に元気をもらっている今日この頃です。

Posted by ゆるり at 2009年11月08日 15:37
観てきました。
本当に良かったです、皆さんのいうとおりでした。

ちなみにIMAXで観てきましたが、二千円は決して高くないでした。ペロンパさんもこちらでもどうですか?
Posted by west32@THIS IS IT at 2009年11月08日 23:15
今晩は。
鑑賞に興奮さめやらぬご様子、確と伝わって参りました(=^_^=)

グッズは購入されましたか?
ワタシはハンカチやら麻(?)のバッグやらを買いました(=^_^=)

奇行ばかりが取り上げられるMJでしたが、最後の最後に、モノ凄いパフォーマーであった事実を改めて世界に知らしめてくれましたね。

未完成ではあるも、印象的な1作でした。
Posted by TiM3 at 2009年11月09日 01:22
west32さん、こんばんは。
二度もご来訪いただきありがとうございます。(*^_^*)

わたし興奮しておりましたか・・・鑑賞の翌朝のレヴューアップでしたので少しはクールダウンできているかと思ったのですが。(^^ゞ

そして!ご覧になってこられたのですね!
IMAXですか!なるほど。 確かコメントくださっているゆるりさんも何度目かのご観賞がIMAXだったと存じます。
さすがの“大迫力”なんでしょうね〜。
「もう一回」があるならそうしますね。(*^_^*)

Posted by ぺろんぱ at 2009年11月09日 19:10

kiraさん、こんばんは。

はい、まさしく「ありがとう」の世界でした。(*^_^*)

私も、スタッフ側にオルテガ氏と共に座してモニターをチェックしたりしいてたマイケルの“素”の表情にとても心惹かれるものを感じました。
歌というステージに於いてはあれだけシャウト出来る彼が、誰かに話をする時にはとても繊細にささやくような語り方だったのには驚きました。

>愛に支えられた人

そうですね。彼の語る「love」という言葉が神聖な響きに感じられました。

素敵なものをたくさんもらえた111分でしたね。


Posted by ぺろんぱ at 2009年11月09日 19:17

ゆるりさん、こんばんは。
この鑑賞はゆるりさんに触発されてのもの・・・改めて「感謝」です。

それから、バックダンサー達の「その後」を教えて下さってありがとうございます。
実力も華もあったであろうダンサー達だから、この試練を乗り越えてきっと「ダンス界にこの人あり!」の人達になって頂きたいですね。

>ジュディス・ヒルさん

「I Just Can't Stop Loving You」をMJと共に歌ってらした女性ですよね!?
そうでした、あのステージも素敵でした、とても!(*^_^*)
歌、音楽の力って凄いんだなぁって感動しました。

これからもまたMJのこと、貴ブログで教えて頂ける機会を楽しみにしています。
「観て良かった」の言葉はホンマモンの言葉です。(*^_^*)

Posted by ぺろんぱ at 2009年11月09日 19:26
TiM3さん、こんばんは。
未だに、MJの瞬間的にフィックスされた決めポーズがちらちら脳裏に甦ります。

109HAT神戸ではグッズの陳列が殆どなかったような・・・・って、私が気付かなかっただけなのかもしれませんね。私は何も買ってないです。ハンカチってどんなんでしょう。華麗にステップを踏んでるMJの姿がプリントされてるのでしょうか。(*^_^*)

私も本作を観ないままなら、まだマスコミのいろんな興味本位の報道の部分が大きく残ってしまっていたと思います。
アーティストはやっぱり人々に何を与えられるか、ってことなのでしょうかね。
それならば十二分に、この人は素晴らしいアーティストだったのだなぁとしみじみ思います。

観終わった後、音にならないような静かな拍手を3回、おくりました。

Posted by ぺろんぱ at 2009年11月09日 19:40
ばんはです。

ぺろんぱさんご贔屓の野球チームが分かり、
何かを発見した気がしております(=^_^=)

これが「9年ぶり」なら・・あちらなんですね(=^_^=)

>ハンカチってどんなんでしょう。華麗にステップを踏んでる
>MJの姿がプリントされてるのでしょうか。(*^_^*)

MJのロゴと共に
・斜めに傾斜してるシルエット(Smooth Criminal)
・片手で胸を押さえ、片手で指差してるシルエット(Black or White)
の2タイプがあったと思います。

>観終わった後、音にならないような静かな拍手を3回、おくりました。

ワタシもそんな感じでした(⌒〜⌒ι)

また今も、MJを聴いてます(=^_^=)
Posted by TiM3 at 2009年11月10日 22:37
TiM3さん、おはようございます。

応援チーム、小さめ文字で控えめに書きました(なにしろ関西在住なもので)がしっかりキャッチして下さったようでありがとうございます。

「思い込んだら〜♪」と歌いながら日々を過ごしてます!?
応援するに至った背景はそれなりにあります。
でも玉子焼きはやっぱり大好きです。

MJのハンカチ、TiM3さんには是非、街中で颯爽とステップを踏みながらそのハンカチで飛び散る汗をバシッとキャッチして頂きたいところです。

今もMJを聴いておられますか〜。
今は世界中で、随所で流れるBGMの“MJ率”、きっと一番高いのでしょうね〜。(*^_^*)


Posted by ぺろんぱ at 2009年11月12日 05:56
ぺろんぱさん、こんばんは^^
すっかりご無沙汰してしまいましたが、お元気そうで何よりです^^
暫く映画から遠ざかっておりましたが、冬眠するには未だ早いので、
私もMJの最後の映像を見届けて参りましたよ!
いやぁ〜良かったです!(感動〜)

ステージの下では、もの静かなマイケルが・・
一度ステージに立つとまさしく輝く“華”でしたね。
圧倒的なオーラと共に、彼のダンスや歌声には誰もが魅了され
周りのスタッフ&ダンサーがキラキラした瞳でマイケルに釘付けになり
一ファンと化してる姿が印象的でした。
「怒っているんじゃない。愛なんだ・・」のやりとりにも
彼の人間性を垣間みれた気がして嬉しかったです(泣)
・・・そんな訳で、本日早速DVDを予約しました(^^)v

ところで、ぺろんぱさんは・・買って安心する派ですか?(笑)
実は私がそうなので、最初のお話に
「同じ〜」と嬉しい気持ちになりましたです、はい。
ムーンウォーク頑張ってくださいね〜(*^^)v







Posted by Any at 2009年12月01日 20:35
Anyさん、こんばんは。(*^_^*)

時折覗かせて頂いては新着記事はまだかまだかと心待ちににしておりましたよ〜。
インターバルを置いての再開で拙ブログにもお越し下さり本当に嬉しいです。(*^_^*)

私も、本作を観ることができて本当に良かったと思っています。
観ないでいたら、それほどファンでもなかった私は、きっとマスコミのバッシング的な報道を鵜呑みにしてMJの不透明な部分が大きく残ってしまっていたと思うので。
改めて、こんなに魅了させてくれる彼は本当に素晴らしいアーティストだったんだなぁって今は思えるのです。
AnyさんはDVDで再度お楽しみになるのですね〜。(*^_^*)

さて、私は“買って(自己に)プレッシャーを掛ける派”だった積もりなのですが・・・。^_^;
でもやっと、週末だけは走るようになりましたよ〜。(^^)
そしてムーンウォークは・・・誰か後ろから引っ張ってくれる人を探します!(爆)
Posted by ぺろんぱ at 2009年12月02日 20:08
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