かなり昔、『ジュラシック・パーク』を鑑賞した時に「映画も遂にここまで来たか」と思った記憶がありますが、今回はそれを軽く超える衝撃度でした。
構想14年、製作4年とか、、、キャメロン監督の映画への熱情がほどばしり出てるこの作品、とにかく凄いです。この一年をこういう力強い映画で締めくくれたことに、来たる年への希望さえ感じさせてくれました。
story
『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が12年ぶりに発表した、最新3D映像技術を駆使して作り上げたアドベンチャー大作。
下半身不随になり、車いす生活を送る元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)は、衛星パンドラにやって来る。彼は人間とナヴィ族のハイブリッドであるアバターに変化を遂げ、不自由な体で単身惑星の奥深くに分け入って行く。慣れない土地で野犬に似たクリーチャーに襲われていた彼は、ナヴィ族の王女ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)に助けられる。 (※story、写真とも映画情報サイトより転載)

先ずは映像。
ジェイクがリンクしたアバターが目覚め、外界へ出る、走る、言葉を交わす。全てがリアルで全てが“初めて”の映像に目を奪われる。ナヴィ族たちの顔立ちや肢体もゾクッとするほどの怖さがあって、でもずっと観ていたいような不思議な美しさを秘めていた。
パンドラの星は、蛍光色がゆらめくこの上なく美しい世界。
「観るのではない、そこにいるのだ」とキャッチコピーにあったけれど、3D効果で本当に自分がパンドラの森に迷い込んでいるかのよう。
現われる妖獣たちはそれぞれが雄々しく、美しく、或いはグロテスクで凶暴でとてつもなく恐ろしくもあり、その見せ方はとにかくスケールが大きくて息を呑む連続だった。
大きな造形物がスクリーンを縦横に行き交い乱舞する様は圧巻。イクランやトルークと呼ばれる翼竜に乗って空を舞うシーンには鳥肌が立つ思いがし、かたや終盤の戦闘シーンではあまりの”手加減無し”感のスケールに観ていてブルーにさえなった。人類がやったことに対して、ね。
滅び行く地球から他の星の“資源搾取”にやって来た人類。その基地には重厚な武器や最新の情報解析機器が居並び、地球人とナヴィ族の映像の対比は、まさに「自然」と「人工」、「平和」と「戦闘」という感じだった。

そして物語。
一人の人間が一人の女性を愛し、尊いものを守り抜くという真の使命に目覚めるという図式は、とてもシンプルで過去の多くの作品の根底にも描かれているものだと思う。それでも、ここまで力強く熱く正面切って描かれると、やはり素直に感じ入り心も震えてしまう。
「尊いもの」とは愛する女性や仲間だけではない。彼らを存在せしめ、幾世代を超えて今に導いてきた聖なる星パンドラそのものだ。
地球が奪い滅ぼそうとしていたその相手は、かつて地球が“そのように存在していた”生態系なのではないか。
ネイティリが言った「森から得ているエネルギーは、いつか(森に)返さねばならない」の言葉に、すべての“生けるもの”との共存の姿勢を感じ、胸打たれる思いだった。そこに人類の持つ「奢り」は見えなかった。
先駆的な映像で、普遍的なテーマをとことん力強く描いた、そんな作品だった。
これだけの映画をよく創れたものだなぁと感嘆しつつ、エンドロールに記された人名の多さに納得する思いだった。
続編は作られるでしょうね、きっと。そういう含みのあるラストだったと感じました。
さて、酒宴の締めくくりにはちょっぴり早いけれど(まだまだ飲みます!)この時期恒例にしている友人夫妻の営む素敵なお店へ今年も行って参りました。
谷九にあるお店<Le Butatama 豚玉>です。昨年も年末の記事に書かせて頂いています。


この日は白と赤をそれぞれボトルでお願いしました。白はソムリエさんに、赤はオーナーシェフのChappieさん(愛称)に選んで頂きました。
白はラベルの可憐さからは想像出来ない程しっかりと余韻のあるタイプ、赤は、丁度その時の会話に出てた<ボジョレーワイン>からヌーヴォーではないお薦めの一本を。赤の方は逆にラベルの前衛的な感じとは裏腹のとってもチャーミングな味わいでした。
佳き映画、佳き映画、佳き語らい、至福の時です。
月内最後は恒例の<今年のMY BEST>を挙げたいと思っています。
それも「3D版」とは、素晴らしい!!
>続編は作られるでしょうね、きっと。
>そういう含みのあるラストだったと感じました。
どうなんでしょうね・・観たいような、ちょっと不安なような。
(実現するにしても、何年先となるんやら、、)
ナヴィ族の恋愛や人間関係も、シンプルなんだけど、
何だか「現代の人間が失いかけてる辺り」を描いてるようでもあり、
感嘆するのみならず、色々と考えさせられもする作品でした。
本作は、ワタシの中で「今年のベスト」の上位に喰い込んで来る気配が濃厚です(=^_^=)
また来年も、貴ブログのますますの充実に期待しております。
早速にお越し頂き嬉しいです。(*^_^*)
>どうなんでしょうね・・観たいような、ちょっと不安な
あ、、、今から続編云々のところ削除しようかなぁ(^_^;)。そうなんです、書きながらも「きっと」なんて書いちゃっていいものかなぁって思ってたんです。
シンプルであるからこそ、様々にいろんな考え方も介在するものですよね。
私も人類が「かつては持っていたもの、そして、失くしたもの」が描かれていたように感じました。
今年のTiM3さんのベストはどんな作品が並ぶのでしょうか〜。(*^_^*)
それを楽しく想像しつつ、来年も拙ブログに宜しくお付き合い願います。
ナヴィもどきのジェイクの造形がかなりハンサムでした。
そしてそれにも劣らずネイティリの凛々しさ。
身長3メートルという描写が新鮮でした。
アバターのシガーニーさんて、言われないと判らなかったかも^^;
> 「森から得ているエネルギーは、いつか(森に)返さねばならない」
良い言葉ですね、私たち人間は自然に還るんだし、奢ることなく返さなければならないですね。
シガーニーさん、私は「似てるなぁ」って思ったのですが!?
ちょっと若くなって雰囲気からフィオナ姫を連想してしまいました。
ジェイクは逆に、ちょっと別人っぽかったです。確かに数段ハンサムでしたね。(^^ゞ
でも何と言ってもやっぱり目を奪われたのはネイティリの吸い込まれそうに美しい瞳としなやかで均整のとれたボディでしょうか。
ハスキーヴォイスも良かったです。
演じるゾーイ・サルダナさんの素の顔での出演作が気になるところです。(*^_^*)
>身長3メートルという
そうですね、先ずはその造形に新しさを感じましたね。
やはり先ず映像の力に目を見張りました。
その「インパクト」だけでも価値はあるかと思います。もしもご覧になるなら「劇場で」をお薦めします。(*^_^*)
自然は「ここにあって当然」と思うのは違うのでしょうね。私達の存在も「自然の一部」、といえるのでしょうね。
あそこまで映像を作り上げた
キャメロン監督に脱帽
スタッフもよくついていったものです
3Dも初めて体験しましたが 素晴らしい
ついに映像もココまで来てしまったのかと
思います
ブログは以前のブログは凍結状態で、また別のブログでぼちぼちやっております。
アバター3D、かなり話題ですよね〜。
実は封切初日に映画館まで行ったんですが、なんと完売だったんです。。。落胆したけど、かわりにみたカールじいさん〜がすごく良くて!最近忙しく映画館にいけてなかったですがカールじいさんは微笑んで迎えてくれた感じでしたw
アバター3D、なんとか字幕でこの年末年始に繰り出せればなーって思ってますが状況は不透明ですw
ではでは!また出没しますw
キャメロン監督、『タイタニック』からもう12年も経つのですね。タイタニックにも号泣しましたが、それ以前の作品もかなりの印象度をもっている作品です。
これだけの作品を撮る、撮り上げる、っていうのに対しては、仰る通り「脱帽」ですね。
もの凄い情熱だと思いました。
御無沙汰いたしておりました、ようこそです。
新しいブログをお始めとのこと、お名前に貼られているリンク先ですよね?
是非これからちょくちょくお伺いさせて下さい。
本作はきっとロングランになりますよね。もしもこの先ご興味が続いていて、且つ、ご覧になる機会がございましたら是非3Dで。(*^_^*)
カールおじさんとの出会いも何かの縁で、そして佳き縁だったようですね。
これからも拙ブログへどうぞいらして下さいませね。
本日、昼からIMAX字幕に行って来ます^^
やっぱり、これで観ておかないと後悔しそうで^^;
ついでに見落としているカットなども再確認してきますね。
それでは、よいお年を。
今頃はIMAXでアバターの映像に酔いしれておられるころでしょうか。
更に興奮度の増したレヴューを楽しみにしております。(*^_^*)
どうぞよいお年をお迎えくださいね。
私は今から今年の最終記事のアップに取り掛かりまーす。(^^)
蛍光色の美しさを
再認識できた作品でした。
おっしゃるように,ストーリーはベタなんですけど
愛する人のために
今までの自分を捨てて新しい自分を選びとるという
そのまっすぐな生き方に
柄にもなく感動した物語でもありました。
思えば過去作品も,ベタな物語でも
最高の感動を与えてくれる監督ですよね,キャメロンさん。
彼の術中にまんまとハマった作品でもあります。
お酒と言えば・・・
最近またワインにハマりつつあります〜
休肝日はなかなかとれそうもないですね〜
映像の部分がクローズあっぷされる本作ですが、それだけではない入魂の物語だったと思います。
映像か物語か、二者択一でヨシとする流れへのあくなき挑戦とでもいいましょうか、そんな姿勢をも感じますね。
と、いいつつ、それでもやっぱり「映像での画期的作品」という括りに入れざるを得ないとも感じるのは何故なのでしょうかねぇ。(どっちやねん、私。)
ワインにハマるななさん。(*^_^*)
私も休肝日は取れましぇん!
今年初の休肝日は先の4日(月)だったのですが、「えっとこの前の休肝日は・・・?」と思いを馳せたところ昨年の春頃だったような気がして愕然とし、却って精神衛生上良くなかったです。(>_<)
ななさん、お願いだからこんな私を置いて行かないでくださいね〜。休肝日を設けねばと恐々としつつもグラスを傾けるお仲間でいて下さい!(懇願)
ぺろんぱさんの2009年を締めくくった本作、
出遅れましたが私はこれがスタートとなりました。
いやぁ〜凄かったです。ホント、遂にここまで来たかっ!ですね。
>ジェイクがリンクしたアバターが目覚め、外界へ出る
この辺りから私の動悸も激しくなりました(笑)
飛び出すというより、臨場感溢れる奥行のある映像が広がり
まさにキャッチコピー通りの鑑賞となりました。気分はもうナヴィ族です(*^^*)
それにしても、あのナヴィ族がCGキャラとは・・・
過去作でも印象的なシーンを次々生み出し
進化し続けてきた監督ですが、今回は…
>先駆的な映像で、普遍的なテーマをとことん力強く描いた
ぺろんぱさんのこの言葉に尽きる作品だったと思います。
今度は吹き替え版でもう1度じっくり観てみたいです!
記念すべき幕開けの一本となったのですね(*^_^*)。
今年も本作のこの勢いで突進?して下さいね!
そうですよね、アバターとしてのジェイクの世界が始まった時には鳥肌の立つ思いも。
CGの力って無限大なのでしょうか。
Anyさんが「気分はもうナヴィ族」と仰られるほど、CGは造型のみならず、そこに魂をも吹き込めるものなんですものね。
キャメロン監督は『タイタニック』は忘れ難く、私も購入したソフトをたまに再生します。
この次は「構想○○年」の「どんな作品」を我々にプレゼントしてくれるのでしょうか。(*^_^*)
お元気でいらっしゃいますか?
私は最近、ビリーとかコアリズムにはまってまして(今頃〜?とよく言われます ~-~ )毎日1時間
エクササイズしてます
何故って?春が近いからですよ〜♪
もう、コートでは、ぽっちゃり体系を隠せないからですよ・・ウフフ (^-^)
やっと、観ました! アバター!
映像が怖そうで、なかなか踏ん切りがつかなかったのですが、洋服を買ったショップのお姉さんが
とても良かったので、騙されたと思って観に行かれたらどうですか?ここで、私に会ったのも何かのご縁ですし・・と強く薦められたので、スカートを握り締め映画館へ出向いたんです (笑)
主人公のジェイク役の人を全く知らなかったので、ベン・アフレックかと思いました
違うな〜と気づいたのは、ジェイクが若かったからです
ところで、アバターって恋愛映画ですよね??
愛は、国境どころか宇宙も越えるっていう話しでしょ?? 感動しました!
ジェイクは、地球人からパンドラ人になったんですよね〜愛のために! 素晴らしい!
「アバターもエクボ」って、こういうことですよね〜
vivian でした (^-^)
御無沙汰でした。(*^_^*)
ビリーは分かるのですが、コアリズムって?分かりません。早速ネットで調べてみます。
春に向けて鍛えてシェイプアップなさってくださいね〜。(*^_^*)
私はトホホの膝痛なので春に向けてゆっくり足を治す事にします。しゅん。
さてさて、本作、「恋愛映画」ですか!
そういう潔い、というか、真っ直ぐな括り方も“目から鱗”的感動です。(*^_^*)
でもネイティリへの愛のためだけだったかと言うと、それだけではないような気が私はしたのですが・・・。
「人生をリセット」、それもあると思います、勿論それも、それだけではないと思いますが。
>ベン・アフレック
あ、ある角度から見れば似ているかもしれませんね!この人は『ターミネーター4』に出ていらした俳優さんです。“一気にスターダム”って感じの御方ですが、それだけ魅力のある人だと思いました。(^^)
膝痛って、一体どうなさったんですか?
「必殺真空飛び膝蹴り」を失敗したんですか?
(冗談です、すいません)
寒いと痛むと思うので、早く暖かい春が来るといいですね・・
お大事になさって下さいね!
さて、アバターですが・・
「人生のリセット」だなんて、そんな奥の深いこと
私には、思いもつきませんでしたよ〜ん
それに、何故、ジェイクだけが妖精に選ばれし者だったのかも
わかりませんでした (ああ、情けない)(泣)
ターミネーター4のサイトで確認しました
ほんと、ジェイクがいました
あんな準主役の人を忘れるだなんて・・(情けない)
今夜はダイコン食べて、脳の活性を図りたいと思います
ぺろんぱさん、お身体ご自愛下さいね・・
vivian
お気遣い頂いてしまってごめんなさい。
そうなんですよ〜、必殺真空飛び膝蹴りを極めたいと以前から思ってて〜。
いえいえ、^_^; 先日のブログで挙げてたので軽いノリで書いてしまって本当にゴメンナサイなのですが、ちょいとジョギングで膝(半月板?)を痛めてしまったので。「トホホぺろんぱ」は健在です。しゅん。
アバター。
人生のリセットっていうのも、彼は「足」と人生への「希望」を現実世界では失ってしまっていたので、そういうこともあったかなぁと。
でもそれだけじゃないんですよね、基本的には彼の内部に培われ損なわれていない正と義に従いたいという気持ちだと思うので。
vivianさんが仰るように、だから彼だけが妖精に選らばれし者になれたのかもしれませんね。気持ちだけではなく、それだけの「力」が彼の中には存在していたと言いましょうか・・・。
サム・ワーシントン、先日劇場で見た他作品(予告編)で出演されていらしたような気がします。
素顔の役柄ではなくて映像も瞬間だったので不確かですが。
ダイコンは脳の活性化にいいのですか!
食べます、食べます!
ダイコン好きだし、私の脳は今まさに活性化要ですし!^_^;
>ぺろんぱさん、お身体ご自愛下さいね
ありがとうございます。お気持ち、とても嬉しいです。
大丈夫です!余計な御心配をお掛けしてしまったようで本当にごめんなさいね。