全く違うタイプの作品ですが、迷った挙句こちらを先に観てまいりました。
シネリーブル梅田で『フロ−ズン・リバー』(コートニー・ハント監督)を鑑賞。
寒さに凍てつくセントローレンス川。
どこまでも過酷でありながら陽光を感じる瞬間の美しさも秘めている、自然環境と「生きること」は似ているのかもしれません。
story
ニューヨーク州とカナダの国境にある川を舞台に、多額の報酬と引き換えに不法入国者を手助けする白人女性とモホーク族女性の運命を描く。
夫に新居のトレーラーハウス購入費用を持ち逃げされた妻のレイ(メリッサ・レオ)は、支払期日までに金を工面するため、移民をカナダ側で車のトランクに積み、セント・ローレンス川を越えアメリカ側に不法入国させる闇の仕事に手を染める。レイはモホーク族のライラ(ミスティ・アパーム)と手を組み、国境越えを何度も成功させるが…。 (※story、写真とも映画情報サイトより転載させて頂きました。)

凍てつく川面の上に冴え返る空。
厳しい環境を思わせますが、そこには凛とした美しさも感じさせられます。
その美とは対称的に、レイの身体に刻まれた幾つものタトゥーが、彼女の並々でなかったであろう人生を思わせ、冒頭からヘヴィーな世界を漂わせていました。
どうにもできない切羽詰った状態の生活苦。
民族格差。
不法入国、不法就労。
闇の仕事に手を染めるもの。売買する側の人間と売買される側の人間。
どうしようもなく重く暗い現実を描きながら、その中心にあったものは「母性」「家族愛」「信頼という絆」でした。
そこに魅せられて、本作を観続けることができたのだと思います。レイとライラ、彼女らの家族を見守るような想いで。
彼女たちがやっていることは犯罪でも、あまりの追い詰められた窮した状況につい彼女たちに肩入れをしてしまう自分がいたことも確かであり、その裏側には、様々な理由で不法入国し、更なる地獄の世界を見ることになるかもしれない人間達もいるという事実に思い当たって暗澹たる思いに陥ったこともまた、確かなのでした。
けれど、「生きなければいけない」という思い、「子供たちとその生活を守らなければならない」という思いはあまりにも切実で、家族を愛する心が先に立つのは当然のこととも思えるのですね。
本作はその「事の是非」を超えて、必死に生きる姿と懸命に守ろうとする家族への愛が深く描かれていたのではないでしょうか。
レイやライラの母性もさることながら、私はレイの長男・TJ(チャーリー・マクダーモット)の家族を想う心に涙する思いでした。
弟を想う心、母親を想う心、出ていった父親を想う心。彼の存在がこの作品をとてもとても温かなものにしています。
思春期の真っ直ぐな、しかし多感で様々に揺れ動く感情を、優しくちょっぴりユーモラスに、何よりとても愛おしく演じていたチャーリー・マクダーモットという若き俳優さんにも注目です。
ラストは優しい希望が見えます。
優しさの中には、幾多の困難はあろうとも「生きていく」強さも秘められていたと感じました。
手造りのメリー・ゴーランドよ、雪解けの光を受けて廻れよ廻れ。




さて、フローズンのカクテルじゃないのですが、いつもグラスの上面がうっすら凍って見えるのは、ギュギュッと絞られたライムの果汁のせいかもしれませんね。
Wishy-Washyさんでのダイナマイトカクテル<ウィッシー・ウォッシー>です。
多分拙ブログで最も登場回数が多いカクテルの画だと思います。
その他に、WWさんでの二景、スコッチとよなよなエールとお料理。お料理は鶏とポテトとチーズのココット焼き。美味しいものをいただくことは多くとも、“幸せ〜な美味しさ”を感じるお料理に出逢えることはそう多くないのではないでしょうか。これは優しく丁寧に作られた、幸せな美味しさ(独りで食べてても)を感じる一品でした。
明日から3月。早いものですね〜。
本作は、、全く分かりません(×_×)
でも、もう1本も気になったり・・ミニシアター系でしょうか(・ω・)
ワタシ、何故だか「メリーゴーランド」と言えば『ダーティーハリー4』と『マイノリティー・リポート』を連想してしまうんです、、うーん(⌒〜⌒ι)
本作は上映館がグッと少ないようですね。
サンダンス映画祭で脚光を浴びたようですが、日本上陸はやはり小さなスタートなのでしょうか。
もう一本もミニシアター系です。(*^_^*)
しかし出演陣は豪華ですよ〜。いろんな人が一杯〜。(*^_^*)
>『ダーティーハリー4』と『ダーティーハリー4』と『マイノリティー・リポート』を
そういえば『マイノリティー・リポート』も再見せねば!と言っていた私なのに・・・またしても有言不実行になってしまってる・・・反省です。
本作のメリーゴーランドはささやかな、でもあったかな手造りの木馬たちです、(*^_^*)
お誕生日 おめでとうございます
(プロフィールに誕生月 3月になってたので)
もう、ケーキは食べられました?
ローソクの数は何本でしょうか? (^-^)
お元気で、長生きして下さいね
「シネマで乾杯」ずっと楽しみにしてますよ!
vivian
お祝いのお言葉、ありがとうございます。(*^_^*)
ケーキはもうちょっと先で〜す。3月の、どっちかといえば後の方で〜す。(*^_^*)
今年はとうとうローソク30本かぁ・・・・・って、違うだろーっ!!!
はい、元気で頑張って生きて生きたい…ところです。
>「シネマで乾杯」ずっと楽しみに
ありがとうございます!
何よりの励ましのお言葉です。本当にありがとうございます!
確かに冒頭のレイの姿、なんか色々な人生を感じさせましたよね。あの涙と顔の皺と、タトゥー、果たして彼女はどんな人生を...と思います。
ただあのメイク?ちょっと年取りすぎているような顔になっているようで....メリッサ・レオさんの本当の顔はもっと綺麗なのに。
> 必死に生きる姿と懸命に守ろうとする家族への愛が深く描かれていた
私には母の強さに感じられました。家族というより子を守る強い母。
この映画は男性と女性とで感じ方が違うような気がしました。
メリッサ・レオさん、確かにもっと美しいお方だと思います。メーク・ダウンというのも演出ですよね。
並々でない生活苦の上に、大切なお金を持って逃げ出していった夫、一気に老けたとしても仕方ないかもしれません。
確かに母の強さ、母性が描かれていましたね。
「家族への愛」と書いたのはお兄ちゃんの弟・母への愛も感じられたので。彼の存在がこの映画を温かなものにしていたように感じました。(^^)
関西は公開が早かったのですね。
愛知では約3週間遅れなんですよ〜^^;
冒頭でお兄ちゃんのことを見たときは、てっきり隣に住む主婦だと思ってましたよ^^;
ブローボンベのときは、絶対に大事件になると思ってたのに(笑)
毎日食べさせられているポップコーンが役に立ちましたね^^
それにしても、あんなに良い子って居るんですね〜
先ず初めに!
貴ブログへの昨日のコメント、大変失礼しました!何回も同じような(且つビミョーに変化した^^;)コメントを入れてしまい・・・。
入れたつもりが入っていなかったように感じて重複させてしまったのもありながら、(お察しのこととは存じますが)はい、少々お酒が入っておりました。素面ならばあんなミスはしていなかったと思います、お恥ずかしい限りです。
itukaさんは呆れ果ててきっともうコメントをくださらないのじゃないかと思っていました。なので、こうしてお越し下さり(貴ブログへのコメントも重複分をちゃんと削除して下さっていて)、itukaさんの優しさに感謝感激の今です!ありがとうございます!これからも宜しくお願い致します。
で、本作。
あのボンベ事件、私もハウス焼失か!?と思ったりもしたので胸を撫で下ろしました。
>冒頭でお兄ちゃん…てっきり隣に住む主婦だと
そういえば髪型が微妙ですね。^^;
貴ブログではシナショーの庄司か?と記されてましたよね。PCの前でウケてしまいました、私。(*^_^*)
でもホントいい子ですよ〜。だから○○詐欺はもう絶対しないで欲しいですね。(^^)
やっとお邪魔できました。
私もこの作品は楽しみにしていたのですが
年を跨いで今日になってしまいました(^^ゞ
母が織りなすハードボイルド!って聞いていたので、その意味でも興味が湧いたものです。
>私はレイの長男・TJ(チャーリー・マクダーモット)の家族を想う心に涙する思い
そうでしたね。良い子ですよね(泣けます)
そして見守るぺろんぱさんの優しさも染みて来ました(*^^*)
数作品の感想は見送って、やっと書く気にしてくれた作品です。
写真のカクテルがやけに美味しそうで、喉が鳴って来ましたよ〜(笑)
今夜は週末なので何をいただこうかと、まだ明るいうちから、思考がそっち方向にばかり働く変な日です(´艸`)
あぶくさん、こんばんは。
>母が織りなすハードボイルド!
ハードボイルドって言う評価が新鮮です!
あぶくさんがご覧になってどうお感じになったのか、楽しみに後ほどお伺いします!(*^_^*)
J.Tクンの存在に随分救われた記憶が残っています、本作。
コメントいただいた昨夜はどんなお酒を召されたのでしょうか〜。
私も(平日でも)午後になると夜のお酒への想いが仕事してる最中でも過ぎります。
写真のカクテルは月に一度お邪魔するジャズバーのオリジナルカクテル<Wishy-Washy>です。結構酔えるダイナマイトカクテルです(^^)