時々でも読んで下さっている方々・・・ありがとうございます、深く感謝いたします。
拙いブログですが、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
そんな記念すべき今週の一本は、『みえない雲』(グードルン・パウゼバング原作、グレゴール・シュニッツラー監督)。於:シネカノン神戸。
先週に続いてまた重たい作品を観てしまいました。
重たかったけれど、最後には主人公ハンナの“生きよう”とする「力」に勇気付けられて席を立てた映画だったと言えます。
頬に伝う涙を意識した作品は今年に入って二本目・・・だったでしょうか。
解説
チェルノブイリ原発事故直後の1987年に発表され、数々の文学賞を受賞したベストセラー小説を映画化した問題作。
小さな町を襲った原発事故の悲劇と、その極限状況下で育まれる愛を描く。
story
幼い弟と母親の3人で暮らす高校3年生のハンナ(パウラ・カレンベルク)は、転校生のエルマー(フランツ・ディンダ)と恋に落ちる。
しかし幸せな気分もつかの間、近郊の原子力発電所が事故を起こし、町はパニックに陥る。迎えに行くというエルマーの言葉を信じてハンナは弟と自宅で待つが、放射能を帯びた雲が迫り……。 (シネマトゥデイより)

この映画の舞台はドイツですが、1986年に起ったチェルノブイリ事故を想い起こさせるものでした。
「想い起こさせる」という表現は、やはり私が日本にいてその当事者でなかったことを物語っていますね。
実際には当地ではまだ事故の後遺症がじわじわと人々の心身を苦しめ続けているのですから。
20年経ってから現われ、身体を蝕む癌。
事故当時まだ子どもだった男女が成人となって結婚し、子どもを作ることへの恐怖。
事故後に生まれた子ども達にも身体の異常が次々と現われるのです。
我々他国の人間は忘れた事故であっても、被災地ベラルーシやウクライナにとっては決して一時さえも忘れる事の出来ない事故なのです。
会場で配られた「チェルノブイリ子ども募金」の資料によれば、現在日本には55基の原発があるそうです。
映画の舞台となったドイツでは現在原発は17基。
数字から見れば日本にも「決して他人事ではない」現状があるのです。
そしてこの原発事故の恐ろしさ・・・。
チェルノブイリ事故は実にヒロシマの50倍の放射能を飛散させたそうです。
広島を一瞬にして地獄の町と化したあのヒロシマの原爆の更に50倍!
想像の範囲を超えますね。
監督のグレゴール・シュニッツラー氏が「世界で唯一の被爆国である日本での上映を意義深いものと感じている」と映画公開時のインタヴューで答えておられたのが印象深かったです。

有事の際の危機管理のあり方についても考えさせられてしまいしたね。
ドイツって結構そういうところはきっちり管理されているイメージがあったのですが、映画では何ともお粗末な対応振り。
地下室にこもって出ないようにと警告が出されながら実は死に至る放射能汚染が町を覆いつくすことになるし、車は駄目で電車を使って避難せよと通告されながら人々が殺到した駅では電車がストップ。お金持ちだけが自家用ヘリや高価な航空チケットで脱出。
日本はどうなのでしょうね。原発事故は天災じゃなく人災なのだから・・・。

さて、ハンナとエルマー。
これは若き二人を軸に、まさに有事の惨状の中で二人の純愛が紡がれていく映画です。
純愛が招く悲劇も後にあるのですが、この二人の純愛が、被災してパニックになりエゴイズムをむき出しにする周囲の人間達の中において「生きる」ことの意味を示してくれているように感じます。
そう・・・前半はまさにエゴイズムの嵐でした。
人は死が迫るとあそこまで理性をなくしてしまうものなのでしょうか。
愛犬を射殺するシーンはショックでしたが、全ての人間が逃げ出した町で飼い主をなくした牛達が彷徨う姿が余りにも悲しかったです。
ハンナも弟をそのエゴイズムの嵐に奪われ、自失状態の中で自ら命を絶つが如く放射能の雨に身を横たえる姿には、心を打ちのめされます。
それだけに、ハンナとエルマーの純愛、そしてそれをじっと見守る人々の、後半に於いての展開には救われる思いがします。
前半の“破壊”と、後半の“再生”と・・・。
そうです、後半部ではあらゆる“再生”が描かれていて秀逸です。
愛するエルマーの重い運命を心に抱えながらも希望を失うまいとするハンナの、あのラストシーンは中々良かったです、はい。

時々ブログにも書かせていただいてる北新地のJazz Bar<Wishy-Washy>です。
先ずはいつものダイナマイトカクテル・<ウィッシーウォッシー>をいただいた後、美味しいバーボンとの出会いがありましたので記します。
一杯目は<レベッカ10年>。

これは丸〜くまとまった味の穏やかで優しいバーボン。
そして二杯目に<コック・オブ・ザ・ウォーク12年>。

これが香もしっかしとして力強い味わいの「That's Bourbon! 」的なナイスなお酒でした。後味はドライでキリッ!
思わずマスター氏に「これ美味しいですね!」って言っていました、私。
カウンターで「いつもの。」ってオーダーするのもカッコイイですけれど、こうやって違う銘柄のお酒を探して楽しむのもいいですね

この日はジャズ専門のグラフィックデザイナーF氏もお見えになっていて、購入させていただいた氏の作品の絵葉書に直筆のサインまで


「みえない雲」は先日予告編を見て、観たいが.....重い....と思ってペンディングしました。
でも、「エゴイズム」から「再生」ですか!! 時間があればちょっと観たい映画ですね、今の映画鑑賞スケジュールの中で考えて見ます。
弥生 生まれのぺろんぱさん、お誕生日おめでとうございます。
(間違っていたらゴメンなさい)
「ブログ二年目突入おめでとうございます。」
お互い情報交換をこれからもしましょう。
ブログ2周年、おめでとうございます。
公私に、頑張って下さいね。
カゲながら、応援しております(=^_^=)
そして、先日はお会いできてよかったです。
しかも写真付きでとりあげてもらってました。
ありがとうございます。
また、いろいろ関西でジャズアートを
展開していくので、よろしくです。
それにしても、かなりいろんな映画
みられてますね。私はこないだやっと借りれた
「フラガール」で涙、涙でした。
ジャズやねん関西(JAGZRA)藤岡宇央
http://www.jazzyanen.com
ブログもほぼ同時期スターとなのですね!
映画館に入ると必ず見かける<west32さんマーク>に何だか不思議な親しみを感じつつ・・・今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
応援していただくというより、これからもいろいろ教えてください、TiM3さん!
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
作品と直筆サインを何の断りもなく勝手にブログに載せてしまってすみません。
挙句に「F氏」と書いたって保護になってませんね(^_^;)。
初めてお会いしたのにブログの事も尋ねて下さって嬉しかったです、本当にありがとうございました。
個展の盛況と今後のご活躍を楽しみにしています!
ぎぇ(×_×)
“2年目突入”おめでとうございます。
と訂正させて頂きます。
Fさんにも間違いを感染させてしまったかも、で済みません(⌒〜⌒ι)
ぎぇ、の一言が面白かったですが(^^)。
---1周年&お誕生日
おめでとうございます♪---
(こんなに洗練された素敵なブログが、
まだ2年目だなんて 驚きましたっ!)
こちらでは上映されない映画も 色々と紹介して下さってて
いつも本当に楽しみにしています。
(お酒やお料理も〜)
これからも よろしくお願いします♪
blog1周年、凄いですやん。
おめでとうございます。
これからも、どんどん映画・お酒などなど書きまくってください。
ホント久々に一緒にお酒でも飲みたいです。
今日もエエ感じで!
トミヅル コウ
こちらこそこれからもどうぞ宜しくお願いいたします!ちょくちょくお邪魔いたしております!
一周年、皆様にコメント頂いた嬉しさが続けさせてくれました、ありがとうございます。
久し振りに覗きに行かせて頂いたら貴ブログも模様替えされていて、トミヅルさん風に言わせて頂けば「エエ感じ」でしたね!
これからもどうぞ宜しくお願いいたします!乾杯も!