今日はお日様燦々で暖かいですね。
昨日は暖かくなって晴れると言ってた予報を裏切り、冷たい風にちらほらと雨も降りました。そんな、春は来てるんだか来てないんだかの昨日は、梅田ピカデリーで笑っていいんだか泣いていいんだかの映画『フィリップ、きみを愛してる!』(ジョン・レクア&グレン・フィカーラ 監督・脚本)を鑑賞してきました。
ホントにこの映画って笑っていいんだか泣いていいんだか。「愛」の為だけに懲役167年というのはどう考えても大バカ者だけど、でもそんな生き方って誰にも真似できないことだし、もしかしてスティーヴンはこの上なく幸せな人間なのかも知れないなぁなんて思いながら。
story
刑務所内で出会った運命の相手に「愛してる」と伝えるため、詐欺と脱獄を繰り返した男の実話を基にしたラブストーリー。
愛する妻子と平穏な生活を送っていた警察官のスティーヴン(ジム・キャリー)は、ある日、瀕死の交通事故に遭ったことで人生を見つめ直し、妻に自分がゲイであることを告白して家を出て行く。やがてIQ169の頭脳を駆使し、詐欺で得た金で恋人を満足させるようになったスティーヴンは、逮捕・収容された刑務所で、フィリップ(ユアン・マクレガー)という青年と運命的な恋に落ちる。釈放後、晴れて幸せを手に入れた二人だったが、スティーヴンはさらなる嘘と不正を重ねていき……。 (※story、写真とも映画情報サイトより転載させて頂きました。)

冒頭に「このお話は本当のことよ」っていう言葉が。
今も実在のスティーヴンはテキサスの刑務所に収監されていて、23時間の拘束、1時間だけ監視下のもとでシャワーと運動が許されるのみの身とか。
それもこれも全ては「幸せなゲイ・ライフ」のため、殊にその大半は「フィリップへの愛」ゆえのものであることに驚かされるのですが、底辺にはスティーヴンの幼少期のトラウマの存在が見え隠れしていて、ちょっぴり切なくもさせるのでした。
彼は“実体のない自分”というものに耐えがたい不安を抱いていたのかもしれないな、と。
でもそんな彼の屈折した幼少期から、ゲイとして堂々と生きやがては最初に刑務所行きとなるまでに至った彼の半生が、まるで高速回転しながら飛ぶように描かれていて、「ジェットコースター人生」っていう本作のキャッチコピーに大いに納得。
彼の幼少期の心の傷もさらりとライトブラックな笑いに変え、男同士の絡み合いのシーンさえ明るくお茶目なエロって感じの仕上がりに。一箇所登場するハードなシーンに一瞬怯んだものの、グロとはすれすれセーフの世界になっていて、作る側も楽しんでいたような(そして観る側も安心して?楽しめた)感じでした。

フィリップとの出会いからはピュアな愛が花開き、マッチョな囚人たちがひしめく中で心は“乙女な”世界へ誘われます。
別れ別れになるスティーヴンとフィリップが「I love you!」と叫びあうシーン、二人の顔が互いに愛し愛されているという幸福感にはち切れそうで、「愛する」「愛される」ってことは人間をこうも精神的な高みに導くものかと怖れおののくほど。
ジム・キャリーの魅力が炸裂。
表情と表情の変化の「間」、台詞がないのに笑ってしまうのですよね〜。
ユアンはといえば、ユアン・マクレガーっでこんなにラヴリーだったの?と思わせるほど“乙女なフィリップ”になりきっていたマクレガーさんでした。

このスティーヴンの物語(真実をベースにしたものだから「この人生」って言うべきでしょうか)の魅力は「愛のためには迷わず全てを投げうてる」というところでしょう。
だからこそ最後のあの一大決心!全てを投げ打っての真剣勝負にすっかり私も騙されました、はい。
23時間の拘束とやら・・・でも夢の中までは刑務官たちも入ってこれないよね。
だからせめて夢の中でフィリップとの愛の時間を。
映画の後は久々に再会の友人達と明るいうちから乾杯。
先ずはキリンシティでビールを軽く2杯。その後は友人Mのお兄さんが昨年秋にオープンされた沖縄料理と泡盛のお店<風亭>さんへ。


大酒飲みの4人は勿論、泡盛で乾杯。

グラスも南国風で美しいですね。お薦めの珍しい泡盛を数種。
沖縄に魅せられ、三線の音色に魅せられ、このお店をお始めになったご店主。沖縄への並々でない愛が感じられた、優しくゆったり時が流れる風亭さんでした。
やっぱり愛だね、愛。
気になって調べたらスティーヴンの元恋人ジミー役で、
ロドリゴ・サントロが出てるじゃありませんか。
彼目当てで観に行きたくなりましたっ!
ユアンって、カメレオン的というか本人にあまり個性が感じられない分、
役によってずいぶん印象が違いますよねー。
逆にジム・キャリーは、どんな役でも彼特有の“アク”みたいなものを感じます。
シリアスな役もいいけど「ジム・キャリーはMr.ダマー」とかのコメディも好きです。
あーでも、来週から観たい映画が多すぎて、
ちょっと観に行くの厳しいかもしれません。
いずれにせよ、この映画の事教えていただいてありがとうございます。(=^_^=)
この映画、上映館も上映回数も(封切りしたてなのに)少ないんですよね。何でかな・・・。
ロドリゴ・サントロさんは中々好感の持てる役で御出演でした。(*^_^*)
是非観て頂きたいところですが、「観たい映画が溢れてて」っていう状況は私も凄〜くよく分かりますので、またDVD化された時にでも。(*^_^*)
本作で、ユアン・マクレガーには今まであまり抱いていなかった興味が湧き、引き気味だったジム・キャリーへの関心もちょっと上向きに?なりました。
予告編でユアンの演技で「おや!」と思い始め
エレベーターの前でオロオロするスティーヴン状態となりチケットを買いました。
それにしても、意外とハートフルに描かれてましたよね^^
ワタシは鑑賞しながら(もしかしたら、あのフィリップだったら・・・)罰ゲームくらいならイケるかもしれないとか思ったり・・・
でも、スティーヴンとは想像もしたくないです(うげ!)
IQ169の実力をもっと冷静に見せてもらいたかったのが本音です。
独房から誰も傷つけずにヒョイ!と脱獄できてしまう頭の回転(科学力にも)の良さに唸るばかりでした。
>引き気味だったジム・キャリーへの関心もちょっと上向きに?なりました。
あの髪形には終始引きまくりました^^
何だか『ブロークバック〜』路線のネタを探し回って、
結果的に「濃いのん」が見つかったって感じですね(=^_^=)
ロドリゴさんと言えば『ラヴアク(・・チュアリー)』で初めて
お見かけした時に「エエ男やぁ〜」とワタシの中のゲ※の血が騒いだものでした ←※イやったんかい!(=^_^=)
その後『300』でのロドさんを拝見して「げっ!!」
と仰天してしまったものです(=^_^=) ←引いたロドリゴファン多数、、
何にしても『マスク』の頃のジムキャリの復活を望む
ワタシの気持ちは、まだしばらくは封印・・って感じですね。。
あ、やっぱりジムキャリでは濃過ぎますか。^_^;
>あの髪形には
そういえば額の面積がかなり広くなっていたジムキャリさんでしたね。
そして、私も実は“IQ169の凄さ”をもっと楽しみたかったです。
電光石火の閃きとそれを実現させる実行力!凄いですね。白衣を緑衣に変えるアレなんて、実際にはやってる途中で気持ちが萎えそうですけどね。^_^;
でも実際にこういう人がいたっていうことで、(明確には言い表せないですが)生きる気力?みたいなものをもらえた気もします。(*^_^*)
ロドリゴさん、本作でも素敵でしたよ〜。
他作品、殊に『300』でのロドさんを知らないのですが、本作での彼は完璧な形の“愛人”(それも、心清き男性愛人)でした。(*^_^*)
(しかし仰天してしまうほどの『300』のキャラってどんなんやろ・・・独白。)
>『マスク』の頃のジムキャリの復活を望む
いっそのこと、頭髪を全て削ぎ落とされたら新境地でご復活となるかも。
でも自然の摂理に抗っておられないジムキャリさん、私は好感が持てました。(*^_^*)
イメージが変わって、イイ感じですね。
はい、テンプレートを変えてみました。
いち早く気付いてコメント下さって嬉しいです、
ありがとうございます。(*^_^*)
DVDで観ましたよ〜
大好きですぅ,この作品。
>笑っていいんだか泣いていいんだか
ほんとほんと,その通りですよね
それに加えて,わたしはこの作品は
「ビックリ!」させられっぱなしって感じで。
実話ってのにビックリし
スティーブンの,おっしゃる通り「愛のために167年」って生き方にビックリし
そして極めつけはユアンの乙女ぶりにビックリし・・・
もちろんスティーブンの大芝居にもビックリしましたがね。
泡盛…おいしそうですね。
かく言う私は焼酎系はあまり得意ではないのですが
涼しそうなグラスの沖縄のお酒,飲んでみたいですわ。
私も「乙女ユアン」にはビックリしたんです。
もしかしたら本作のソレで、ユアンファンになっちゃったかもしれません。
そして、スティーヴンのこの究極の生き方!真似できませんよね。
IQも人並み外れてるなら、価値判断も他者をブッチ切ってる感じです。
私もななさん同様、スティーヴンを応援したい気持ちがしてました。(*^_^*)
泡盛は“知らぬうちに浮遊〜”っていう意味でキケンなお酒でもありますが、それ故に魅力的なお酒でもあります。
機会がございましたら是非に。(*^_^*)