好きな小説家さんたちの作品を集中して読み返す時期が、不定期的ながらやってきます。
時々拙ブログにも書かせて頂いてる、それは村上春樹さんであったり川上弘美さんであったり。
今どっぷりとその世界に浸っているのは山本文緒さんです。この作家さんについても過去に一度拙レヴューで触れたことがありました。
爽やかで清々しい気持ちになれる作品もある一方で、誰もが隠し持っている精神的不均衡や求めても得られぬものへの渇望と絶望といった激しい痛みを伴わずしては読めないものもあります。
長編作品のほとんどは後者でしょうか。けれど、そこには底辺に山本さんの主人公たちへの慈しみが感じとれるように思います。少なくとも私にはそう感じられます。

エッセイや短編集のいくつかを読んで今は長編を選んで読んでいっていますが、再読するのは初めての作品も多くあり、今は読んでいて「ああ、これってこういう展開になるんだったっけ…」と初めてその作品に触れたかのような心地よい緊張感を味わえています。
現在再読中なのは『あなたには帰る家がある』(通勤時)、『眠れるラプンツェル』(半身浴時)です。
他の長編は『ブルーもしくはブルー』『きっと君は泣く』『群青の夜の羽毛布』『落下流水』『恋愛中毒』で、『落下流水』以外は再読を終えました。
長編の中なら、今の私はどれが一番好きかなぁ・・・。
初めてそれらを読んだ時から幾年かが経ちました。新たに読み返してみるのだから違う作品を選ぶような気もしながら、もしかしたら同じ作品を選んでしまうかもしれません。それも楽しみ。



先日会った友人M&M が可愛いチョコレートをプレゼントしてくれました。
猫チョコ。 あ、そういえば山本文緒さんも猫と暮らしてらっしゃるのですよね。
このチョコを、CAVAのスパークリングワイン<ポール・シェノー>と共に。チョコもスパークリングも、美味しくてどちらも一気に無くなりました。

あ、そういえば山本文緒さんもお酒が大好きでいらっしゃるのでした。
疎い作家さんなのですが、、『ブルー、もしくはブルー』と言う
作品タイトルが気になりました。
と言うのも、三谷幸喜氏の舞台劇『コンフィダント』のサントラ
に、全く同じタイトルの曲が収録されてたのを思い出したから。
http://www.iyobetomiji.jp/album/comm/2007confidents.html
なにか「元ネタ」があるんやろか? と興味津々なワタシです。
山本文緒さんは”プラナリア””ファースト・プライオリティー”の2冊を以前読みました。面白かった気ィはしているものの筋言えましぇん。(再読せぇよ)(・・・)
基本、再読しないタチなんですが、最近読んだー車谷長吉ーの”塩壺の匙”は、きっといつか”再読”する気ィします。”赤目四十八瀧心中未遂”忌中”金輪際”と読んできて、一番興味があったコレを書店でなかなか見つけることができず、4冊目として読んだのですが、いっやぁやはり暗かったベスト1!
が、ぐいぐいひきこまれ、こっちもかなり落ち込んだりなんかしてしまい・・ウゥッ(ほな読むなや)(ところがどっこい・・)
そうなんですか!?
三谷さんの舞台劇のサントラに?
文緒さんの小説のタイトルは句読点なしで『ブルーもしくはブルー』なのですが、それにしても同じですものね。
元ネタ・・・どうなのでしょう。私も興味津々です。
もし何かわかったらお教え下さいね。(私も探ってみますね(*^_^*))
>「私の映画の多くは2度見なければ
おお!それってなかなか言える台詞じゃないですよね。言うべき人が言わないと、って言葉ですものね。
さすがは偉大なる監督氏です。
(って、実は私、この監督さんの作品を殆ど観ていないかも、です。情けなや・・・しゅん。)
>”プラナリア””ファースト・プライオリティー”
はい(*^_^*)。どちらも面白いですね。
どちらも短編集なので、ぎゅぎゅっと面白さが詰まっているのだと感じます。
>ー車谷長吉ーの”塩壺の匙”
>いっやぁやはり暗かったベスト1!
未読作家氏です。
ビイルネンさんを「ところがどっこい」な気分にさせるその一冊、何やら興味がむくむくと湧き上がってきました。
再読期を脱したら一度手に取ってみますね。(*^_^*)
山本文緒さんの本はけっこう前になってしまいますが、何冊か読んでいます。
すでに手元には一冊も無いので気になって調べてみたら、
「絶対泣かない」「ブルーもしくはブルー」「きっと君は泣く」「恋愛中毒」「プラナリア」
「みんないってしまう」「バイナップルの彼方」
あらっ、覚えているだけでも結構読んでました。
物語的に面白い作家さんやと思うので、読み出すと結構続けて読んでしまうんです。
かなり激しかったり偏ってたり、個性的な性格の女性がよく登場する印象が残ってますねぇ。
ちょっと生々しいというか、人間の恐い部分が丸裸にされてる様に感じる時もあったかなぁ。
なんだか私も読み直してみたくなりました。
こういう時に、読んだ本をすぐ処分してしまう性格が災いしますね。。。。。
いえいえ、読み終えたものを潔く直ぐに処分するのも、またよいものです。ずっと時を経てまた手に取る機会が訪れるっていうのも何となくドラマチックであります。(*^_^*)
そうそう、“物語的に面白い”のですよね!
そして、仰る通り、人間が抱えている恐い部分をあぶり出してる感じもします。
ともすれば嫌悪感とスレスレ?とも言えるような女主人公もいたりしますが、でも何故か彼女たちの物語に引き込まれてしまうのです。
『恋愛中毒』はぐいぐい読み込んじゃいました。
また機会がございましたら読み返してみてくださいね。(*^_^*)