「小粋でロマンティックなラブストーリー」とのことで若くもない私には“ちょっと遠いかな・・・”と思えた映画ですが、主演女優、キャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレットの二人ともが其々好きな女優さんの一人であるので、「まあちょっと行っとこか」と。
でも、この映画、よろしいんじゃないですか、とっても。
ケイト、キャメロン、そしてジュード・ロウやジャック・ブラック、其々の魅力が一杯の、観終わった後は自然と口角も上がる佳品でした。
特に、イケメン・ジュードのファンには必見のナイス・ショットが満載です。(私は特にファンじゃないですが・・・)

story ハリウッドの映画予告編製作会社の社長アマンダ(キャメロン・ディアス)と、ロンドン郊外に住む新聞記者のアイリス(ケイト・ウィンスレット)。クリスマス直前になってそれぞれ恋に破れた2人は、ネットを介して“ホーム・エクスチェンジ”をすることに。
アマンダはロンドンに、アイリスはL.Aのビバリーヒルズに旅立つが……。 (シネマトゥデイより)
甘いだけのラブストーリーならず。大人の男女も楽しめるのはコメディタッチのシーンや台詞も随所に散りばめられ、ハリウッドの重鎮イーライ・ウォラック(御年92歳!)がキュキュッとストーリーを締めるみたいに、含蓄のある台詞と共に登場しているからでしょうか。
アマンダとアイリスが恋を終わらせた相手は、やはり終わらせるに至る理由をもつ相手です。特にアイリスに至っては「早く気付きなさい!」と傍に行って言いたくなるほど。
けれど、新しく恋に落ちる相手が完璧かと言うとそうではない・・・其々に不安も拭えない相手。けれど、いみじくも、オープニングで「恋は盲目、これだけは本当にそう言えること。」と語られている通り、離れがたい相手として互いを心身に刻み込んでいくのです。
しかしながら、やがてその盲目期が終わればきっと(エンドロールが流れ始めた後)時を経て様々なことで波風が立つこともあるはず。
でも、それでも!この二組の男女には喝采を送りたくなり、きっときっと様々な荒波も乗り越えて幸せになって欲しいって思わせてくれる、「ちょっと遠いかな」なんて敬遠がちだった私にも“甘切ない感覚”をもたらせてくれる、まさに「ラブストーリーは盲目」とも言える面白さでした。

二人が交換する家の環境が全く違うというのがいいですね。
風景が美しいだけで何もないロンドン郊外の小さな家と、L.Aのビバヒルで贅の限りを尽くした様な豪邸と。
環境を変える、全く別の遠い地へ行く、というのが人生開花のポイントですか?背負ってる荷物を(取り敢えず)捨てて「素の自分」と対峙する事になるからなのでしょうか。新しい地には新しい出会いがある、というのも考えてみれば当たり前の事ですしね。
でもその新しい出会いだって、それを「出会い」としてちゃんと受け入れる心になっていないと駄目な事ですよね。アマンダとアイリスは(私から見れば)とっても“前向き”でした、意外にも。そういう意外な前向きさが「若さ」のなせるパワーなのだと、若くない私は冷静に分析しちゃうわけです(苦笑)。

あっ、こうやって書いていくとどんどん冷静になって行く・・・いけないいけない、私、この映画は本当に観に行って良かったと思ったから!
ただ、心配なのはアマンダとグラハム(ジュード・ロウ)の今後。
余りに背負ってる人生が違い過ぎる感・・・「本当に、一番に欲しいもの」「何を置いても大切にしたいもの」が同じになるのならいいのだけれど。老婆心で終わって欲しい心配事ですね、これは。
さてさて、この映画には「お酒を飲むシーン」がたっぷり。
アマンダはロンドンに来て赤ワインをボトルごとラッパ飲みするし(しかも車で買い物に来てて。あかんやろ、それ!)、グラハムがしたたか酔った後で飲むのはブランデー、アイリスがL.Aの日本食のお店で飲むのは勿論日本酒、そして何かとお祝いの宴で飲んでるのがシャンパン。
けれど、傷心のマイルズ(ジャック・ブラック)が「アルコールをくれないか?」と言ったのを受けてアイリスが差し出したのが無色透明の(恐らく)ジンかウォッカのストレート。
やっぱりそれか!的に納得してスクリーンを見つめた私です。
大ぶりのズンドウのグラスに3、4センチほど注がれたストレートの液体。多分、ジンだと・・・私的好みで・・・。
自宅に普段のみで買い置きのジン(今日のはゴードンですが)があったので、もう飲みたくて飲みたくて。

ちょうどこんな感じで、「ほら、これ飲みなさい」って感じで差し出されるのです。
一応映画に倣ってむせ返りながらも先ずはストレート飲みで。そのあとは帰りに買って帰ったライムをぎゅっと絞ってジンライムにしていただきました。

お酒に酔いつつ映画を反芻・・・蛇足だけど最後に三つ言わせてください。
劇中、レンタルビデオ店で思わず吹き出してしまう名優D.Hのシーンがあります。肩の力を抜いて観てたから思わず声を出して笑ってしまいました。ああいうの、楽しいです。
それから、アイリスが使うPCはSONYのVaio、L.Aでアマンダが持っていた車はTOYOTAのLexusで、日本の活躍が随所で見られたのはやっぱり嬉しかったですね。
そしてそして、アマンダがロンドンへの旅に着てきたコートはとってもとってもお洒落です!キャメロンだから着こなせるコート、素敵でした。
ふぅ〜・・・(←ほろ酔いの溜め息)。
私のHolidayは かくして更けていく・・・。

コメントありがとうございました。
>観終わって自然と口角も上がる佳品
もう、まさにその通りですね!
この作品、お気に入りの1本に仲間入りです☆
脚本や演出の他に、音楽やファッションも楽しめました。
それと、お酒っ!!
ぺろんぱさんの記事があまりにも素敵で、
やめたお酒を又、飲みたくなっちゃいましたよ!
ふぅ〜・・・(笑)
充実のホリディ(前半?)を過ごされたようで何よりですね(=^_^=)
「アマンダの使ってるケータイはやっぱしアレか・・」とか
「名優D.Hとは・・やはりディヴィッド・ハッセルホフか?!」とか
色々と妄想が膨らみますねぇ(=^_^=)
イーライ・ウォラックと言えば・・『続・夕陽のガンマン』ぐらいしか知らないけれど、まだまだお元気なのでしょうかね。
んではっ。
素敵なホリデイ、TBさせていただきました。
今度は夜、お邪魔することに決めました〜(^^*)
えっと、えっと・・・、anyさんが「やめたお酒をまた・・・」と書いていらっしゃるのが凄く気になっています。
何故か動揺もしたりしてます・・・。
もしも再開可能なら、たまにはブログ上で乾杯しましょうね。
そうです、ホリデイ後半の今日・日曜は実はイヴェントで終日仕事でした。
ふぅ〜・・・←今回のこれはホロ酔いじゃなく疲れの溜息です。
さて、D.Hはデイヴィッド・ハッセルホフというのはジョークなのか、真意なのか・・・TiM3さんの映画論に実速度で付いていけてない私です、しゅん。ただ、今作でのD.Hは違う役者さんです、ご存知だと思いつつ。
イーライ・ウォラックは優しさと怖さが共存していました・・・(と、私は感じました)。
>大丈夫なのっていうか、羨ましいとい うか・・
そうですね、あんなに情熱のままに求め合えるってある意味羨ましい・・・。
あっ、いけないいけない、また冷静に語ってしまいました、私。
コメントありがとうございます。
TBありがとうございます、今から貴ブログにお邪魔します。
「度は夜・・・」と仰るのはアルコール話が多いからですか?^^;
よかったら<プチ依存症同盟>にご加入されますか?・・・なんて、冗談です。
でも半分本気です、なんてね^^;。
中盤から『この胸いっぱいの愛を』ってな恋愛映画を観てましたが・・なんか『ファイナル・デスティネーション』を連想してしまいました(⌒〜⌒ι)
>ただ、今作でのD.Hは違う役者さんです、ご存知だと思いつつ。
ははぁ、やっと分かりました。
花嫁を式場から盗んだり、女装してブレイクしたり、床に散らばった楊枝を一瞬で数えたりする“例のあのお方”ですね(←ヴォルデモート卿かいな・・)
『この胸いっぱいの愛を』は塩田監督の名に惹かれて劇場に観に行きましたよ。でも途中から私もTVで観ておりましたが。(泣いておりました・・・)
で、D.Hですが・・・ファイナル・アンサー?^^;
そうです、仰る通りのその御仁です。
3年経過しても、大してコメント内容の変わってないTiM3です(=^_^=)
ついにとうとう! 衛星で放送された本作を観ました!
期待を裏切らず、なかなかにロマンティック&ビターで良かったです。
ラストで、ようやく4人の合流する辺りがイイですね。
ちょっと、こんな季節だから・・ボジョレーを酒屋の店内でラッパ飲みしたくなって来ました(=^_^=)
いえいえ、3年前から既にもう映画通としてのTiM3さん節が確立されてたってことですね〜。
(^^)
コメントいただいて、忘れかけていた本作の細かいところや、ブログに挙げようと写真を撮っていた3年半前の自分が心に浮かび上がってきました。ありがとうございます。(*^_^*)
>期待を裏切らず、なかなかに
キャスト4人がいいですものねぇ!
考えてみると中々に豪華な布陣ですよね。
>ボジョレーを酒屋の店内でラッパ飲みしたく
今年もボジョレーの季節になったのですね〜。
ラッパ飲み、いいですね。(*^_^*)