向かったシアター内がガラガラに空いていたのはお花見に人出を奪われたせい?それとも作品のせい?
でもこの映画は以前から「封切になったら観よう」って思ってたから、私のお花見はまたいつか。
梅田ガーデンシネマで『やさしい嘘と贈り物』(ニック・ファクラー監督)を鑑賞しました。
桜を愛でるのとはまたちょっと違った優しさで満たされた気分になりましたよ。
story
小さな町に一人で暮らす老人ロバート(マーティン・ランドー)は、孤独な日々を過ごしていた。そんなある日、メアリー(エレン・バースティン)という美しい女性に出会い、彼の味気ない日常は心ときめく日々へと変わっていく。しかし、実は彼が恋した女性は自分の妻であり、認知症で記憶をなくしたロバートを家族が見守っていたのだった……。(※story、写真とも映画情報サイトより転載させて頂きました。)

オープニングのビジュアルの美しさ!
思わず「これってファンタジー映画だったの?」と思ってしまうほど。
でもある意味、、年を重ねた男女のラヴ・ファンタジーなのかもしれない、これって。
実際には凄く深刻で複雑な状況なのだけれど、アメリカの小さな町のラヴリーな町並みと、優しくて温かい夫婦愛・家族愛がそれをメルヘンに変えていたのです。
そう、この作品には優しい愛がいっぱい詰まっていました。
年を経て、モノの価値は心の価値だと分かるのですね。
だからこそ、そんなメアリーだからこそ、あのスノー・ドームがどんな高価なものより輝いて見えたのね。
そしてそんな彼女だから、惨い現実に向き合った時にも受け入れるしなやかさを持ちえたのですね。
そんな彼女を見ている子供たちも然り。
認知症には様々な症例があり、ロバートのようにはいかないケースの方が多い、とは思います。
だけどそういうリアルな部分とは少しだけステージを違えて、「Lovely,still」(原題)の世界を純粋に綴った本作を、私は切なさ以上に愛おしく感じました。
エレン・バースティンの、優しい皺が刻まれる笑顔がいいです。
それとスーパーの共同経営者&店長のマイク(アダム・スコット)のキャラクター、最高です。

やさしい嘘と贈り物、、、それから、お酒。
某酒屋さんの角打ちで雲海お湯割り。
お酒、、、それから、やさしい嘘について考える・・・。
認知症の父を見守る家族っていうちょっ暗そうな内容だけど、ぺろんぱさんの言葉で少し安心しました。
> オープニングのビジュアルの美しさ!
> 思わず「これってファンタジー映画だったの?」と思ってしまうほど。
へぇ、そうなんですか?!
ゆっくりと落ち着いた時間に観に行きたいですね。
ありがとうございました。
マーティン・ランドー、イイですね!
お元気そうでしたか?
ワタシは『北北西に進路をとれ!』の頃から、好きな男優さんです。って言うかドラマ版「スパイ大作戦」での活躍が好きでしたねぇ。ローラン・ハンドって言うキャラ名でした。(イーサン・ハントじゃなくて)
はい、現実に向き合わねばならないシーンもあるのですが、私は本作のメインはメアリーとロバートの「今」の愛の在りようにあったのではないかと思います。
微笑んだり、時としてクスッと笑えるコミカルなところもあり、温かさが感じられます。(*^_^*)
もしもお時間がとれるようでしたらご覧になって下さいね。
マーティン・ランドー、お好きでしたか!(*^_^*)
時に苦悩すれど、お茶目で優しい彼がスクリーンで楽しげでした。
若かりし頃のランドー氏はよく知らないのですが、ウィキを見てプチびっくり。『刑事コロンボ』にも(「二つの顔」という作品で)ご出演だったみたいですね。
御嬢さんのジュリエット・ランドーさんのお顔もウィキで見てみましたがお父さんと目元がそっくりでした。(^^)
これは予告編もなにも予備知識なしで観に行ったら更に面白かったでしょうね^^
こちらでは、今週末から公開だったかな?
春の目玉映画『空中難民』ともう一本の後に観たいと思ってます。
そうなんです、予告編やチラシですっかり背景にある事情が見えてしまいましたものね。
けれどね、映画の本編も、初めから何とはなしにその事情が想像できるように作られていたと思います。それでも尚、この二人の“恋の日々”には引き込まれてしまいましたよ。(*^_^*)
>春の目玉映画
『空中難民』って、低予算で作られたという南ア受難のアレですよね?
私もそれが春の目玉の一つです。(^^)
かなり前に観た、マーチン・スコセッシの”アリスの恋”で印象に残っていたのですが・・・。
名前の表記は其々作品、訳者、時代によって違ってくるみたいです。なので「バーンスティン」もありかと・・・。
『アリスの恋』は未見です、お薦めでですか?(^^) 近々観るつもりの映画(DVD)にも御出演されているようなので楽しみです。(*^_^*)
”アリスの恋”ほんま、だぁいぶ前に観たんですが、正味言うと一番残ってるシーンてのは、エレン・バースティンがどうちゃらいうんでなく、仕事仲間の女の人がー何かちっこいもんー見せて、「こんなもんでもすごい心の支えになる」みたいなこと言ってたシーンにぐぐっときたのでした。
も一回観たらまた同じように思うのかどうかまだ確認してませんが・・・。
>英語で見るとーありーではないです
あ、そうなんですか?
私はマジで“あり”と思ってのことなので優しいわけじゃありませんよ。(^^)
>ー何かちっこいもんー見せて、「こんなもんでもすごい心の支えになる」みたいな
映画って、ストーリーの本筋を覚えていなくても、“あるシーン”の“あるショット”にひどく心を奪われてしまうことってありますよね。
そしてそういうディテールにこだわれる監督さんって好きだなぁって思います。
私の場合、今すぐ思いつくその一つがフォ・ジェンチイ監督の『故郷の香り』の中での傘をめぐるやり取りでした。
逆に、そういうディテールをないがしろにしている部分が見えた作品って、全体的に良くっても結構いつまで経ってもその部分を引きずってしまったりしませんか? (「・・・え?そんなことないけど?」って返されると辛いものがありますが・・・^_^;)
共同経営者のマイクのキャラ最高でした!
そしてメアリー!彼女にあのようにされたら
ロバートのようにワタシも舞い上がったかもしれません^^
ホント、メアリーの愛が幾つになっても、そしてどのような状況になっても、変わる事がなかった(むしろ大きくなっていったように感じられた)のには驚きました。
それは今のロバートに最も必要なものだったのでね。
マイク!笑わせてもらった後で、じ〜んときましたね。(*^_^*)