友人が以前に送ってくれたものでしたが、観るまでにちょっと日が経ってしまいました。
少女漫画的世界の‘軽い恋と友情モノ’かと思いきや、意外にも凄く心ひかれる作品でした。134分、一気に観てしまいました。
こんなことならもっと早くに観るんだった。
「あり得ない話」っていえばそれこそ少女漫画的とも言えるのですが、でもなんて言うか“あわあわと”していてどこか頼りなげで所在なげで、でもとても瑞々しくて、そして何故か懐かしい気持ちにさせられる、そんな佳品でした。
送ってくれたMちゃん、ありがとう。

story
ショートフィルムとしてウェブで配信されていた岩井俊二監督作品の劇場公開版。
幼なじみのハナ(鈴木杏)とアリス(蒼井優)。ハナは落語研究会に所属する高校生・宮本(郭智博)に一目惚れ。同じ部活に所属し、なんとか宮本に近づこうとするハナ。そしてある嘘をついたハナは、宮本と急接近する。しかし、その嘘がバレそうになり、さらに嘘をつくはめに。しかもその嘘がきっかけで宮本がアリスに恋心を抱いてしまい……。 (※story、写真とも、映画情報サイトより転載させて頂きました。)

前半はハナ、後半はアリスを中心に物語が展開していきます。その間で揺れ動く宮本(先輩)くん。
ハナもアリスもそれぞれに独特の世界を醸す女の子。でも私の目は終盤のアリスに釘付けでした。彼女のバレエシーンは観ているだけでこちらの心が透き通っていく感じでした。
二人の醸す“独特の世界”は、少なからず、彼女たち其々の家庭環境がもたらす影響もあったと思いました。説明的描写は一切なされていないのですが、その二人の家族模様はなかなか興味深く描かれています。
アリスが別れて暮らす父親とデートするシーンなんて、ちょっと甘酸っぱく、観ていて面映ゆい心持ちにさせられます。この父親とのデートでのいくつかのエピソードが、終盤の物語を格段に奥行きのあるものに高めてくれるのでした。
結局、宮本くんとの愛の裏側でアリスが抱いていたものは「家族との思い出の亡骸」だったんだなぁって、、、私、あの時アリスと一緒に泣きました。
いつも落語『寿限無』のあの長い名前を覚えるのに必死だった頼りなくてつかみどころのない宮本くんが、最後に意外にも“愛の強さ”を見せてくれるのですが、あの“選択”は「目から鱗」だったなぁ。
夕暮れの海辺に舞うトランプ。
ハートのエース。
「ちゃんと踊っていいですか?」っていうアリスの言葉と、空気に舞う彼女の長い髪。
全ての映像がとにかく綺麗で、手元に置いて何度でも観返したい映画。
そして、自分自身の「あの頃」を想って「こんなにきらきらしてたっけ・・・してなかったよなぁ、多分」とちょっぴの切なさにもキュッとなる、そんな映画でした。

たくさんの有名?芸能人や俳優さんが次々とちょい役で(声だけの人も!)出てくるのも見逃せません。
相変わらず滑舌のいい伊藤歩ちゃんや、今よりちょっとだけ若い武市半平太さん、もとい、大森南朋さんの登場には嬉しい驚き!
あ、因みに私は『寿限無』のあの名前、全部そらで言えます。(何の自慢だよっ!!)
さてさて、前回ちょっとだけ触れたイタリアンのバール・エントラータは、会社近く(堂島)にこの5月10日にOPENしたての<TAVERNA ENTRATA >です。
若いスタッフさん皆さん活気があって、こんな形で職場近辺が元気付くのって嬉しいです。
パスタも美味しかったですが、グラスワインの赤とチンザノ・ドライのロックの画です。
ドライのチンザノ、時々飲みたくなるんです。
・・・そうそう、アリスって両親が離婚しなかったら名前は黒柳徹子になるんですよね。

この週末はいろいろあって劇場映画鑑賞は「1回休み」でした。
この次の鑑賞作はバシッと!?決めています。
観れずに今日まで過ごしてる系(←どんな系だよ!)です。
きっと、良いのでしょうね〜。
ワタシは・・原作本で読んだ『リリイ・シュシュ』がスゴく気に入って、
映画版も、風景描写などを気に入ってしまったものです。
本作も、早く観なきゃ〜!
この作品とても好きです!
>こちらの心が透き通っていく感じ
うん まさに!そんな印象が今でも強く残っています。
元々同監督の「スワロウテイル」が大好きなのが切っ掛けで見始めた監督ですが、
中でも本作は印象深い作品です♪
大森南朋さんでてらしたんですね…(^^ゞ
あらら、もう一度観なくちゃです(笑)
また心を洗ってもらえそうです(o^^o)
こんな作品を送ってくださるなんて、素敵なお友達ですね〜
私もシャンディガフにも助けてもらって、清々しい泡・泡と共にリフレッシュできるかしら…♪
>観れずに今日まで過ごしてる系
ああ!
それなら私も『リリイ・シュシュのすべて』を“気になりつつも今日まで観れずに過ごしてる系”です!(*^_^*)
俄然、『リリイ・・・』を観たくなりました、ありがとうございます!
そしてTiM3さんも、早くそのDVD化されたモノを御鑑賞される日が来ることを祈っております〜。(*^_^*)
私ね、こうなったら(どうなったんだ!?)ちょっとずつでも同監督の作品を追いかけて行こうかと思ってます(*^_^*)。
『スワロウテイル』と、先のコメントで喚起された『リリイ・シュシュのすべて』も・・・。(*^_^*)
本作は、タイトルからして決して手に取らなかったと思うので、すっごく得した気分なのです。fizz♪さんが仰って下さっているように、ホントに友人に感謝、です。
シャンディ・ガフの泡に包まれていらっしゃいますか。
私は今宵はジンの夜です。
(割り込んで済みませんが)
『スワロウテイル』と言えば・・渡部篤郎の終盤の
とある活躍が「見せ方」とイイ・・すんごいカッコ良かった覚えがあります。
まさか後年、仙台の空き家でバットでボコボコに殴られる運命
を辿ろうとは・・ ←それ、作品違うってば!(=^_^=)
確かに!あの時の渡部篤郎、フットワーク良かったですね、ちょっと物騒でしたが(笑)
そうそう、仙台では大変でした(大笑)
どうぞどしどし「割り込んで」くださいませ(*^_^*)、大歓迎です。
『スワロウテイル』、それなら益々観ないといけませんね〜!
仙台の空き家でボコボコの渡部さんも、『てぃだかんかん』ではどこぞの准教授?としてご復活されてるようですが・・・(未見ながら)今度は「いい人」なのでしょうかねぇ。(^^)
あ、今度ヌーヴォに行った際には「鑑賞ノート」覗いてみますね。
わーい!fizz♪さんの「乱入」も大歓迎です!
>フットワーク良かった
>ちょっと物騒
うわぁ、期待値高まります!(*^_^*)
あ、“物騒”っていうのは仙台の惨事にも通じるものがっ!?・・・って、違いますよね。(^_^;)
またお邪魔しますm(_ _)m
期待が高まってしまったようなので、心配に…
綺麗じゃないしグロイところもある悲しいファンタジーだから、
期待ではなくて、覚悟の方をおすすめします(^^ゞ
本当にごめんなさい!!!
>仙台の惨事にも通じるものがっ!?
残念ながらそうなんですよ〜(^^ゞ
本来私はそういう物騒なのは苦手なんですが…
監督の意欲作だとは思いますp(^o^)q
歩ちゃんもかわいいし♪
でも油断禁物です!呉々も気をつけてくださいね♪
というより、おすすめできませんが、私は好きなので…(^^ゞ + m(_ _)m
何度でもお越し下さい!大歓迎です!!(*^_^*)
そうですか、要「覚悟」の作品なのですね。
分かりました。「物騒」なのも、ジョークの積りで書いたのですが通じるものがあったのですね^_^;。
でも、心得た上で臨みます。
「意欲作」ということで再び期待値アップ!?ヽ(^o^)丿
歩ちゃん、ということは伊藤歩ちゃんも御出演!?嬉しいです。
少し先になると思いますが、夏のお休みにでも(一人勝手に)「岩井俊二鑑賞週間」と称し、『スワロウ…』『リリィ…』両作を観てみたいと思います!
fizz♪さんの優しいお気遣いに深く感謝します。ありがとうございます。(*^_^*)
90年代はあんまり邦画を見ていなかったんですけど、岩井俊二監督作だけはチェックしてました。
性懲りもなく、現代日本の映画監督のマイベストは岩井俊二です。
花アリ、リリイシュシュなんかは本当に大好きで。
そういえば、『告白』を見て、リリイを思い出したという人もいたような・・。
そんな痛い映画でもあるのですが、とにかく音楽や映像表現が美しいので、リリイもぜひー
ようこそおいで下さいましたぁ!
岩井俊二監督、かえるさんの「現代日本の映画監督のマイベスト」なのですね!
実はこの夏の休暇を「岩井俊二作品鑑賞強化週間」と称してリリイとスワロウを観る積りでいます。
かえるさんの「マイベスト」のお言葉を受けてより一層楽しみになりました!
>痛い映画でもあるのですが
はい。なにやらそういう世界のようですね。
その点はしかと覚悟の上で鑑賞に臨みたいと思っております。しかし「期待値が大」の今です。(^^)
あ、その前にちゃんとレンタルで確保しとかないと!・・・^_^;