今年はまだまだ暑い!

秋の気配?は居酒屋さんで見つけました。ビールをオーダーしたら「秋味もあるよ」ということで。麒麟の〈秋味〉大好きです。

そんな暑さの中、梅田ガーデンシネマに『トイレット』(荻上直子監督)を観に行ってきました。

story
プラモデルオタクのレイ(アレックス・ハウス)、引きこもりピアニストの兄モーリー(デヴィッド・レンドル)、エアギターで自己実現のアイデンティティーを保っている大学生の妹リサ(タチアナ・マズラニー)の三兄弟は、人生は退屈の繰り返しに耐えることだと信じて疑わなかった。しかし、生前母親が日本から呼んだばーちゃん(もたいまさこ)との日々を過ごす中で、三兄弟の心に少しずつ変化が起こり始める。(※story、写真とも映画情報サイトより転載させて頂きました。)

日本の偉大なテクノロジーに感謝。
ロケ地カナダ・トロントの優美な景観に心酔。
監督荻上直子の温かい演出にに拍手。
大切なものを失うことで近付けた家族。
家族をおくる2つのシーン、いずれも優しい木々のそよぎが聞こえ、私もこんなふうに送り送られたいものだとしみじみ感じました。
そういう思いもあってか、結構“てんやわんや”な出来事が起こっているこの一家なのに、この映画からは終始“安寧”な匂いを感じました。
それはもたいまさこさんの醸し出す鷹揚とした雰囲気のせいなのか、荻上監督の演出の妙によるものなのか。
長兄モーリーはなかなか魅力的。
やや軟弱とも思えるひょろりとした肢体に鮮やかなプリントのスカートがとても似合ってました。一心不乱にミシンを踏む姿には感動すら覚えます。奏でるピアノの音色にも耽溺。

「欲求に理由を求めるのは無意味だ」とはモーリーが放った台詞。
これは本作のキャッチコピー「みんな、ホントウの自分でおやんなさい」にも通じる言葉でした。
ふっと、江國香織さんが何かの小説に書いてらした「人生が思う通りにならないとしても、人は思う通りに生きるべきだ」っていう一文を思い出しました。
私にとって「ホントウの自分」とはどんな自分なのだろう。
こんな年になってしまったけれど、いいえこんな年になってしまった今だからこそ、ホントウの自分で生きたいなぁって改めて思います。
そんなこんなを考えた作品でした。
センセーという名の猫が登場しますが、この猫がまた本当に思うままに振る舞っていました。

・・・で、ウチの猫くんです。 やっぱり彼も思うがままに振る舞ってる気がします。
家族の“死”を扱っていながらも、なんか温かくて可笑しい荻上ワールド、良かったです!
相変わらず食卓風景が楽しい作品でした。
もたいさんはセリフがない分、あの独特の間と所作の迫力が余計に感じられた気もします。
ずっとだんまりだったばーちゃんが、声を発したシーンも見ものやったし。
モーリー、魅力的でしたね。男前なリサも見ていて気持ちよかったし、
レイのインド人の同僚も笑えました。登場人物の面白さもこの映画の魅力かも。
ぺろんぱさんちの子、こんなアップで拝見するのは初めてですが、
“センセー”にも負けない美猫ですね♪
眼の色はグリーンがかったブルーですか?!すいこまれそう〜
>荻上ワールド
安心して劇場のシートに身を委ねていられますね。突然の爆音や逃げ道のない異形物の襲来に椅子から飛び上がることもなく。^_^;
>もたいさん
あのばーちゃんに眼鏡の奥から言葉もなくじぃっと見つめられるとたじたじでした。
でも言葉は分からずとも、物価の相場は理解できてたみたいですね、ばーちゃん。(*^_^*)
>モーリー、・・・リサ
兄妹が一つになれるっていいなぁって思いました。
そうそう、登場人物と言えばあのサチさんが演じてらした謎の老婦人も何だか良かったですね〜。
>“センセー”にも負けない美猫
ううぅ〜、そのお言葉に嬉し涙です。
ありがとうございます。
目は深めのグリーンってとこです。
でも内弁慶なので掛かりつけのお医者さんには「おりこうさんだねぇ〜」と言って貰ってる割には、私には容赦ない猫パンチが飛んできます。ごく希に猫キックも加わります。トホホ。
> 大切なものを失うことで近付けた家族。
良いですね、ほんわかしているようです。
> 日本の偉大なテクノロジーに感謝。
この意味は何なんでしょうね、映画をみれば分かるのか!でも気になる。
さて、荻上作品だから多分ロングランでしょう、腰をおちつけて観る機会を捜します。
こちらにもお越し下さり嬉しいです。ありがとうございます。
そうですね、これは暫くは続くでしょうね。
荻上作品、“安心して”スクリーンに身を委ねられる感はあります。
私としては実はちょびっとだけ「残念」に思ったところもあったのですが、でもそれ以上に心がほわっとなるところもある作品でした。
「日本の偉大なテクノロジー」という詞は劇中で使われてたものです。
しかし「ホントにそうだなぁ〜」って感じたので、そんな我が国に「感謝したい」気持ちになったのです。(*^_^*)
この映画の事は何かの番組で知っていたが
先日、Tokyoに行って何か映画ないかなあと
検索していたら興味を引く題名でそれをクリック
するとこの映画だった!!
一発で見たい気持ちになり、渋谷へ。
この劇場の前で偶然にも小林聡美さんの芝居の
ポスターと並んで貼ってあった。
凄い偶然!!(Blogに詳細は。)
トイレット、非常に良かった。
前作は、前評判が良過ぎ期待感が大で見たら
うーーーんって感じでしたが今回は、本当に
エガッタ(^0^)
長男、次男、長女、もたいさん、猫、
長女の憧れの人、次男の同僚!
味があっていいね。
しげぞうさん、この映画と“御縁”があったのですね〜。素敵な人生の贈り物ですね〜。(*^_^*)
概ねは同じ路線かもしれないまでも、『かもめ食堂』『めがね』の二作とはちょっぴり趣を異にしていましたね、本作。
(私はそれでもやはり『かもめ食堂』が一番好きですけれどね・・・(^^))
過剰な宣伝を押さえていたぶん、おっしゃる通り新鮮さが感じられたかも知れませんね。
次男君のインド人の同僚、良かったですね。
私は「センセ−」にもうちょっと主張して欲しかったです〜。(^^)