梅田ガーデンシネマに『ミックマック』(ジャン=ピエール・ジュネ監督)を観て参りました。
オープニングからエンディングまで、とにかくジャン=ピエール・ジュネ ワールドをたっぷりと楽しめました。それだけでも大満足。
フランス大統領サルコジさんは「かた無し」でした。あそこまで自国の現大統領を皮肉れる、というかコケにできるってある意味凄い。
story
発砲事件で頭に銃弾が残ってしまったバジル(ダニー・ブーン)は、ガラクタ修理屋のプラカールと出会い、ユニークな仲間たちと共にガラクタ集めを手伝うことに。新たな人生を得たバジルだったが、ある日、頭のピストルの弾を作っている会社と父の命を奪った地雷製造会社を発見。人生をメチャクチャにした死の商人に仕返しをしようと企む。(※story、写真とも映画情報サイトより転載させて戴きました。)

溢れ出るイマジネーション、絵本の原画を見ているような美しい映像、そこかしこに散りばめられた小粋な演出。
大人にとってはガラクタでも自分にとっては宝物、そんなものを無心に集め続けた子どもの頃の心を思い出させてくれました。
「仲間」っていいものだなぁと、ちょっとこそばゆいそんなことににも今更ながら気づかせてくれたのでした。
“そこまで?”の“えらい手の込んでる”、イタズラの域を超えたイタズラの数々でしたが、行きつく「平和」と「脱・戦争」の訴えはバジルのこれからの生きる指針になるのかな? とにかく、そのバジルの思いを仲間たちが自らの思いと重ねたところが既に先ず「PEACE」なのでした。
それからもうひとつ。
一芸に秀でてるってことは何て素晴らしいのでしょうね。
図らずもその一芸を持ってしまった仲間たちは、見た目はヘンテコだけれど、心の中では其々がアーティストであり詩人なのですもの。
奇しくも今朝のBS2『熱中人』に出ていらした、“一曲一アンプ”の精神で独自の真空管アンプを造りつづけているアナーキーなおじいちゃんを思い出してしまいました。あのおじいちゃんも“The アーティスト”であり、すっごい素敵やったから!
本作の登場人物で言えばさしずめ「発明家」と称されるおじいちゃん(演じるはミッシェル・クレマド)かな。
彼が自身の作品<踊るブラウス&スカート>をとても幸せそうに眺めている表情が印象に深かったです。このシーンが、本作中での幾つもの意味あるシーンを超えて、私は一番好き!でした。
off course なところにも生き方はあるのですね。

仕事が早く終わったウィークデーに、また行って来てしまいました、天満のワイン酒場・裏HIROYA。赤ワインと酒肴5種盛り。
本作では仲間たちが一緒に食卓を囲むんですが、「料理番」という名の女性(ヨランド・モロー!)が作るあったかい料理はなかなか美味しそうでした。アルコールをたっぷりしみこませてるというあのパン、食べてみたいなぁ。

> 絵本の原画を見ているような美しい映像
まさにこれです、予告編でもおもちゃ箱のような映像が綴られていて....観たい!です。
> 大人にとってはガラクタでも自分にとっては宝物
こんな子供の心、大切にしたいですね。
なんとか映画館で観たいなぁと思っています。
ソソッテ頂きありがとうございました。
この監督の作品が好きな人なら存分に楽しめると思います。
オープニングタイトルへの流れはとても面白い演出です。(*^_^*)
アメリたちとはまたちょっと違う愛の形があったのも素敵でした。
ところでこの場を借りまして・・・。
『モールス』(「ぼくのエリ・・・」の原作)を読み終えました。映画で美しく描いていた部分、原作ではかなりグロい表現で描かれていたり、ホーカンの人物的な背景描写がかなりキツイものがありました。
しかし、エリが(彼女が本当は何ものであるかとかそういうのを超えて)本当にオスカーを愛していたのが切実に受け止められる内容でした。オスカーよりもむしろエリの方が孤独と闘い愛情に飢えていたのだと・・・エリの孤独が悲しいほどに深く感じられた原作でした。
なんてチラッと思ってしまいました。
そして、あの温かみを感じさせるようなトーンの映像も、ジュネ作品の魅力ですね。
多彩なアイデアが詰まってて、見たあともなかなか全部は思い出せないんですが、
ぺろんぱさんのおかげで思い出した!
踊るブラウス&スカートのダンス、素敵でしたね。
おフランスらしいロマンチックなショットで、いいわぁ〜。
そうそう、『熱中人』観てると「ヘェ〜」って感心してしまう事、しばしばです。
人間たちは、別の生き物、例えば両生類のような感じのいきいきとした表情でした。世界は平和でありますように、お祈りします。
ゆるりさんもご覧になられたのですね。
そうですね、世界平和への入り口は身近なところにあるのだと信じます。(*^_^*)
>あの温かみを感じさせるようなトーンの映像
深〜く色濃〜い画の中にトクトクとした心臓の鼓動が感じられるような温かみがありましたよね。
この日の『熱中人』に出てらした男性、とっても素敵でしたよ。立山で小さなレストランをされているこの御方に、逢いに行こうかとまで思ったくらいです。(*^_^*)
笑うのと同時に「頭いいんやなぁ、この人たち」って感心もしてました。
>別の生き物、例えば両生類のような感じの
面白いご表現ですね。
カッコつけたり表面を取り繕ったり、そんなのを取っ払った時の自分の表情が“いきいき”してたら嬉しいです。
そして・・・、はい、私も世界が平和でありますようにお祈りしたいです。(*^_^*)
PS 「ぼくのエリ・・・」読まれたのですね。
本でも?グロいですか...私は原作を日本でも(インドでも)本屋さんで見つけられなかったので、まずは日本語訳を読もうと図書館予約しています。
映画を観てから本を読んだり、本を読んでから映画を観たり、色々な楽しみ方があります。原作でフォローしていただくのも一考ですよね。
ぺろんぱさんの言葉を心にグロさに負けぬようサラッと読みます。
>「ぼくのエリ・・・」
そうですね、映画は随分と巧く、そしてピュアに作られているなぁと感じました。
しかし原作ならではの良さもやはりあったと思います。
小説(原作)、映画、それぞれの良さがあって二度楽しめるっていうのもいいですね。
『ミックマック』はもしも御都合が合えば・・・ということで。(*^_^*)
本作は予告編を観たときから気になってました。
しかしながら、上映劇場に行くには電車を4回も乗り継ぎしないといけないので諦めました^^;
ということでテレビ放送まで待ってみようかと^^
>一芸に秀でてるってことは何て素晴らしいのでしょうね。
そうそう!これですよ!
なにかひとつでもいいから、ひとに尊敬されるような一芸が欲しいな〜(遠い目)
そうでしょう、そうでしょう〜!、予告編での映像は飛びっきりの映像の集大成でしたものね〜。
しかし4回の乗り継ぎ!それはイケません!映画館に着いたらぐったりしちゃいそうですね。
是非、テレビ放映かDVD御鑑賞でご覧下さいね!
テレビだったら録画して頂いてお気に入りのシーンも何度も観れますもの!(*^_^*)
一芸に秀でる!
私の“お酒をガンガン飲める!”っていうのは一芸に・・・・ならないですよね、やっぱりね。しゅん。
ようやく、高松で公開開始されたので、
後悔のなきよう観て来ました☆
『アメリ』には(流石に)劣りましたが、出て来る女性キャラがいずれも
魅力的で素晴らしくて、楽しい時間を過ごせました。
帰宅して・・冷蔵庫(野菜室)に「運命の女性」が隠れてないかな、
と確認してみましたが・・やっぱりおりませんでした(=^_^=) ←アブね〜
仕事のお昼時間にちょい覗いてみました、コメント嬉しいです、ありがとうございます!
そうですねぇ、、、やっぱりあの『アメリ』を超えるのは中々出ないかもしれないですね。しかし映像の醸す雰囲気は良かったですよね。(^^)
>冷蔵庫(野菜室)に「運命の女性」が隠れてないかな
わお!
そういう感覚、とっても素敵です!
アブナイなんてとんでもない!
いつか現れるといいですね。(*^_^*)
トイレにも冷蔵庫にもそれはそれは綺麗な女神様がいるのかもしれないんですものね。(*^_^*)