数ヶ月前に郷里の親から「片貝の花火を知っているか。日本一大きな花火だそうだが。」とTELがあり、当時それを知らなかった私は、TELのあとネットで片貝の花火のことをちょっと調べたりしたのでした。
そんなに見事な花火なら一度見に行きたいものだと両親が言ってそれっきり花火の話は終わったのでしたが、それから数カ月を経てこの花火のことが映画になっているのを知って、何だか縁みたいなものを感じてしまいました。
story
年に一度打ち上げられる花火に思いを託す、余命わずかな少女と兄の実話を基にした物語。
病弱な16歳の華(谷村美月)の療養のため、新潟県の小さな町に5年前に引っ越してきた須藤一家。毎年、世界一の花火が打ち上げられる“片貝花火まつり”を目前に、急性白血病による半年間の入院生活を終えた華は、兄の太郎(高良健吾)が自室に引きこもっていることを知り、町の成人会に参加させようとするのだが。(※story、写真とも映画情報サイトより転載させて頂きました。)

う〜ん、“ええ話”やったです。
「泣ける映画」とはネット上での多くの人の感想でしたが、確かに、携帯していた薄手のハンカチが観終わった後にはしっとりとして重みを含んでいました。泣けました。
先週鑑賞の『悪人』が人間の暗部を炙り出して非常にヘヴィーであった分、本作は(難病もので涙を誘うものであったにせよ)人間の“いい部分”だけが描かれたいたと言えます。結果的には、それ故に余計に映画『悪人』に登場した幾人かの人生に再度想いを馳せることにもなったのですけれど。
両作品ともにご出演の宮崎美子さんは本作でも愛する娘を亡くす役柄でしたが、その亡くし方には歴然とした違いがありましたね。
「喪失」という点での悲しみは同じでもその後の人生に大きな差異は生じるはずです。
それはさておき、、、
華ちゃんは強い、とにかく強いです。
精神的生命力は誰よりもあるのに、人生はうまくいかないものですね。
しかしそんなふうに強い華ちゃんがつぶやく「(花火って)綺麗ね〜。でも何だか切ない。」の言葉には胸が詰まりました。
この片貝の花火はその殆どが、其々の人にとって一生に一度の記念となるもののようです。
その唯一無二の一瞬の打ち上げに、妹を想って全てを傾ける太郎の姿は、「生きる原点」をそこに感じさせ、どうしたって心震わされてしまうものなのでした。理屈じゃなくて涙が溢れます。
そして実際、様々な人々の多くの想いを込めて打ち上げられる花火は、どれも本当に綺麗でした。
「おお〜っ!」って小さく声に出してしまったくらい。
しかしそれだけに、作品全体として、もう少し「映画ならではの見せ方」をしてほしかったなぁというのが正直なところです。
華ちゃんのキャラ同様に「もっともっとパワフルに迫り来て欲しかったなぁ」と、ちょっぴり残念でした。

主演の高良健吾くんが素晴らしいです。
彼の“しんとした”感じの存在感がこの映画の雰囲気をぐっと高めてくれていたように思えました。
実は私はこの俳優さんを良く知らなくて、「たかよしけんご」君だとばかり思っていたのですが「こうらけんご」君だったのですね。
今後は注目させて頂きたいです。
***後日記***高良健吾くん、『南極料理人』に出てらしたんですね。観に行った時には名前をインプットしていませんでしたが、つい先日観返したときに「あ、高良くだ!」って思った次第です。
最後に、、、「ありがとう」の言葉を素直に言えるって素敵なことなと感じた作品でもありました。
「ありがとう」の言葉って、言う方も言われる方も幸せな気分になれますもの。
エンディングに流れた歌詞から・・・
明日のことは分からないから
いま言っておこう
大好きさ、ありがとう
はい、やっぱり“ええ話”やったです。
さてさて、片貝の花火を大阪の地で眺め、ドイツのビールを神戸で飲む。


アサヒビールから出されている<世界ビール紀行>シリーズの<ドイツ メルツェンタイプ>です。(ドイツのメルツェンタイプをアサヒビール吹田工場で製造した国産ビールですが。)
貴記事を読んでいることに期待しつつ・・(=^_^=)
世界的に有名なアクションスター、ジェット・リーがアクションを封印して自閉症の息子との情愛を演じる映画「海洋天堂」(原題)が今年中国・香港・台湾などで公開されたのをご存じでしょうか。
ジェット・リーは脚本に感動し、ほぼノーギャラでこの映画への出演を決めたそうです。
この映画の音楽担当は、久石譲さんです。医学監修には日本人も関わっているそうです。
しかし、この映画は娯楽作ではないので興行的に不安があるのか、日本での公開はまだ決まっていません。
そこで、この映画の日本公開を目指して『ジェット・リーの「海洋天堂」を日本で観たい!』という活動を以下URLのサイトで行っていて、ネットで賛同メッセージを募っているそうです。
http://oceanheaven.amaterasuan.com/
誠に勝手なお願いなのですが、もしよろしければこの活動に少しでもご協力いただければ幸いです。
(注…私はこの日本公開活動の運営者ではありません)
映画「海洋天堂」のストーリーです
水族館に勤める王心誠(ジェット・リー)は、妻を亡くして以来、自閉症の息子の大福を男手ひとつで育ててきました。
大福は海で泳いだり、水中の生物と触れ合うのが好きでした。
大福が22歳になり、心誠は将来の息子の自立について考えていました。
そんな中、心誠が末期がんに侵されていることがわかり…
香港版予告編動画(英語字幕付き)
http://www.youtube.com/watch?v=F6MGxP2_oi8
ソレイユ支配人様がこのような拙い記事を読んで下さっているとは到底思えませんが、もし“お気が向けば”上映して下さるかもしれませんので、その時は是非に。
・・・とはいえ「是非に」とは強く押し難い点もあり(拙レヴューの後半で「残念なところ」として触れていますが)、ソレイユ支配人様もいろんな作品があって選択にお悩みなのかも知れないですね〜。羨ましいお悩みですが。(*^_^*)(仕事となるとやはり大変でしょうね。)
このような拙いブログに御丁寧な文章をご投稿くださり本当にありがとうございます。
「海洋天堂」(原題)という作品は全く知りませんでした。ジェット・リーさんの作品にも精通していなかったので、ごめんなさい。でも佳き映画なら是非日本で公開して頂きたいですよね!
先ずは貼付頂いたサイトを拝見させて頂きますね。(^^)
ありがとうございます。
こういう兄妹ものを観ると、ついつい妹が欲しくなってしまうワタシです^^;
兄と妹という関係ってなぜか憧れてしまいます。
(ちなみに危ない関係ではないですよ〜)^^;
そうなのですよ〜、私もあまりの評価の高さにびっくりしてしまいました。
私としては本作は「文句なし」と言い難いところも無きにしも非ず、でしたが。
>兄と妹
私にも兄がいますが、憧れを抱かれるかもしれないような関係は学生時代かせいぜい二十代半ばまでです。
少なくともウチはそうでした。^_^;
>危ない関係では
分かってますよ〜。(^^)
でも本作の兄妹は、もし双方に恋人でもいようものなら嫉妬されるで
あろう深き絆でしたよ〜。(*^_^*)
ご無沙汰してます。でも「シネマで乾杯」は、いつも拝見させていただいてます。あまりの難易度に私はコメントできませんが、今日は、この「おにいちゃんのハナビ」を読んで、気持ちを改めないといけないと思うところがあり、お邪魔しました。それは、情けない話しなんですが、今秋の移動で私の部署に来られた女性が、いまどき信じられないくらい外見が素朴な方で、私は仕事が終わるやいなや妹や母に「めっちゃブスな人、久しぶりに見たわ〜びっくりした」とストレートに言ってしまったんです(泣)もう私、地獄へ行くわ〜(大泣)ウエ〜ン・・いやぁ・・口から出た言葉は、もう戻りませんが「ごめんなさい」とも本人に言えず、なんてひどいやつだ私は・・と自己嫌悪に苛んでいます(泣)どうすれば、彼女に罪をつぐなえるでしょうか??教えて下さい vivian
先日は、ホントにつまらないメールを送ってしまい申し訳ありませんでした。コメントはけっこうですので、忘れて下さい。本当にすいませんでした。私なりにいろいろ考えて、彼女と仲良く仕事していこう・・と、それがせめてもの今の私に精一杯できることかなぁ〜と思いました。人間失格とは、私のことです! トホホ (泣) vivian
そして、返信が遅れてしまって本当にごめんなさい!この週末、ゆっくりPCに向かう時間を作れませんでした、本当にすみません。
そして・・・御自身で解決されたのなら私が敢えて何も言うことはないのかも知れませんが、先ず一言!vivianさんが「人間失格」なんてことはありませんよ!
最初のコメントで「自己嫌悪に苛んで」いらっしゃるとのことでしたが、それが先ず大切な一歩だったのですし。
私も、今後vivianさんがその女性の“いいところ”を感じて(見つけて)より良い関係を築けるようになることが一番のより良き方向だと感じました。(*^_^*)
そしてきっとそうなるような気がします。