2010年12月23日

大停電の夜に・・・そして、お知らせ


 暫くの間、ブログをお休みさせて頂きます。
コメントを下さった方には(直ぐには無理でも)必ず読ませて頂いてお返事をさせて頂きますので、どうか見捨てずに拙ブログにお越し下さいね。ぴかぴか(新しい)


さて、少し前にW県のMriちゃんが貸してくれていた素敵な映画『大停電の夜に』(源考志監督)は先の週末に観終え、既に簡単なレヴューをまとめていたのでそれだけでもアップさせて頂きたく思います。
Mriちゃん、ありがとうね。

これは、確かちょっと気になりつつも劇場鑑賞を見送った作品でした。
そういえばトヨエツさんが出てらしたんですね、と期待。
そして、「井川遥さん演じるOLの不倫相手って誰なんだろう」って渋い中年男性を心に描きながら観ていたら、・・・そのお相手は田口トモロヲさんでした。いい役者さんだと思います!好きですよ!田口トモロヲさん!! けれど、つくづく「恋っていうのは理屈じゃないのね」って思いましたです、はい。

story
東京が大停電に遭遇したクリスマスイブの夜を12人の男女の物語を交錯させながら描くラブストーリー。
  クリスマスイブの夜、不倫関係を清算し、泣きながらホテルのエレベーターに乗り込む美寿々(井川遥)。エレベーターボーイで中国人研修生・李冬冬(阿部力)が彼女の顔を心配そうに覗き込んだとき、東京中のイルミネーションが消えはじめエレベーターも急停止した。 (※story、写真とも映画情報サイトより転載させて頂きました。)

                       大停電の.jpg
                       
 クリスマスのこの時期にぴったりの映画です、いいですね、この映画。
心が、それこそロウソクの灯が点ったみたいにあたたかくなります。じんわりと感じる「火」のあたたかさです。

物語の世界は実に“しん”とした静かな世界。
音を感じさせないから現実感もちょっと薄らいで、寓話的な雰囲気が漂いまう。
本当なら大都会であれだけの規模の停電が起これば、街は大混乱をきたし無秩序な物音や不穏な人声で満ち満ちてしまうはず。
なのに、一切をどこか別の世界に閉じ込め、物語はひたすら12人の男女たちを追うのです。この“何処か別世界”的な静かさが実に心地よかったです。

其々のエピソードは結構ドロドロしたものもあったりするのに粘着質的なものや湿っぽさを感じさせず、どちらかといえばライトタッチで適度な距離感を保ったまま描かれているのが妙な安心感も感じさせたりしてね。

其々の役者さんがみんないいです。
エピソードとしては、(“トンデモ展開”になっちゃうお話だけど)銀ちゃん(吉川晃司)と礼子さん(寺島しのぶ)のパートが好きかなぁ。寺島しのぶさんは、銀ちゃんに「写真」を差し出した時のあの「眼差し」だけで凄い女優力(魅力)を感じましたね。
全ての物語をそっと支えてくれているかのような田畑智子ちゃん(手作りのロウソク店のオーナー役)の存在もとても素敵です。

そして、映像が美しいですね。
暗闇に柔らかな炎をくゆらせる、たくさんの手作りのロウソクたち。
停電の夜にロウソクを灯してそっと誰かを想うのもいいかな・・・そう思わせてくれる映画でした。

あ、そうそう。
トヨエツさんがオーナーを演じるJAZZ BARで、ある一枚のレコードのジャケットが素敵なアイテムとなっていました。ビル・エバンスの『ワルツ・フォー・デビー』です。
このアルバムのジャケットはとっても素敵で、Jazzファンの方々は勿論でしょうけれど、そうじゃない人にとっても、一度見たら多分忘れないような“可憐さとノスタルジア”を感じさせる小粋なジャケットなのです。何だか嬉しかったです。

停電の夜に備え、ロウソクと好きなアルコールだけは備えておきたいです。

・・・皆さん、どうぞ良いクリスマスを。ぴかぴか(新しい)




posted by ぺろんぱ at 20:30| Comment(16) | TrackBack(1) | 日記
この記事へのコメント
ばんはです。

しばらく更新をお休みされるとのこと。
ご復帰をお待ちしておりますよ(=^_^=)

本作は・・衛星第2で観たかなぁ・・?

任侠系(?)の2人のエピソードが、どうにもドラマドラマ
し過ぎてて、ちょっと違和感あったような・・

ラストで、一部の登場キャラがまとまったりするんでしたかね?
群像劇としては、ハデ過ぎず、上質だったように記憶してます。
Posted by TiM3 at 2010年12月24日 01:25
こんばんは。
突然のことで驚きました。
大好きな場所がお休みになると淋しくなります(ノ_-。)
私もその日を心待ちにしておりますね♪

>何処か別世界”的な静かさ
>映像が美しい

この二つにはいつも心惹かれるポイントです。
是非観てみたくなりました(^-^*)/

ぺろんぱさん、どうぞ良いお年をお迎えください。
今年はぺろんぱさんに引っ張ってもらってなんとか続けて来られた私でした。
心から、ありがとうございましたm(_ _)m
Posted by fizz♪ at 2010年12月25日 02:35
残念ですね〜 楽しみにいていましたのに
また いつか再開すること祈っています

こちらは何とかがんばって続けますので
またコメントなどお寄せください
ではでは

Posted by The lonely One at 2010年12月26日 23:08
懐かしいです。
この時期観るのにぴったりのファンタジックな作品でしたよね♪
停電よりも今、急かされる思いを抱えた人たちの
心を灯すストーリーに映像が、
なんだか優しい作品だったと記憶しています。

お休みされるのですか?
このところ忙しくて皆さんともお話が出来ませんでしたが、
やっと連休に入れましたのに・・・すれ違いデスね(uu。
お早い復帰を楽しみにお待ちしています☆
Posted by kira at 2010年12月27日 12:11
気づくのが遅かったですが.....
しばらくお休みですか。また復帰お待ちしています。私が「ノルウェーの森」読み終えるまでにはお戻りください。

> 停電の夜に備え、ロウソクと好きなアルコールだけは備えておきたいです。
そのとおりですね、でもクリスマスの夜はロウソクだけでも。
Posted by west32 at 2010年12月28日 00:17
TiM3さん、こんにちは。
早速にコメントくださっていたのに、結局お返事がこんなに遅くなってしまって申し訳ありません。
突然の実家事情でなかなかゆっくりとPCに向かえる時間が取れません。(涙)
早く落ち着いて、また再開できる日が来ることを本人も切に願うばかりです。その時はまたどうぞ宜しくお願いいたしますね。

>任侠系(?)の2人のエピソード

あ、私がよかったかなぁと感じたのはそのエピソードだったかも。TiM3さんは苦手でいらっしゃいましたか・・・。^_^;
おっしゃる通り、あれが一番「仕立てられたドラマ」っぽくはありましたね。でも何だか惹かれました。寺島さんの女優力にも惹かれたのかも。

各エピソードが微妙に絡まりあって最後は光が灯る・・・なかなか素敵な映画でした。
Posted by ぺろんぱ at 2010年12月31日 10:20
fizz♪さん、こんにちは。
温かいコメントをありがとうございます。
不測の事態で少々疲れておりましたが、元気が出てきました。(*^_^*)

本作はクリスマスに限らず、年末のこの大晦日なんかにもぴったりの一作かと感じます。
いえいえ、いずれの時でも、またゆっくりとなされる夜に一度ご覧になってみて下さいね。

今年一年、こちらこそ本当にありがとうございました。私もfizz♪さんのブログからいろんな力をもらいましたよ。早く再開して、またfizz♪さんと会話をさせて頂きたく思っています。
どうぞ良いお年をお迎え下さいね。
Posted by ぺろんぱ at 2010年12月31日 10:27
The Lonely Oneさん、こんにちは。
コメントをありがとうございます。

・・・はい、自分でも本当に残念です。(涙)
年間「MY BEST」の記事も挙げたかったし、『デザート・フラワー』を観たかったんですよ。
事情が落ち着いたら再開したいと思っていますので、その時はどうぞ宜しくお願いいたしますね。
ロンリーさんのブログにも、いつかゆっくりとお伺いいたしますね。(*^_^*)
Posted by ぺろんぱ at 2010年12月31日 10:33
Kiraさん、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます。

そうですね、この時期にぴったりの作品なのですよね。(*^_^*)
突然の事情でお休みせざるを得ない今ですが、その直前にこのような優しい物語に出会えてよかったなぁと思っています。

早く再開できるよう頑張りますので、忘れずにどうぞまたいらして下さいね。
私も早くKiraさんはじめ皆様のブログにお邪魔させていただきたく思っています。よいお年を。(*^_^*)



Posted by ぺろんぱ at 2010年12月31日 10:39
おはようございます。
ぺろんぱさん、しばらくお休みするのですね。
はやく復活されることを願っています。

今年はありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

・・・通常なら年末年始のご挨拶は〜ってところですが
ネットなので無視しております^^;
Posted by ituka at 2010年12月31日 10:46
wst32さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

ノルウェイの森、読んでいらっしゃるのですね!
何だかとても嬉しいです!west32さんの心に何かが残る・・・そんな一冊になればいいなぁと思います。
では頑張って早く復帰せねば!(気合!)

停電の夜には、先ずはロウソクですが、やっぱり私にはアルコールは必需品です。こんな私でゴメンナサイ(*^_^*)。
Posted by ぺろんぱ at 2010年12月31日 10:48
itukaさん、こんにちは。
お越し下さりありがとうございます。

少しでも早く再開したいと思っておりますので、忘れずにどうぞまたお越し下さいね。
今年はこちらこそ本当にありがとうございました。
年間MY・BESTも書きたかったところですが、いつか皆様の「BEST2010」を楽しみにお伺いしたいと思っています。

itukaさん、来年もどうぞ宜しくお願いいたしますね!(*^_^*)
Posted by ぺろんぱ at 2010年12月31日 10:59
はろはろ、しげぞうでございます。

あけおめことよろ!!
この映画、大分前に見ましたよ。
そのあともDVDで。
クリスマス時期になると
♪マイ・フーリッシュ・ハートが流れ、
このシーンが蘇ります。
いい映画だよね。

Blogのお休み残念ですが
また、復活待っています。
ちょっとの間は、他の人のBlogへの
書込みも待っていますよ。
では、また。
Posted by しげぞう at 2011年01月04日 23:12
しげぞうさん、はろです。
明けましておめでとうございます。
返信がこんなに遅れてしまってすみません、なかなかゆっくりとPCに向かえる時間が取れませんでした。ごめんなさい。
この映画、あたたかな気持ちにさせてくれるいい映画でしたね。
しげぞうさんは最初はスクリーンでご覧になったのでしょうか?この映画、キャンドルの炎の揺れるシーンとか、大画面で観てみたかったなぁと感じさせる映像美でした。

今日は少しまとまった時間が持てるので、劇場での映画鑑賞は無理ですが御無沙汰している皆さんのブログにお邪魔したいなぁと考えています。
しげぞうさんのブログにも後ほどお伺い致します。(*^_^*)
今年も宜しくお願いいたします。
Posted by ぺろんぱ at 2011年01月08日 11:02
cochiです、こんばんは。
今年も宜しくです。
うんうん、ゆっくり待ってまーす。
拙ブログにお越しいただきありがとうございます。
今度はぺろんぱさん届けーのつもりで書きましょう。
Posted by cochi at 2011年01月08日 22:41
cochiさん、こんにちは。
温かいお言葉をありがとうございます。

「届けー」の声が響いたら(いいえ、届かなくても)cochiさんのブログにお邪魔したく思います!
今年もよろしくお願いいたします。
Posted by ぺろんぱ at 2011年01月10日 11:27
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