先ずは楽しかったこと。
久々にTSUTAYA巡りをして、二軒目でやっと見つけました。
『ラン・ローラ・ラン』(トム・ティクバ監督)のDVDです。
先日、弊ブログにくださっていた某コメントで「観たい!」と思い、捜し歩きました。
主演のフランカ・ポテンテは、その恋人マニ役のモーリッツ・ブライブ・トロイと共に先日劇場で鑑賞した『素粒子』に出演していた役者さんです。

story
本国ドイツで大ヒットを飛ばした、ハイテンションなラブ・ストーリー。
ベルリン、夏。ローラ(フランカ・ポテンテ)の家に恋人マニ(モーリッツ・ブライブ・トロイ)から突然電話が掛かる。
ボスの10万マルクを無くし、12時までに金を作らないと殺されると懇願するマニ。彼の悲痛な叫びを聞いたローラは、金を工面するため家を飛び出す。(シネマトゥデイより)
ローラが恋人を救うためにただひたすら走るということ以外は全く予備知識なしで臨みましたが、結果的にそれがよかったように思います。
ローラは走る・・・だた、走る。マニを救うため、そして自分自身を見失わないために・・・。
音楽に乗って、足下からドクドクドクと波打つようにビートが響いてくる高揚感。そして観終わったあとの、あの‘憑きもの’が落ちたような爽快さは何?!
ローラとマニの運命が3パターン描かれるのですが(グウィネス・パルトロウ主演の『スライディング・ドア』を思い出しました)、パターンを変える毎に、ローラが少しずつパワフルに、そして運命の(幸運の)女神が味方をし始めるかように彼女にツキがついてくるのが面白いのです。
そして微妙に前回パターンを踏襲しているのが更に面白いのです。(3パターンは同時に存在するパラレルワールドじゃなくて、まるで時系列の世界のよう。タイムマシーンに乗って何回も戻る時間を変えて試行を繰り返したかのような。)

余計なものをかなぐり捨ててただ恋人を想い走る・・・『走れメロス』じゃないけれど、その純粋な行為(ローラが劇中でやってることは結構へヴィなんですが)が実を結ばなくては、観ている方はこの映画がトラウマになってしまうというものです。
で、やはり、この映画はそれなりのハッピーなラストを用意してくれています。
「自らを信じる力」と「誰かを愛する力」が、「運命をも変えていく力」になるということなのでしょう。
その力がローラとマニだけじゃなくて出会う人すべての運命をも変えていくのですが、その過程がどこか“寓話的”に描かれているのも興味深かったですね。
ローラが走る、そのフォームがとにかくカッコイイ。
痛快で元気をもらえる作品であり、どこか「人生の示唆」にも富んだ、私にとっては◎の作品でした。
(コメントをくださったTiM3さん、ありがとうございました。)
さて、次は楽しみなこと

7月7日公開のアキ・カウリスマキ監督の新作『街のあかり』です。
ファンなのにちっとも知らず、先日お伺いしたBar Wishy-Washy のママさんに教えてもらって知った公開です。もっと情報のアンテナを張り巡らせてないと駄目ですねぇ・・・。

街のあかり、1シーン。 今からとてもワクワクしています。
映画のキャッチコピーは、“夕暮れに輝く、小さな幸福”。
でも『浮き雲』『過去のない男』に続く「敗者三部作」の最終章ということらしいですが、アキの作品は殆どが敗者の物語だと思うのだけどなぁ・・・。
もう一つ楽しみなこと。
飛騨高山を旅して来た友人がお土産にくれた地酒ミニボトル6本セット。その名も<地酒蔵>。


豊年純米酒(純米)・やんちゃ酒(本醸造)・飛騨の華(本醸造)・鬼ころし(本醸造)・関眞弓肥太右エ門(特別純米)・飛騨山川(大吟醸)というラインナップです。
こういうのは6種全てを其々グラスに注いで利き酒するのが楽しい飲み方ですね。早速やってみます。
いい映画を観てパワーをもらって、美味しいお酒を飲んで栄養を蓄えて、来たるアキ・カウリスマキの新作にベスト・コンディションの状態で臨みたいと思います。
早速、ご覧になられたんですね『ラロラ』(←どんだけ略しとんじゃい!)
私的に印象に残ってるのは、
○状況を何とかしてくれそうな人物の顔がまず画面全体に表示され、イッキに消えて行く演出(=^_^=)
○階段を駆け下りるシーンのアニメ化(何であそこ、アニメにしたんかな?)
○空中に投げ上がった受話器がガシャッとフックされる演出(←これはメチャカッコいい!)
ワタシはジョニデの『ニック・オヴ・タイム』を連想したでしょうかね。
また観直したいもんだのぅ・・(・ω・)
『スライディング・ドア』、ワタシの好きなグウィネス作品ですね〜。
あの作品は何故か『チューブ・テイルス』を彷彿とさせてくれますね。
近所にビデオレンタル店がないもんで、羨ましいです。。(最近のレンタルはビデオ媒体じゃないそうで・・)
かれこれ10年前に観た映像が一瞬甦りました♪あの赤毛で走るローラの走りっぷりと突然アニメになる場面がパッパッパッと(^^)
この映画の印象が良かったので(「ヘヴン」より好き!)「パフューム」も期待してたんですよ!
でも、こちらはとうとう映画館で観られないままなんですが・・・。
DVDの発売が待ち遠しいっス(^^;
そうそう、私はもう一つ思い出した作品が・・・。それは『フィフスエレメント』です。って、それはミラ・ジョヴォヴィッチの赤毛だけなんですけどね(^_^;)。
この作品、本当に色んな手法が面白かったです。あのアニメも。(ブログ内で言及すべきでした。)
ありがとうございます。
ところで、ウチもTSUTAYAはかなり歩かねばならないところにしかありません(T_T)。それでも徒歩圏内ではりますが・・・。
利き酒は楽しいです(*^_^*)。同時に飲み比べると、お酒は全て味が違うのが如実に分かります。
ローラの走りっぷり、ホントに良かったです〜。
私も『ヘヴン』は観にいきましたが、ヘヴンと同じ監督とはちょっと分からないくらい、この作品は“飛んで”ますよね。
感覚だけですが、『パフュ−ム』は『ヘヴン』側かと・・・いえ、感覚だけなんですけどね・・・^_^;。
主人公の赤毛のローラの走りっぷり、アニメのローラが印象的でした。
そうですね、やはりあのアニメは凄く効いていましたね。
皆さんより随分遅れてですが、いい映画にまた一つ出会えて嬉しいです(*^_^*)。