梅雨の晴れ間の先日、シネリーブル梅田で45分のショートムービー『キミとボク』(やまがらしげと原作、窪田崇監督)を観ました。
七夕に出会ったから銀王号と名付けられたアメリカンショートヘアの子猫と、漫画家を目指す青年(中村蒼)との10年と少しの物語です。

※画像は映画情報サイトよりの転載です。
・・・そうか。
猫は空気で全てを感じとることができる(劇中の台詞)のか・・・。
そういえばウチ猫も、否、猫に限らず犬もその他の人間と暮らす全ての動物たちはみな、空気で全てを察知するものなのだろうな。
私が心穏やかでいると、ウチ猫も実にゆったりと泰然自若としている。
私が神経質になってしまった時は、ウチ猫もどこかぴりぴりしていたようだ。
そして、悲しい出来事があって大粒の涙をこぼしたあの時、あの子は前足をそっと私の頬に当ててくれた。
こちらが思っている以上に、動物たちは全てを見通しているのかもしれない。
銀王号。
生後2、3カ月で、未だ短くてけば立った柔らかい毛。
猫だー!って近付いてきた小さな女の子たちにビックリして、小さな四肢を飛び跳ねさせて逃げてゆく姿。
全てが愛おしく、「ボク」でなくとも銀王号を守ってやりたいって思った。
10人に満たない猫好きの(多分)観客はみな、暗転した劇場の中できっと相好を崩して慈しみMAXの顔だったことと思う。
別れはいつか必ずやってくる。
だから、どういう迎え方をさせてあげられるか、それが大切だと思う。
銀王号は幸せだ、とても。
劇場を出た後、私も思った。ウチに帰ろう(劇中の言葉)、と。
ウチに帰ろう。
一刻も早く、ウチ猫に会いに。
だからこの日はウチ呑みです。

フォアローゼスのハイボールは度数7%でも私には薄くてちょっと甘かったです。バーボンが残ってればガバッと足してたところ。
それにしても本作、悪い人間(小動物を捕らえてどうこうしようとする族)が出てこなくてホッとしました。
現実世界もそうであってほしいと願ってやみませんが。
この作品、今日観に行く予定にしてたのですが、
土曜日から18時過ぎからの上映のみに変わってたので
断念いたしました。
45分という短いフィルムなんですね〜。
DVD鑑賞になってしまいそうですが、今から楽しみデス。
家路を急ぐぺろんぱさんの姿を想像して、少し幸せな気分になりました。
そうでしたかー、ではDVDでご覧になって下さいませね。(*^_^*)
でも考えてみれば、本作は映画館よりも100%プライベートな空間で一人で(勿論お二人で、でも)ひっそり楽しんで頂くのに向いている作品かもしれません。
銀ちゃん(←こう呼ぶと蒲田行進曲みたいですが)、幸せな猫だと思いました、心底。(^^)