三連休の初日14日は、迫り来る台風にもめげずシネ・リーブル梅田へ『キサラギ』(佐藤祐市監督)を観に。
(酒宴が続いてブログへのアップが遅れてしまいましたが。)
これ、気になりつつ一旦は見送りかけたものの、当ブログに時折コメントを下さっているTiM3さんのブログ記事に触発されて「観たい」熱が再発・・・曲者俳優・香川さんのカチューシャを楽しみに行って参りました。
想定を嬉しい意味で裏切る面白さ! そして、私、まさかこの映画で泣くとは思いませんでした。・・・泣きました。
story
自殺したアイドルの1周忌に集まった5人の男が、彼女の死の真相について壮絶な推理バトルを展開する密室会話劇。
売れないグラビアアイドル如月ミキが自殺して1年、彼女のファンサイトの常連である5人の男が追悼に集まる。家元(小栗旬)、オダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、スネーク(小出恵介)ら5人は、思い出話で大いに盛り上がるはずだったが、「彼女は殺された」という言葉を引き金に、事態は思わぬ展開を見せ始め……。 (シネマトゥデイより)

先ず、脚本がしっかりしているなぁと感じました。
舞台でリメイクしても面白いと思われるワンシチュエーション・ドラマですが、映画ならではの作りの3DCGアニメ(スーパーライブメーション?)の挿入がいいように効いて、これはやはり「映画」として、且つ「スクリーン」で楽しみたい作品だと思いました。
それから、其々の個性的な(なにしろ“オタク”の世界ですから)キャラクターをしっかり表現してくれる俳優さんたちの配置具合?がいいです。
カチューシャの香川さんは、もうその“危なさ”でダントツに異彩を放っていて、あの目線に思い出してもゾクゾクします。
あと、ユースケ・サンタマリア。
彼は中々いいですねぇ。真面目な役柄で笑わせるような、ジョーダン!?な台詞で泣かせるような、面白い役者さんではないかと・・・。
この雌雄を決するかのような二人(二人とも滑舌が良くて聞いていて気持ち良い)に後の三人も其々コミカルに絡んできて、其々の役柄に其々の「見せ場」が用意されます。
本当は誰がアイドル・如月ミキを最もよく知っている人間なのか、誰が最も近しい人間であるのか・・・。“彼女は殺された”説に
則って犯人を捜していく中で、心底では実は其々のオタク度を命がけで競い合っっていたりする・・・そんな世界が面白くて、途中からは観ている側もテンションが上がりっ放しになっているという、不思議なパワーを秘めた作品でした。

其々が、其々の心に宿す如月ミキ。
それは例え「身内」であったにしても、結局は心の中の「アイドル」だったのですね。
ミキを支えているはずだった家元クンも、本当は彼自身がイジメという苦しい日常からの脱却ということでミキに支えられていたんですが、そういうシーンを最後にさり気無く見せる作り方も、なかなか渋いじゃありませんか。
ただ、ラストのラスト、2008年のシーンは、「ミキはやっぱり“永遠のアイドル”として(一部の人間の間に)語り継がれる存在なのさ」という落としどころにしたのだと思いますが、私にはあれは蛇足になってしまった気がして、それが唯一残念でした。
ん〜〜〜、あと○十年若かったらちょっぴりアイドルになってみたい気もする、そして小栗旬クンみたいな男の子から200通もファンレターをもらってみたい気もちょっとだけする・・・・若くない女性が妄想を繰り広げてしまうオモコワ映画です。
ちなみにウチのキッチンの洗剤もファミリーピュアです。って、共通点それだけかっ!!?
密室会話劇のあとは、密室酒宴ですか?
いえいえ、ちっとも危なくない、友人達との健康的な酒宴です。

酒宴の主演はこちら。芋焼酎・無濾過にごり酒です。でも焼酎の「にごり」ってちっとも濁っていないのです。
これは原料芋の荒さをいい意味で残した芋焼酎です・・・とは、焼酎アドバイザーさんの販促コピーでしたが。
翌日はまた久々に再会した別の友人達とのお酒。
「会話」が何よりのお酒の友、いえ「会話が主役」なのだと改めて感じた日々でした。
いよいよご覧になられたんですね。
個人的には・・たぶん「今年一番の邦画」になるんじゃないかと思います。あそこまで“心の中で席から身を乗り出して鑑賞した”のって『嫌われ松子』以来なんじゃないかなー(=^_^=)
ラストは皆さん「蛇足」とおっしゃるようだけど・・ワタシは「しんみりさせないためのギャグ的なオトシ」と解釈しました。
きっと製作段階で何パターンかのエンディングが提案されたように思います(妄想)
ワタシもかつては某アイドルに熱を上げまくったことがありました(遠い眼・・) それ故、より本作に思い入れが強まるのかも知れません。
『邦画は死せず』
これを本日のひと言と致します(・ω・)
小栗旬、イケメンで公務員、っつーか警視庁!?
お父様は警視総監!?
なのにアイドルオタク!?
と、変わってるな〜と思ってたら、
エンディングで、イジメられているシーンがあったので、
アイドルに熱を上げるのも
現実逃避からかなぁ、なんて思いました。
エンディングでようやくホントに微妙なアイドル(!?)如月ミキが歌っているのを見て、
実際に存在した映像を見て、ああ、現実にいたんだよな、虚像じゃないんだな、
という。
なんともおもしろい映画でした!
今のとこ、今年のナンバーワンです。
そうなのですね、その某アイドルさんってどなたなのでしょうね・・・(^^)。
私もエンディングでミキちゃんの歌に合わせて踊る5人の男性達に何故かグッと来てしまいました。
今日の「本日のひと言」も大きく頷けるものですね。
TBもありがとうございます。
>微妙なアイドル・・・
確かにね^_^;。
だからこそ「僕の、僕だけのアイドル」なのかも知れませんね。あの子の良さは僕だけが知っている、みたいな。
最後の最後にミキちゃんが実像となって登場する・・・あれで「如月ミキ」が光りましたね。
私も7月初め、名古屋のミニシアターにて「キサラギ」観ました。
ペロンパさんがいつ紹介してくれるか・・・と待ってたんです(^^;
オープニングは舞台劇を観ているような、ちょっとオーバーかとも思える台詞と動きでしたが、その雰囲気にも慣れて、気がついた時には5人の掛け合いに引き込まれていました。
それぞれの素性が明かされていくくだりはもう爆!爆!
最後、ミキちゃんと一緒に力一杯躍っている5人も、一生懸命さが伝わってとっても愛らしかった〜(危険?!)
『それでも生きる子供たちへ』
その日、同じ映画館で上映してましたが、こちらは日を改める事に。
それって絶対正解でしたよね??(^^;
そうそう、オープニングから「世界」に引き込まれるまでの“ちょい引き”もありつつ?私も最後にミキちゃんの映像に合わせて踊り歌っている5人にエール!です。
私もオタク度高いです、karcyさんと一緒で危険かも、です。
『それでも・・・』はまた日を改めて御鑑賞を・・・(^^)!
予告通り、やって参りました。(o^^o)ノ
この作品、スルーのつもりでしたが...
実は鑑賞のきっかけは、ぺろんぱさんなんですね、これが(笑)
鑑賞作品の意外性に惹かれ観に行きました。
面白かったですね〜
適材適所のキャスティングと見事な脚本には、脱帽☆
あの「ゆれる」の兄ちゃんが...いちご娘?
ホント恐るべし香川さんです。
他の俳優さんもピッタリはまってて、2時間弱、全く飽きずに惹き込まれました。
ところで「ママレモン」って、今でもあるんですか?(笑)
コメントとTBありがとうございます!
私も他のお方のブログ記事がキッカケで観に行きました。「ブログの輪!」ですね。(表現、古いっすね^^;、スミマセン)
香川さん、他のメンバに「ド変態」とか温かい評され方をされてましたが(^_^;)。やっぱり凄い役者さんです。
ママレモン、そういえば見かけませんねぇ?
今度スーパーに行ったらリサーチしときます!
良かったですね、香川さんの怪演も素晴らしいですが、ユースケさんのシリアスものも良いですね。
あと、如月ミキの歌も????
PS トラバさせて頂きます。
観てこられたのですね(^^)!
そうなんです、如月ミキのあの歌、結構いいでしょ!
私、香川さん、もとい、いちご娘さん達と一緒に踊ってみたいです。
今から貴ブログにもお邪魔しに行きます!
この作品、実は先週鑑賞済みでしたが、
記事を書くのが遅くなり、慌ててUPしました。
小栗君、関東ではつい先日まで「GTO」の再放送をやってましたが
数少ない普通の高校生でしたよ。
リンクの件、先にお申し出下さりありがとうございます。
稚拙なブログですが、どうぞよろしくお願いします♪
小栗君は、実は私は今作で漸く役者さん振りを拝見したというところです。騒がれていたのにちっとも出演作をみていませんでした(^_^;)。
だから今になって出演ドラマの再放送なんかに目が止まっています。いいですね、小栗君。
リンクの件、ありがとうございます。
今後とも宜しくお願いします。