梅田ブルグ7で『猿の惑星 創世記』(ルパート・ワイハット監督)を観ました。
SF映画の名作として広く知られる、高度な知能を持つ猿に支配された人間世界を描いた『猿の惑星』(1968年)。本作は、人類の文明が崩壊し高度な知性を持つ猿が誕生したその“起源“を描いた物語です。
文句なし!いまだ興奮醒めやらず。
『猿の惑星』のラストに思いを馳せつつも、これは独立した新しい一個の見事な衝撃作になっていました。

※画像は映画情報サイトよりの転載です。
ある新薬の開発を巡って図らずも実験台であったチンパンジーが高度な知恵を付けてしまうのですが、人間と猿が“知能役割の摩り替わり”をゆっくりと進行させていくのかと思っていた私は、後半の怒涛の展開に驚くばかりでした。
一気に人間たちより優位に立った猿たち。次々と雄叫びを上げる猿たちの姿に忘我の感覚でした。
映像がCG映像であることは思考として冷静に納得していた積もりでしたが、実際に本作を観た「感覚」が冷静さをうわまわった感。
特に、全身に鳥肌が立ったのはシーザーが初めて言葉を発するところ。
「鳥肌が立つ思い」とは拙ブログで時々使ってきた表現ですが、このシーンでは本当に鳥肌が立ちました、全身に。
嗚呼しかし、初めて発した言葉があのひと言であったとは。
被支配への拒絶、人間への憎悪。そうか、そうやって人間は人間同士のみならず他の動物たちをも敵に廻してきたのか、、、という思い。
コトの起こりがシーザーを産む母親猿の「母性」であり、育ててくれた人間たちを思うシーザーの「家族愛」だったということも、暗澹たる思いに拍車をかけます。
しかし全編をささえていたのが、他ならぬチンパンジー・シーザーのこの“人間的な情感”なのでした。いくら虐げられていた相手(人間)でさえ殺すことを是としなかったシーザーですが、やがて仲間の非業の死である一線を超えます。この変貌の過程も人間以上に人間的です。
人間の醜さとシーザーの高潔さとの差異がくっきりと浮かび上がり、人間でありながらシーザ−たちに喝采を送ってしまう私。
全編を覆う「哀」の空気、そして圧倒的なドラマ性にすっかり掴まれてしまった感じがしました。
生態系をむやみにいじってはいけないという警告も。 報いは人間に、地球に、容赦なく来ます。
エンディング途中にに「もう一つの崩壊」の序章が挿入されますよ。 スクリーンを走る航空路線が実に不気味でした。
公開中に劇場でもう一回観たい、です。

某居酒屋さんでのハイボール・濃い目(ダブル)バージョン。
こうやって呑んでいても映画の色んなシーンが甦ります。
しかし、、、知能を身に付けたなら、飛んだり跳ねたりパワフルな破壊力もある身体的能力を備え持つチンパンジーの方が断然強いに決まってますよね。
人間って脆いのだ。
> 文句なし!いまだ興奮醒めやらず。
エッ?!?!?!
なんか気になりますね、このぺろんぱさんの言葉。
> 特に、全身に鳥肌が立ったのはシーザーが初めて言葉を発するところ。
前作では、意味深な形で赤ん坊がしゃべる言葉でしたが、こちらはちょっと違うかもしれませんね。
ぺろんぱさんの言葉で、ちょっとそそられました。
このレヴューは観終わった後にメモ書きしてたものをあまり修正せずに使っちゃったところもあり、少々控えめに受け取って下さいね〜。(^^)
でも全編に「哀」を感じる演出は好きです。
今もやっぱり幾つかのシーンが甦り、圧倒的なドラマ性に今もちょっと酔ってるのかもしれません。(*^_^*)
初めて言葉を発するところ!
ワタクシ、その大事な瞬間を油断してたのかピンとこなかったです(汗)
っていうか太い雄叫びだと思ってたので、あれ???でした。
つまり一瞬の置いてけぼり状態ってやつですね(笑)
壁に描く窓枠やら、それを消す行為に至るまで巧く話が進んで行ったと思いますが
なんせ、あの目の造形に拒絶反応起こしてたのかもしれません。
思えば大したことじゃないんですけどね^^;
はい、やっぱりあそこでゾワ〜ッときました(鳥肌)!
ああ、でも確かにあの単語は短いし、さらにスローで発せられると雄叫びに聴こえなくもないですね。
>壁に描く窓枠やら、それを消す行為
あれには泣きました。
あれをもう一回観たい気もあるんです。
>あの目の造形に拒絶反応
そうなのですか・・・。
いえ、ハリウッド映画に精通してない私なので、そこんところの演出にダメだしが出来なかったのだろうと思いました。どんなんを観ても「うわぁっ!!」って思っちゃうような、ね。^^;
itukaさんの冷静な見極め力を「流石だな〜」って感じておりましたです。(*^_^*)
途中からでしたが気がついた子供が録画してくれていて
また見直してみましたが、
上手く繋げてあって、心を捉れましたね!
お隣さんは、ただ車を壊されたりだけの不運な登場人物ではないと踏んでいましたが
職業を名乗っていた時点で予想がついたとはいえ
あのラストは、とってもブキミでしたね〜。
もう次が楽しみです♪♪
オリジナル猿の惑星!
チャールトン・ヘストンのあの慟哭!ああ、私も観返したいです、今!
素早いご対応、さすがはkiraさんのお子さんでいらっしゃいますね!(*^_^*)
>職業を名乗っていた時点で予想がついたとはいえ
私はそこまで予想してませんでした。^_^;
あのラスト・・・人類終焉の訪れが早そうでしたね〜。
>もう次が楽しみ
やっぱり「次」はありますよね!
私も楽しみにしつつ、次回作もこの「創世記」の世界観を上手く繋げていって欲しいなぁ〜と願います。でも違うなら違うで“あっ!!”と言わせてもらえるならそれもいいかも!(^^)
お父さん役を、チャールトン・ヘストンさんに演じてもらったら、
往年のファンも大喜びだったかも知れませんね(=^_^=)
病気の影響で、ライフルを持ち出して近所を徘徊するとか(←やめなさい)
シンプルで丁寧に綴られたSFって、何だか近年でも稀な気がして
その辺に感心させられました。
何かが起こった時は、高松空港をすぐに閉鎖して貰うよう、今度県知事に言っときます(うそ)
追記:ブログのテンプレート、素敵ですね。一瞬「ルービック・キューブ」にみえてしまったワタシは、きっとお疲れ、、(⌒〜⌒ι)
TiM3さん、こんばんは。
>チャールトン・ヘストンさんに
そうですね、御存命でらしたら多分きっと一番にお声がかかったでしょうね。
これはSFという括りに収まりきらない作品のような気がしました。
有事の際は是非高知県知事に御進言下さい。
私も(どこまで有益に稼働してるのかわかりませんが)神戸空港管轄の神戸市・兵庫県には言っときます!(うそです)
テンプレート、ちょっとキャラ的に違いますがまた季節が変われば変えると思います。それまでどうぞお付き合い願いますぅ!