先週末は邦画・野村惠一監督の『二人日和』を観てきました。
これは友人が進めてくれた作品。
オープニング、音楽の使い方、諸々のシーンで私が愛するフィンランドのアキ・カウリスマキ監督を髣髴とさせるようなトーンが感じられました。彼女のイメージからして、この邦画は最初意外だったのですが、そういえばアキ監督作品を最初に私に教えてくれたのも彼女だったなと、妙に納得してしまいました。
難病におかされて余命幾ばくも無い妻を、不器用な形ながら支え寄り添う夫。それでも最後に妻は逝ってしまう・・・。
さて、独りになった自分は一体どんな逝き方をするのだろうなと静かに考えてしまいました。
京の町家で神祇装束司の夫が周囲に妥協せず自らの審美眼で染め、作り上げる色装束が鮮やかに映し出されていました。あぁ、そう言えば(映画を紹介してくれた)彼女は着物を愛する人だったとここでも妙に納得していた私。
なかなかよかったです。
とある夜の夕食のシーン・・・ぐじの御造りや煮物を並べて病気の妻はお味噌汁、夫は熱燗を飲むのですが、その熱燗がストーブの上に置かれた薬缶につけられた徳利なのです。いいですね、電子レンジでチン!だと風情がありません。冷めやすいし、じっくり丸〜く温めるにはやはり湯煎でしょう。最近はこうやって時間をかけて燗にしてくれる飲屋さんも増えている気がします。
朝10時からの興行で映画館を出ればまだ真昼。
久々の好天でうららかな春の風。
寒い夜だけが日本酒好適夜とは限りませんよね、今日は丸く柔らかく温めた日本酒が飲みたいなと思いました。
2006年03月27日
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