2012年01月08日

久々に三島


  毎年思いますが、「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」で月日の経つのはまことに早いものでございます。
今年、新年の御挨拶状に「ささやかなことも大切に思っていきたい今日この頃」と(何人かの方々には)書かせて頂いたりもしましたが、時間も然り、です。
時間を大切に過ごしたいものです。

さてその年賀状ですが、昨年暮れに賀状用にウチ猫の写真を何枚か撮って没にしたものを3枚ブログに挙げましたところ、リンクさせて頂いているブロガーのゆるりさんから「本採用になった写真も披露して…」との温かい、とっても嬉しいコメントをいただいておりましたので本日ここにアップさせて頂きます。全く以って親バカですね、すみません。

                      a. 2012.jpg
       ウチ猫 a.  今年13歳になります
       長年の持病で定期的に病院通いですが今年も頑張ります
       大人しそうに見えますが内弁慶  毎夜中、猫パンチで私を起こします



映画も行きたいのですが今日はちょっとだけ本の話です。

今は久々に三島由紀夫『仮面の告白』を再読中です。
三島再読に至った経緯は、小池真理子さんの『欲望』をこれまた久々に再読したから、です。(以前のブログで小池さんの作品の中では『恋』がやっぱり一番かなぁと書いた私ですが、『欲望』を読み返すとやっぱり『欲望』かなぁ、などと思いました。)
読まれた方はご存知と思いますが、『欲望』には幾多の三島文学へのオマージュが溢れています。ことに作品として三島由紀夫の遺作となった『豊饒の海』四部作、なかでもとりわけ完結編の『天人五衰』への強い思慕の念がありました(小池真理子さん御自身、「三島作品を偏愛している」と仰っています)。なので、『欲望』再読の後、久々に三島作品に触れてみたくなりました。自宅にある三島作品はこれのみでしたので先ずはこれを読んでいる今です。

                      三島 憂国.bmp

『仮面の告白』再読だけじゃ何だかつまらなくて、しかし『豊饒の海』四部作を読み切る自信も今は未だ無く(あかんたれ)、記憶の片隅にあった一冊『花ざかりの森・憂国』(新潮文庫)を本日購入して来た次第です。
これは13編からなる短編集なのですが、幾多の執筆短編の中から三島自身がセレクトしたもので、とりわけ収蔵作品の一つ『憂国』は三島自身が「もし三島小説の中から一遍だけ三島の全てを凝縮した小説を求めたいと思うなら『憂国』を読んでもらいたい」と記していたと聞いていました。
『仮面の告白』は再読ですが『花ざかりの森・憂国』は初読みです。
三島作品のある種の排他性を畏怖しつつ、新たな心象にちょっと期する思いです。


    貴仙寿そろい踏み.bmp 貴仙寿 無濾過生原酒.bmp


この新年、私的に新しい一歩もありました。「吉と出よ」との祈りを心に秘めつつ。

ふと訪れた三ノ宮<ZEN>での乾杯二景です。 
画像は奈良のお酒・貴仙寿の各アイテムの揃い踏みです。
この日は貴仙寿の中で<純米の無濾過生原酒(度数18度)>と<純米吟醸の原酒(度数19度)>(ブルーと橙色のボトルです)を頂戴しました。

無濾過の生原酒、芳しい麹香が口中に広がって美味しかったです。
 

 
posted by ぺろんぱ at 23:22| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
ニャニャッ!
なんとも美しい写真じゃありませんか。すんばらしいぃー。

今年初コメントです。本年もよろしくお願いいたします。
そしてリクエストに応えてくださって感謝いたします。
そうですか、13歳になられますか。長生きしてほしいです、セツに。
胸の毛が真っ白なんですね。そして前にも言いましたが、目の色が何とも神秘的です。
(画像を保存させていただいても良いですか?)

三島由紀夫『仮面の告白』は過去に読んだはずなんですが、
まだ子どもだったのかおそらく意味がよくわかってなかったと想像します。
小池真理子さんの『欲望』は未読なのですが、
そういう関連性があるとお聞きして読んでみたくなりました。
三島由紀夫作品をあらためて読むのも良いナァと、
今年の課題も色々増えて嬉しい年明けになりました。
Posted by ゆるり at 2012年01月09日 00:00
こんにちは。

三島の『潮騒』『夏子の冒険』『金閣寺』は
特に思い出深い作品です。

『仮面の告白』は自伝的作品だったんですよね・・
未読ですが気になりますね。

ワタシは『午後の曳航』と言う長編に興味があります。
Posted by TiM3 at 2012年01月09日 13:17
ゆるりさん、こんばんは。
今年も宜しくお願い致します。

はい。(*^_^*)
リクエストにお応えして(と言うより、本当に親バカの私はただただゆるりさんのお言葉が嬉しくて)載せさせて頂きました〜。本当にありがとうございました。
長生きして欲しいですが、持病があるぶん逆に「一病息災」って言葉もあるくらいですしね、、、頑張ってくれると期待します。(^^)
画像保存、勿論です!光栄です!(*^_^*)

小池真理子さんの『欲望』は三島作品が嫌いでなければ是非一度、とお薦めします。
かく言う私は、三島作品について言えば実は未だ門外漢と言ってもよく、読む度に「果たしてどこまでその世界に踏み込めるのか、どこまでその良さを理解し得るのか」というような“挑む”ような思いでいます。そしてきっとまだ理解し得ていないと思うのです(泣)。
そう言う意味に於いては、私も三島再読は「課題」です。(*^_^*)




Posted by ぺろんぱ at 2012年01月09日 19:54
TiM3さん、こんばんは。

『夏子の冒険』は全く知りませんでした。
勉強になります。

『仮面の告白』は自伝的作品で、独白調です。三島由紀夫自身の「最期」が想起されます。

『午後の曳航』も知りませんでした(恥)。
さっきネットで検索してみました。仰る通り、なにやら心惹かれる作品のようですね。
ホント、勉強になります、ありがとうございます。(*^_^*)

Posted by ぺろんぱ at 2012年01月09日 20:07
かわいい〜〜〜
というより,美しい猫ちゃんですね。
うちのコより,ちょっとシャープな雰囲気で美猫ちゃんですね。
お顔の下の真っ白いエプロンがいいですね〜〜
持病に負けずに,長生きしてほしいよね。
うちは持病はないけど,どうも認知症っぽい仕草が
ちらほら出てきました。もう14歳くらいだからね。

三島由紀夫の小説は「潮騒」の他は
なぜか「女神」という短編集がお気に入りで
思春期にそれこそ本が擦り切れるまで読みました。
女性の美しさ,男性のエゴってなんだろう・・・と
まだ未熟な心なりに考えさせられたのを覚えています。

Posted by なな at 2012年01月21日 21:50
ななさん、こんばんは。

ウチ猫に嬉しいお言葉、ありがとうございます〜。嬉しいです。(涙)
ななちゃんも14歳? ウチ猫と1歳違いですね。でも掛かりつけのDr.の弁によれば「猫は認知症になりにくい」そうですので、きっとななちゃんも大丈夫ですよ。もしかしてななさんに甘えたい気持ちがそういう仕草に出ているのかも?です。ななちゃんに何事もないことを祈っていますよ。

「女神」という短編集、知りませんでした。
ななさんが擦り切れるまでお読みになったと言うその短編集を私も是非読んでみたく思います。本屋さんで探してみます。ご紹介ありがとうございました。(*^_^*)

  
  
Posted by ぺろんぱ at 2012年01月22日 19:35
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