2012年01月19日

深夜食堂 シリーズ2


  録画撮りしていたTVドラマ『深夜食堂 シリーズ2』(全10話)(監督:松岡錠司、山下敦弘、小林聖太郎、野本史生)観ました。

2009年に「シリーズ1(全10話)」が放送されて反響を呼んでから2年、待望のシリーズ第2部の放送となったわけです。(シリーズ1のレヴューは2010年11月7日付でアップしておりますのでよろしければご覧ください。)

<プチ解説>
前作のスタッフ・キャストはそのままに、小林薫が演じる繁華街の片隅の小さな食堂・通称「深夜食堂」のマスターと、そこに集う客たちのやり取りや人間模様を映画のようなクオリティーと心に深く染み入るストーリーで描いていく。
 (※プチ解説と画像はドラマ情報サイトよりの転載です。)

                      深夜食堂2.bmp


********* 登場する料理たち(各話タイトル)**********

   第11話  再び赤いウィンナー
   第12話  唐揚げとハイボール
   第13話  あさりの酒蒸し
   第14話  煮こごり
   第15話  缶詰
   第16話  クリームシチュー
   第17話  白菜漬け
   第18話  冷やし中華
   第19話  肉じゃが
   第20話  ギョーザ


第11話の「再び赤いウィンナー」は、本作のファンにとっては外せないエピソードです。
クオリティーというなら、この第11話が最も高いのではないでしょうか。
マドンナだった“その女性”クミ(演じるは安田成美)も登場します。終盤のカウンターでの乾杯はあまりに悲しいのですが、それだけにクミを軸にして過ぎてきた「時間」があまりにも鮮やかに映ったのでした。

第20話の「ギョーザ」も外せません。
謎の常連客・カタギリ(オダギリジョー)の過去も明らかにされます。一人の女性(黒谷友香)と二人の男性(オダジョとリリー・フランキー)、そして一つの家族、それらが織りなす悲喜こもごもが切ないです。

このオープニングとエンディングのエピソードは押さえるべきツボとして、それ以外には第12話「唐揚げとハイボール」と第14話「煮こごり」が物語としては好きです。

「唐揚げ」は料理することの初心を思い起こさせてくれましたし(唐揚げ粉じゃやっぱり駄目なんだよな〜)、サヤ(平田薫)を巡ってサヤのお兄ちゃん、ヤクザのゲンがそれぞれに見せる愛情がイイです。
「煮こごり」は、テイストとしてはシリーズ1の「バターライス」に似たものがあります。ご飯にのっけてそっと溶かす、広がる香り。B級の極致ながら、その人にとっては唯一無二の味なのですよね。「煮こごり」主演の伊藤歩さんは好きな女優さんです。 「人生ってタイミングだよな」っていう台詞もしみじみと迫り来ました。

マスターの左瞼を縦に走る傷の謎も残ったままだし、きっとまた「シリーズ3」が作られることと期待しています。

そうそう、「第12話」が切っ掛けでお酒のメニューも一つ増えましたよ。 
ハイボール、四百円 也。

                        野田流 深夜食堂.bmp
        
友人とふと立ち寄った野田で深夜食堂を想起させる呑み屋さん「O食堂」での熱燗と鯖の塩焼きです。
いらしたお客さんはみんな常連さんで、無言で盃を傾けていらっしゃいました。呑み屋さんで久々のアウェー感を味わいました。まだまだ・・・精進あるのみ。

        



posted by ぺろんぱ at 23:04| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
お早うございます。

本作・・「良い!」と言う評価は耳にするんですが、
ドラマシリーズと言う、忍耐力の必要な(=^_^=)
造りであるが故に、手を出せないままでいます。

小林薫氏と言えば・・板前を演じてた『イキのいい奴』を
思い出します。
・・って、もう1987年のドラマだから、四半世紀も前なンだよなァ・・(・ω・)
Posted by TiM3 at 2012年01月21日 10:51
こんばんは。
今回、シリーズ1の再放送と合わせて録画し、毎週楽しく見ていました。
が、最終話(第20話)だけ録画し忘れるという体たらく(詰めが甘い!)

「人生なめんなよ」のオダジョーの過去、気になります。
黒谷友香さんとリリー・フランキーさんとは、ゲストも豪華ですね。

このドラマ、ちょっとベタやなぁとは思いつつ、
小林薫さんの良さがすごく出てる気がして
薫ファンとしてはやっぱりはずせないなぁと感じました。
Posted by ゆるり at 2012年01月21日 21:16

TiM3さん、こんばんは。

はい、私もドラマを“毎回見続ける”というのがプレッシャーなので、本作は10話とも録画撮りのものを二日に分けて鑑賞した次第です。(^^)

『イキのいい奴』は、確か<深夜食堂シリーズ1>のレヴューでもTiM3さんがコメントで言及して下さっていました。
私は未見ですが益々気になって来ました。(*^_^*)

>四半世紀も前なンだよなァ・

時は容赦なく過ぎ行く・・・のですねぇ。


Posted by ぺろんぱ at 2012年01月22日 19:07
ゆるりさん、こんばんは。

>ちょっとベタやなぁとは思いつつ、

そうなんです、でもそこがまた妙に馴染んでくるんですよ、何故だか。(*^_^*)
『カーネーション』の小林薫さんもよかったですが、本作のようなちょっとゆるい感じの中に一本筋が取ってるワケあり風の男の役がやっぱりいいなぁって思います。

さて最終話(第20話)、オダジョの過去はちょっと意外で思い描いていたのと違いました。ご覧になれないと気になりますよね。録画したものをお送りすることもできますので(^^)ご希望あらばメルアドを貴ブログにご連絡させて頂きますので仰って下さいね。



Posted by ぺろんぱ at 2012年01月22日 19:26
ぺろんぱさん、再びこんばんは。

最終話に関して、親切なお申し出をありがとうございます。
次回のこのドラマとの出会い(第3シーズンの直前にきっと第2が
再放送されるはず)を気長に待つことにします。
それもまた楽しみです〜(=^_^=)
ぺろんぱさんの温かいお言葉に嬉しくなりました。

小林薫さんといえば、土曜夜のテレビ東京系列
「美の巨人たち」のナレーションも素敵です。
Posted by ゆるり at 2012年01月22日 22:03

ゆるりさん、(こちらも再び)こんばんは。

そうですか(^^)、はい、では再放送でぺろんぱの感想「ちょっと意外、想像とちょっと違った」を思い出して観て下さいね〜。(*^_^*)
私も以前ゆるりさんから同様のご厚意を記して頂き、嬉しく思っていましたよ、こちらこそありがとうございます!!

>「美の巨人たち」のナレーションも

ぬぬぬ、、、知りませんでした。
まこと、世の中は勉強せねばならぬことばかりです。そういえば小林薫さんはお声も中々いいですものね。思うに、「声音」というのはその人を好もしく思うか否かにおいてかなり重要なポイントになっているように感じます。(*^_^*)

Posted by ぺろんぱ at 2012年01月23日 21:30
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