2012年03月05日

晴天の迷いクジラ


 先日の日経新聞夕刊でとても心惹かれる書評に出会い、昨日買い求めました。
『晴天の迷いクジラ』(窪 美澄 著・新潮社)です。

 書評では「物語の表層を流れるストーリーを紹介するだけでは陳腐に思える小説がある。その作品の本質がストーリーにはないからだ。だからここでも、本書のストーリーはあえて紹介しない。(日経新聞 書評より抜粋)」と前置きされた上で24歳の由人、48歳の野乃花、16歳の正子の、三人が入り江に迷い込んだクジラを見に行くお話だとされています。そして、「誰かが近くにいることで救われる心があるという真実」を描いている、と。書評は短いものでしたが、その筆致にすっかり捕らえられてしまいました。

著者の前作『ふがいない僕は空を見た』はベストセラーになったそうですが私は読んでいません。
窪美澄という著者の名前も特に気にとめていたわけではありません。それに、日経に書評を記された文芸評論家・北上次郎という人と私は違う人間なのだから、同じ感動を得られるかどうかは分かりません。
でも、明日という日を前に、少しでも“今日の自分と違う私”の足で一歩を踏み出せたらいいなぁという気持ちで(そんな気持ちになれたらいいなぁという想いで)この本を手に取りました。

いま、第一章「ソラナックスルボックス」を読み終えたところ。
登場人物達には結構壮絶な人生が展開してるみたいでちょっと怖気付いたりもしますが、同じ人間である以上、どこかで通じるものはあるような気がします。人生の方向を分かつ地雷なんてどこに隠されいるか分からないものですし・・・。

                     晴天の・・・.bmp

向こうに写ってるアルコールは私特製のボイラーメイカー(Beer + バーボン)。
そんなの女性が飲むカクテルじゃないってば・・・って言われてますけれど。 気にしない気にしない。



posted by ぺろんぱ at 02:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
グラスを片手に、ブルーだったりメランコリックだったりのぺろんぱさんだったんですね。
しかもこの日はBeer+バーボンって、やるもんです〜(^_-)b
「ふがいない僕は空を見た」は薦めてくれるヒトがいて興味を持ったものの、それこそ
最後まで読めるか、自信が無くそのまま借りていません。

>人生の方向を分かつ地雷なんてどこに隠されいるか分からないもの

そうなのに、、この頃トシとともに臆病になった自分を感じています。
出来るなら苦痛とか恐怖を避けたいンですよね〜。いかんです(笑)
レビュー、楽しみにしています。
Posted by kira at 2012年03月09日 00:43

Kiraさん、こんばんは。

はい、ブルー&メランコリックは、もしかしたらもはや私の芸風なのかも知れませぬ。^_^;
でも、何を甘えたこと言うてんねん!と自分に「喝!」です、今は。お恥ずかしいっす。

ビールも一旦濃くして飲み始めるとそれがノーマルラインになってしまい、自分でも怖いのですよ。
「ふがいない僕は空を見た」も決して軽くはないようですね。本作「晴天の・・・」も、ハードな世界が展開し続けております。

確かに、たとえ本や映画の世界であっても辛苦の世界に飛びこむにはちょっと勇気が要りますよね。それ以上に「知りたい」という気持ちが勝てば入っていけるのかもしれませんが、それでもやっぱり「怖々」と怖気づいてる自分は否めないです。

本作、取り敢えずは最後の最後に感じる(ことができるかもしれない)温もりに期待してページを繰っていくことにしますね。(^^)

Posted by ぺろんぱ at 2012年03月09日 20:18
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