一昨日の嵐は凄かったですね。
会社から所用で外出して駅ビルとかアバンザビルとかを歩き、ドーチカから地上に上ってびっくり。外出時に一旦凪いでいた空に暗雲たち込め、暴風で木々の枝も折れてました。停車中の無人車も風に煽られ動き出してきて・・・。いつもは穏やかな会社までの数十メートルで、初めて生命の危険を感じました。

昨日の大阪は一転して好天。空の青さが嬉しかったです。
今日は本のお話。
通勤時に今読んでいるのは『魔王』(伊坂幸太郎著、講談社文庫)です。
まだ読み始めて20ページほどですが、相変わらずこの作家さんの“冒頭部の掴み感”は凄いですね。「魔王」というタイトルなのに何処からか漂う清々しさの気配もあります。本作も面白く読めそう。

朝の半身浴時と通勤電車内と二本立ての読書タイムの私ですが、半身浴時は(本がボロボロになってしまうので)再読モノが多く、ジャンルもその都度バラバラです。つい先日までは、半身浴時に太宰治の『人間失格』を読み、家を出て通勤電車内では友人に借りた宮沢賢治の童話集を読むという、頭と心の切り替えに時間がかかりそうな取り合わせでした。それはそれで楽しかったですが。
『人間失格』を読んでてふと読みたくなったのが町田康。
人間の(決して清澄ではない)本質に迫るものとして、どっぷりとその暗部に浸かりきった描き方をするのと、ちょっと身をかわした感じの視点で描くのと、筆致は違えど両者は似ているものがあるのかもしれない・・・とふと感じたからだと思います。(「それは違う!」と町田康を愛する方々からは叱責を受けるかもしれませんね、まだ町田康歴浅いのでそこんところは大目に見て下さいね。^_^;)
町田康さんの小説は、読む者の“鞭打たれ感”みたいなのが凄いなぁと思います。小説は何冊か読みましたがエッセイは未だ読んだことがありません。何だか氏のエッセイを無性に読みたくなってJ書店で一冊購入して帰りました。
たくさん刊行されているようですが、あれこれ迷ってやっぱりエッセイ集の処女作『へらへらぼっちゃん』(講談社文庫)にしました。『正直じゃいけん』(ハルキ文庫)も面白そうでしたけど、それはまた今度。
二冊ともページを繰っていくのが楽しみです。

さて、お邪魔させて頂いているブロガーさんのページで少し前に櫻正宗のことが話題になっていたので、私も先日お伺いした御影の某角打ちで櫻正宗の熱燗を所望させて頂きました。こちらのお店では常時6種類くらいの日本酒から好きな銘柄を燗酒にしてもらえます。道灌もありましたが、その日は櫻正宗モード。
そういえば夙川の桜もそろそろこの土日に見ごろを迎えるのかな。
なんだか太宰と通じるものがあるかもとの記述を拝見して
興味を持ちました。
読む者の“鞭打たれ感”も体験してみたいですし。
取り合えず以前からタイトルが気になって仕方なかった
「くっすん大黒」からでも読んでみようかと思います。
それにしても、朝から半身浴タイムを過ごしてはるなんて、
素敵すぎます!ぺろんぱさん。
それもこれも、早朝からニャンコに起こされるからなのでしょうか。
太宰の『人間失格』を再読してて“ふと”起こった感覚ですので、ゆるりさんが「え?」とお感じなったらごめんなさい。「鞭打たれ感」も私だけの感覚かも・・・ですが(いやしかし、作品によっては確かにあります、鞭打たれ感)、でもでも是非一度どうぞ読んでみて下さいませ〜。私もさる御方の影響で町田康小説を知りましたが、今は惹かれるところ大です。(*^_^*)
私も町田康デヴューは『くっすん大黒』でしたよ。タイトル、確かに気になりますね〜。
半身浴は一時やっていた水泳やジョギングをそれぞれの理由で中断せざるを得なくなって、今や私の唯一の健康法??とも言えます。(それならもっとお酒を控えなさい!っていう声が何処からか聞こえてきますが。)
>早朝からニャンコに起こされるからなのでしょうか
うぅっ!! ゆるりさん、分かって下さってありがとうございます(涙)! このブログでよく愚痴って
ますもんね、私・・・そうなのですよ、未明とか早朝に起こされて朦朧とした意識を覚醒させるには
いい方法でもあります。・・・決して素敵でも優雅でもない私の半身浴タイムでございます。